糸リフトは痛い?麻酔の種類と術中・術後の痛みレベル
「糸リフトって本当に痛いの?」と不安を感じている方は少なくありません。結論から申し上げると、施術中は局所麻酔がしっかり効いているため、強い痛みを感じることはほとんどないでしょう。
痛みのピークは施術直後から3日間ほどで、1週間もすれば日常生活に支障がない程度まで治まります。麻酔の種類や医師の技術によって痛みの感じ方は大きく変わるため、事前のカウンセリングで自分に合った対策を相談することが大切です。
この記事では、糸リフトの麻酔の種類から術中・術後の痛みレベル、痛みに弱い方への対処法まで、20年以上の臨床経験をもとに丁寧に解説いたします。
糸リフトの施術中、痛みを感じるのは麻酔の注射だけ
糸リフトの施術中に感じる痛みは、実際にはほぼ麻酔注射の瞬間に限られます。麻酔が十分に効いた状態であれば、糸を挿入する際の痛みはほとんど感じません。
麻酔が効けば糸の挿入時に痛みはほぼゼロ
糸リフトでは局所麻酔を施術部位に注入してから糸を挿入します。麻酔が効いている間は、皮膚や皮下組織の感覚が遮断されるため、針や糸が通る際の鋭い痛みを感じることはまずありません。
多くの患者さんが「思っていたより全然痛くなかった」とおっしゃるのは、この局所麻酔の効果によるものです。麻酔の注入自体にチクッとした痛みがありますが、これも表面麻酔クリームを事前に塗ることで和らげられます。
施術中に感じる「引っ張られる感覚」と痛みの違い
麻酔が効いていても、糸を皮下に通して組織を引き上げる際に「引っ張られるような感覚」や「圧迫感」を覚えることがあります。ただし、痛みとはまったく性質が異なるもので、多くの方が不快ではあるものの耐えられる範囲だと感じています。
糸リフト施術中の感覚と痛みの比較
| タイミング | 感じ方 | 痛みレベル |
|---|---|---|
| 表面麻酔クリーム塗布 | 冷たさやピリピリ感 | ほぼなし |
| 局所麻酔の注射 | チクッとした刺激 | 軽度 |
| 糸の挿入 | 圧迫感・引っ張り感 | ほぼなし |
| 糸の引き上げ | ツッパリ感 | ごく軽度 |
糸リフトの術中に痛みが出た場合、追加の麻酔で対処できる
まれに麻酔の効きが弱い部位があったり、糸の挿入角度によって軽い痛みが出ることもあります。そうした場合でも、医師が追加の局所麻酔を注入して対応するため、我慢し続ける必要はありません。
施術中に少しでも痛みを感じたら、遠慮なく医師に伝えてください。麻酔の追加や挿入角度の微調整によって、すぐに痛みを解消できるケースがほとんどです。
糸リフトで使う麻酔は局所麻酔が基本
糸リフトに使われる麻酔は局所麻酔が標準であり、全身麻酔を必要とすることはほぼありません。クリニックによっては複数の麻酔を組み合わせ、患者さんの不安や痛みを細かくコントロールしています。
クリーム麻酔で注射の痛みを軽くする方法
多くのクリニックでは、局所麻酔の注射前にクリーム状の表面麻酔(リドカインクリームなど)を施術部位に塗布します。20〜30分ほど置くと皮膚の表面が鈍くなり、注射針の刺入時の痛みを大幅に軽減できます。
このクリーム麻酔は痛みに弱い方にとって心強い味方です。塗布してしばらく待つだけの手軽さも、多くの患者さんに好評をいただいています。
局所麻酔(リドカイン)の効き方と持続時間
糸リフトで一般的に使用されるのはリドカインという局所麻酔薬です。注入後2〜3分で効果が現れ、施術部位の痛覚をしっかりと遮断します。持続時間はおよそ1〜2時間で、糸リフトの施術時間(30分〜1時間程度)を十分にカバーできるでしょう。
リドカインにはアドレナリン(エピネフリン)を添加する場合もあり、血管収縮による出血抑制と麻酔効果の延長が期待できます。術中の視野が確保しやすくなるため、医師にとっても安全に施術を行ううえで有用な方法です。
笑気麻酔や静脈麻酔を併用するケースもある
痛みへの不安が強い方や、広範囲に糸を挿入する場合は、笑気麻酔(しょうきますい)を併用することがあります。笑気ガスを鼻から吸入するとリラックス効果が得られ、施術中の緊張や不安を和らげられます。
さらに不安が強い場合は、静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう)を選択できるクリニックもあります。点滴で鎮静剤を投与し、うとうとした状態で施術を受けるため、施術中の記憶がほとんど残らないケースも珍しくありません。
糸リフトで使われる主な麻酔の種類
| 麻酔の種類 | 特徴 | 向いている方 |
|---|---|---|
| クリーム麻酔 | 皮膚表面の感覚を鈍くする | 注射の痛みが苦手な方 |
| 局所麻酔(リドカイン) | 施術部位の痛覚を遮断する | ほぼすべての方 |
| 笑気麻酔 | 吸入でリラックス効果を得る | 緊張しやすい方 |
| 静脈内鎮静法 | うとうとした状態で施術を受ける | 強い不安がある方 |
糸リフトの術後に起きる痛みはどのくらい続くのか
糸リフトの術後の痛みは個人差があるものの、おおむね3日〜1週間でピークを越え、2週間ほどで日常生活に支障がなくなるのが一般的な経過です。
直後〜3日目が痛みのピーク
麻酔が切れた当日の夜から翌日にかけて、鈍い痛みや腫れを感じる方が多くいらっしゃいます。この痛みは打撲に似た「ズキズキする」タイプで、耐えられないほどの激痛が出るケースは稀です。
処方された鎮痛剤を服用すれば、通常は十分にコントロールできます。痛みの強さは10段階で3〜4程度と表現する患者さんが多い印象です。
1週間後にはほとんどの痛みが落ち着く
施術から5〜7日が経過するころには、触らなければほとんど痛みを感じなくなります。腫れや内出血も徐々に引いていき、メイクで十分にカバーできる程度まで回復するでしょう。
糸リフト術後の痛み経過の目安
| 時期 | 痛みの程度 | 日常生活 |
|---|---|---|
| 当日〜3日目 | 鈍い痛み・腫れ | 安静が望ましい |
| 4日〜7日目 | 触ると軽い痛み | デスクワーク可能 |
| 2週間目 | ほぼ消失 | 通常どおり可能 |
| 1か月後 | なし | 運動も再開可能 |
口を大きく開けたときに感じるツッパリ感は1〜2週間で消える
術後しばらくは、大きく口を開けたり笑ったりしたときに、頬のあたりにツッパリ感を覚えることがあります。糸が周囲の組織になじむまでの一時的な症状であり、1〜2週間ほどで自然に解消されるケースがほとんどです。
食事の際にも違和感を感じる方がいますが、柔らかい食べ物を選び、大きく口を開けないように心がければ問題なく過ごせます。
痛みが強くなりやすい原因と糸リフト後に変えるべき生活習慣
術後の痛みは個人差が大きいですが、痛みを増幅させてしまう原因の多くは生活習慣に関係しています。正しい知識をもって過ごすことで、不要な痛みを避けられます。
糸の本数が多いほど腫れや痛みも強くなる傾向がある
挿入する糸の本数が増えると、その分だけ皮下組織への刺激が大きくなり、腫れや痛みが強まりやすくなります。片側4〜6本程度であれば比較的軽く済むことが多い一方、10本以上になると痛みが数日長引くケースもあるでしょう。
カウンセリングの段階で、自分の希望するリフトアップ効果と痛みのバランスについて医師としっかり話し合うことが大切です。
飲酒・入浴・激しい運動は痛みを悪化させる
術後48〜72時間は血行が促進される行為をできるだけ避けてください。飲酒や長時間の入浴、ジョギングなどの有酸素運動は血流を増やし、腫れと痛みを悪化させる原因になります。
シャワーは翌日から可能な場合が多いですが、湯船に長く浸かるのは1週間ほど控えましょう。運動も軽いウォーキング程度にとどめ、本格的な運動再開は2〜4週間後が目安です。
横向きで寝る習慣が糸リフト後の痛みを長引かせる
糸を挿入した側を下にして寝ると、頬に圧力がかかって痛みが増し、糸のずれにつながるおそれもあります。術後1〜2週間は仰向けで眠るように意識してください。枕を少し高めにすると腫れの軽減にもつながります。
- 飲酒は術後1週間以上控える
- 入浴はシャワーのみ、湯船は1週間後から
- 激しい運動は2〜4週間後から再開する
- 就寝時は仰向けで、施術部位を圧迫しない
- 顔のマッサージは1か月間禁止
痛みに弱い人でも糸リフトは受けられる
「痛みに弱いから糸リフトは無理かも」と諦める必要はありません。麻酔の選択肢や痛み対策は年々進化しており、痛みに敏感な方でも安心して受けられる環境が整っています。
事前カウンセリングで「痛みに弱い」と伝えるだけで対応が変わる
カウンセリングの際に痛みへの不安を率直に伝えると、医師は麻酔の種類や量を調整し、施術のスピードや手順にも配慮してくれます。痛みに弱い方への対応は医師にとって日常的なことですので、遠慮せずに相談してください。
不安が強い方には笑気麻酔や静脈内鎮静法を提案してもらえるケースも多く、眠っている間に施術が終わっていたという方もいらっしゃいます。
麻酔量の調整と細い針の選択で痛みは大幅に減らせる
近年は極細の注射針(30ゲージ以上)を使用するクリニックが増えており、麻酔注射自体の痛みもかなり軽くなっています。麻酔薬の注入速度をゆっくりにする工夫も、痛みの軽減に効果的です。
痛みに弱い方向けの主な配慮
| 配慮の内容 | 効果 |
|---|---|
| クリーム麻酔の追加塗布 | 注射時の痛みをさらに軽減 |
| 極細針の使用 | 刺入時の刺激を最小限に |
| 注入速度の調整 | 薬液が広がる際の圧痛を抑制 |
| 笑気麻酔の併用 | 不安と緊張をやわらげる |
鎮痛剤の事前処方と冷却で術後の痛みもコントロールできる
術後の痛みに備えて、施術前に鎮痛剤を処方してもらうことで、麻酔が切れるタイミングの痛みを先回りして抑えられます。帰宅後は保冷剤をタオルで包んで施術部位をやさしく冷やすと、腫れと痛みの両方を軽減できるでしょう。
ただし、冷やしすぎは血行不良を招くため、1回あたり10〜15分程度にとどめ、直接肌に氷を当てないように注意してください。
糸リフトと他のたるみ治療で痛みレベルはこんなに違う
たるみ治療には複数の選択肢がありますが、それぞれ痛みの質や程度は大きく異なります。糸リフトは切開手術に比べて痛みが穏やかで、回復期間も短い施術です。
HIFU(ハイフ)と糸リフトの痛みを比べると
HIFU(高密度焦点式超音波)は、施術中に熱エネルギーによるチクチクとした痛みや骨に響くような感覚を伴います。特に骨に近い部位では痛みが強くなりやすく、麻酔なしで行われる場合もあるため、痛みの感じ方には個人差が出やすいといえます。
一方、糸リフトは局所麻酔のもとで行うため、施術中の痛みはHIFUよりも抑えられます。術後の痛みは糸リフトのほうがやや長く続きますが、痛みの強さ自体は打撲程度にとどまります。
切開リフトと糸リフトでは痛みの質がまったく異なる
切開リフト(フェイスリフト手術)は全身麻酔で行われるため、施術中の痛みはありません。しかし術後は切開した傷の痛みが強く、回復には2〜4週間かかるケースも珍しくないでしょう。
糸リフトは傷が針穴程度にとどまるため、術後の痛みは切開リフトに比べて格段に軽く、日常生活への復帰も早い点が大きなメリットです。
糸リフトの痛みは一時的で回復が早い
総合的にみると、糸リフトの痛みは他のたるみ治療と比較して「中程度で短期間」に分類できます。施術中は麻酔で制御でき、術後も1〜2週間で治まるため、痛みの観点からは非常にバランスのとれた治療法です。
たるみ治療ごとの痛み比較
| 治療法 | 施術中の痛み | 術後の痛み期間 |
|---|---|---|
| 糸リフト | ほぼなし(局所麻酔下) | 1〜2週間 |
| HIFU(ハイフ) | 中程度(チクチク・骨響き) | 当日〜数日 |
| 切開リフト | なし(全身麻酔下) | 2〜4週間 |
| ヒアルロン酸注入 | 軽度(注射痛のみ) | 当日〜翌日 |
糸リフトの痛みを抑えるクリニック選びで確認すべきポイント
施術の痛みを左右するのは、医師の技術と麻酔への配慮です。クリニック選びの段階で「痛みへの対応力」を見極めることが、安心して施術を受けるための第一歩になります。
麻酔の種類や量をカスタマイズしてくれる医師を選ぶ
麻酔の選択肢が「局所麻酔のみ」のクリニックと、クリーム麻酔・笑気麻酔・静脈内鎮静法まで対応できるクリニックでは、痛みへの対応幅がまったく違います。自分の痛みの許容度に合わせて麻酔をカスタマイズできる環境を選びましょう。
- クリーム麻酔・笑気麻酔の取り扱いがあるか
- 静脈内鎮静法に対応しているか
- 過去に麻酔でトラブルがあった場合の対処体制
- 麻酔科医との連携があるか
術後フォローの充実度が痛みへの安心感を左右する
術後の痛みが想定以上に続いたとき、すぐに相談できる体制があるかどうかは非常に重要です。24時間対応の相談窓口や、術後検診のスケジュールが明確に設定されているクリニックを選ぶと安心できます。
鎮痛剤の処方方針も確認してください。痛みが出たら追加処方してもらえるのか、それとも市販薬で対応するよう指示されるのかで、術後の安心感は大きく変わるでしょう。
カウンセリングで「痛みへの配慮」を確認する具体的な質問
カウンセリングでは、「痛みに弱いのですが、どのような対策がありますか」と率直に聞いてみてください。具体的な麻酔の方法、痛みが出た場合の追加対応、術後の鎮痛プランを明確に説明してくれる医師であれば信頼がおけます。
逆に、痛みへの質問に対して曖昧な回答しかない場合や、「我慢してください」の一言で済ませようとする場合は、別のクリニックの検討をおすすめします。患者さんの痛みに真摯に向き合ってくれる医師こそ、技術面でも信頼できるものです。
よくある質問
- 糸リフトの施術中に麻酔が切れて痛くなることはありますか?
-
糸リフトの施術時間は通常30分〜1時間程度です。局所麻酔の持続時間は1〜2時間あるため、施術中に麻酔が完全に切れてしまうことはまずありません。
万が一、施術中に痛みを感じた場合は、その場で追加の麻酔を注入して対応してもらえます。我慢する必要はまったくありませんので、遠慮なく医師に伝えてください。
- 糸リフトの術後に処方される鎮痛剤はどのようなものですか?
-
糸リフトの術後には、ロキソプロフェンやアセトアミノフェンといった一般的な鎮痛剤が処方されることが多いです。痛みの程度に合わせて服用し、通常3〜5日程度で鎮痛剤が不要になる方がほとんどでしょう。
胃への負担を軽くするために、鎮痛剤と一緒に胃薬を処方してもらえるクリニックもあります。持病のある方や常用薬のある方は、必ず事前に医師へ申告してください。
- 糸リフトの痛みが1か月以上続く場合は異常ですか?
-
糸リフト後の軽い違和感やツッパリ感が1か月程度残ることは珍しくありません。ただし、強い痛みや腫れが1か月以上改善しない場合は、糸の位置ずれや感染といった合併症のおそれがあります。
そのような症状が続く場合は、自己判断せずに早めに施術を受けたクリニックを受診してください。早期に対処すれば大きな問題にならないケースがほとんどです。
- 糸リフトで使う局所麻酔にアレルギーがある場合はどうなりますか?
-
リドカインなどの局所麻酔薬にアレルギーをお持ちの方は、事前にその旨を必ず医師へ伝えてください。アレルギー歴に応じて、別の種類の麻酔薬に変更するなどの対応が可能です。
麻酔アレルギーは頻度としてはごく稀ですが、過去に歯科治療などで異常を感じた経験がある方は特に注意が必要です。カウンセリング時に詳しく申告することで、安全な施術を受けられます。
- 糸リフトは2回目以降も同じくらいの痛みがありますか?
-
糸リフトは2回目以降も基本的に同様の麻酔を使用するため、痛みの程度に大きな差はありません。ただし、前回の施術で糸が吸収されている状態であれば、組織が柔らかいままなので挿入時の負担がやや軽く感じるという方もいらっしゃいます。
1回目の経験をもとに「前回はもう少し麻酔を増やしてほしい」などの要望を伝えると、より快適に施術を受けられるでしょう。
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