裏ハムラとは|目の下の段差を整えるクマ治療
裏ハムラは「量」ではなく「段差(前後差)」を整える治療
裏ハムラ(経結膜)は、目の下の脂肪を単に取る治療ではありません。
今ある眼窩脂肪を有効利用し、ティアトラフ周囲の段差と、目の下から頬へ続く脂肪・支持組織の連続性を内部から整える治療です。
脱脂が主に「ふくらみの量」を調整する治療であるのに対し、裏ハムラは、目の下と頬の境界にある段差や前後差をなだらかにすることを目的とします。
そのため、脂肪の大きな膨らみがなくても、ティアトラフの段差が影の中心になっている場合には、裏ハムラが適応になることがあります。
一方で、影が線ではなく面として広がる場合や、頬まで影が続く場合には、裏ハムラだけでなく、PONO式裏ハムラや裏ミッドフェイスリフト®を含めて、原因の層を整理する必要があります。
監修:芝 容平|院長紹介|最終更新:2026年6月26日
このページは、裏ハムラについて詳しく整理したページです。まだ全体像を見ていない方は、先に次のページを読むと判断しやすくなります。
- クマ総合ガイド ─ 原因を「層」で整理する
- 治療設計 ─ 見え方から必要な治療と不要な治療を整理する
- クマ取りの失敗とは? ─ 遠回りを避けるために確認する
すでに治療後のお悩みがある方は
このページで分かること
- 裏ハムラと脱脂の違い
- 裏ハムラが向いているクマ、向きにくいクマ
- 脂肪注入を標準同時併用しない理由
- PONO式裏ハムラと裏ミッドフェイスリフト®の違い
- 段差・中間層・深層・皮膚の質をどう分けて考えるか
まず、治療の役割を整理します
裏ハムラは、脱脂・PONO式裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト®と優劣で比べる治療ではありません。どの層が影の中心になっているかによって、治療の役割が変わります。
| 見え方の中心 | 主に確認する構造 | 治療の役割 |
|---|---|---|
| ふくらみが中心 | 眼窩脂肪 | 脱脂:ふくらみの量を調整する |
| 線状の段差・境界 | ティアトラフ周囲 | 裏ハムラ:段差と前後差をなだらかに整える |
| 線から面に少し広がる影 | SOOF周囲・骨膜上の浅い重心 | PONO式裏ハムラ:裏ハムラの延長で中間層まで連続性を整える |
| 頬まで広がる面の影 | deep fat・中顔面深層 | 裏ミッドフェイスリフト®:骨膜下から深層構造を整える |
| 透け・小ジワ・皮膚の薄さ | 皮膚の質 | PRPF皮膚再生療法:皮膚の厚み・ハリ・透け感を整える |
この表だけで治療を決めるものではありません。実際には複数の原因が重なるため、診察では皮膚・眼窩脂肪・ティアトラフ・SOOF・中顔面深層を分けて確認します。
裏ハムラと脱脂の違いから整理したい方は、このページ内「脱脂との違い」へ進んでください。
裏ハムラ法(経結膜)とは|段差を内部から整える治療
裏ハムラ法(経結膜)は、眼窩脂肪を単に取るのではなく、ティアトラフ周囲の段差を内部から整える治療です。
目の下のクマは、「脂肪が多い」「脂肪が足りない」だけで生じるわけではありません。眼窩脂肪、ティアトラフ、頬側の脂肪・支持組織の位置関係が分断されることで、段差と影が生まれることがあります。
裏ハムラでは、眼窩脂肪を有効利用し、目の下と頬の境界をなだらかにつなげることを重視します。大切なのは、脂肪を「取る/取らない」ではなく、影がどの層の、どの位置関係から生まれているかを見極めることです。
脱脂(経結膜)と裏ハムラの違い|同じ入口でも“狙い”が違う
脱脂と裏ハムラは、ともに経結膜で行われることがありますが、設計思想が異なります。
- 脱脂:ふくらみを主に「量」として捉え、量の調整を検討する
- 裏ハムラ:影の原因を「段差(前後差)」として捉え、位置関係と連続性を整える
段差が原因の中心にあるタイプでは、量を減らすだけでは影の本体が残ることがあります。逆に、量が中心のタイプでは、連続性だけを作っても到達点に限界が出ることがあります。だからこそ当院では、まず「量の問題なのか/位置関係の問題なのか」を、層の視点で整理します。
裏ハムラは、脱脂に少し脂肪移動を加えた治療ではありません。脱脂が「脂肪の量を減らす」治療であるのに対し、裏ハムラは「眼窩脂肪を有効利用して、目の下と頬の連続性を整える」治療です。
そのため、裏ハムラの中で眼窩脂肪を大きく減量し、残った凹みに脂肪注入を加えるような設計は、脱脂+脂肪注入に近い考え方になります。当院では、そのような設計を裏ハムラの本質とは考えていません。
脱脂が向く条件や、脱脂だけではクマが残りやすい理由は別ページで整理しています。“量の問題か/段差の問題か”で迷う方は先に確認してください。
脱脂だけでクマが治らない理由 ─ 段差・頬側の影・へこみが残る理由を確認する
脱脂(経結膜)とは ─ 目の下のふくらみを減らす治療
裏ハムラ・PONO式裏ハムラ・裏ミッドは、優劣ではなく「原因の層」で考える
治療を選ぶときに大切なのは、脱脂・裏ハムラ・PONO式裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト®のどれが上位かを比べることではありません。自分のクマの原因がどの層にあり、その層にどの治療が届くのかを整理することです。
ふくらみが中心の場合
主に確認する層:眼窩脂肪
選択肢になる治療:脱脂/段差を伴う場合は裏ハムラ
目の下のふくらみが中心の場合は、眼窩脂肪の前方への圧を確認します。ふくらみだけが主な原因であれば、脱脂が選択肢になることがあります。
ただし、ティアトラフの段差を伴う場合は、脂肪を減らすだけでは影が残ることがあります。その場合は、眼窩脂肪を利用して段差を整える裏ハムラを検討します。
線状の段差・凹みが中心の場合
主に確認する層:浅層〜境界
選択肢になる治療:裏ハムラ
涙袋の下や、目の下と頬の境界に線状の影がある場合、ティアトラフ周囲の段差が影の中心になっていることがあります。
この場合、脂肪を取ることよりも、眼窩脂肪を有効利用して段差と前後差をなだらかに整えることが重要です。裏ハムラは、この浅層〜境界の段差を整える治療です。
限界:頬の重心低下や、骨膜下の深層構造までは整えにくいことがあります。
影が線ではなく面として広がる場合
主に確認する層:中間層/骨膜上
選択肢になる治療:PONO式裏ハムラ
PONO式裏ハムラとは、裏ハムラの考え方を土台に、浅層の段差だけでなく、骨膜上の中間層までを連続して整える当院の設計です。
影が一本の線ではなく、目の下から頬上部にかけて面として広がる場合、標準的な裏ハムラだけでは届きにくい浅い重心が関わっていることがあります。その場合に、PONO式裏ハムラを検討します。
限界:PONO式裏ハムラは骨膜上の中間層を扱う設計です。目の下と頬上部の浅い連続性を補助的に整えることはできますが、頬のピークや中顔面の重心を本質的に上げる治療ではありません。深層構造が関わる場合は、骨膜下で制約を解除する裏ミッドフェイスリフト®を含めて評価します。
目の下から頬まで影が続く場合
主に確認する層:深層/骨膜下
選択肢になる治療:裏ミッドフェイスリフト®
目の下だけでなく頬まで影が広がる場合、中顔面の深層構造や頬の重心が関わっていることがあります。
この場合、浅層の段差を整える裏ハムラだけでは、目の下から頬にかけての連続性が十分に整わないことがあります。頬のピークや中顔面の重心が関わる場合は、骨膜下でZCLなどの制約を解除し、深層構造を動かせる状態にする必要があります。
注意点:裏ミッドフェイスリフト®はすべての方に必要な治療ではありません。浅い層で整う場合は、無理に深い治療を選ぶ必要はありません。
透け・小ジワ・皮膚の薄さが中心の場合
主に確認する軸:皮膚の質
選択肢になる治療:PRPF皮膚再生療法
皮膚の薄さ、透け、小ジワ、ハリ不足が見え方の中心になっている場合は、段差や深層構造とは別に、皮膚の質を評価します。
PRPFは皮膚の質に対する治療であり、ティアトラフの段差や頬の重心を直接整える治療ではありません。構造治療とは役割を分けて考えます。
このように、治療を選ぶときは「どの治療が強いか」ではなく、「自分のクマの原因がどの層にあるか」から考える必要があります。浅い層で整う場合は浅い治療で十分なこともありますし、深層が関わる場合には浅い治療だけでは限界が出ることもあります。
症例で確認したい方へ
裏ハムラが向くかどうかは、ふくらみの大きさだけでなく、ティアトラフ周囲の段差や目の下から頬への連続性を見て判断します。実際の変化を確認したい方は、術前にどの構造が問題だったのか、なぜ裏ハムラを選んだのかが説明されている症例も参考になります。
なぜ脱脂だけでは整いにくいクマがあるのか
“量”ではなく“段差”が中心のとき
脱脂は、ふくらみを「量」として減らす発想です。一方で、目の下の影が強く見える原因が、脂肪の量ではなく 境界で生まれる段差(前後差)にある場合、量を減らしても影の本体が残ることがあります。
とくに、境界(ティアトラフ)に沿って影が出るタイプでは、凹みそのものに加えて、その手前で組織が前方に出て見えることで、凹みとふくらみの 前後差が影として認識されやすくなります。このとき脱脂を強く行うと、ふくらみは減っても凹み(影)が相対的に目立ち、「思ったほど明るくならない」「へこんだ印象が気になる」と感じるケースがあります。
裏ハムラは、この問題を「取る/取らない」ではなく、段差がどこで生まれているかとして捉え直し、浅層の位置関係を整えて連続性を作る方向で設計します。適応は診察で評価し、必要十分な範囲で計画します。

① 境界(動きにくい凹み)が影の起点になる
目の下には、靱帯や結合組織が骨に強く付着する「動きにくい境界」があり、ここに光が落ちることでクマの“線”が生まれます。

② 眼窩脂肪が、境界で“止まって前に出て見える”
眼窩脂肪は加齢でわずかに下方向へ力を受けますが、境界の付着が強い場合は動きが制限され、境界付近で前に押し出されたように見えることがあります。
これは脂肪が「増えた」のではなく、位置(前後関係)の問題です。

③ 凹み+膨らみの“前後差”が、影を強くする
境界の凹みと、直上の膨らみが並ぶと段差が強調され、影と膨らみがセットで目立つ「段差のクマ」になります。
裏ハムラで目指すこと|「取る」より「つなげる」
裏ハムラの目的は、目の下と頬を別々に扱うのではなく、境界で生まれた段差を なだらかに連続させることです。別人のように変えることではなく、元の立体と明るさを静かに取り戻すことを重視します。
当院では、「脂肪は悪いから取る」という発想ではなく、影の原因を層で整理したうえで、必要な調整だけを行う方針です。治療を急がせることはありません。まずは原因を揃え、到達点を共有してから検討します。
「裏ハムラ」という名前だけでは、治療の中身は判断できません
同じ裏ハムラという名前であっても、実際にどの層をどこまで剥離し、眼窩脂肪をどのように移動し、ティアトラフ周囲の段差をどこまで整えているかは、医師や術式設計によって異なります。治療名だけで判断せず、脂肪を取る治療なのか、段差を整える治療なのか、脂肪注入をなぜ併用するのかを確認することが大切です。
「名医」「専門」で迷ったときの、診察での確認ポイント
裏ハムラに脂肪注入は必要ですか?
脂肪注入は、脱脂・裏ハムラ・PONO式裏ハムラ・裏ミッドのように「どの層を整えるか」という分類とは少し異なり、主にボリュームを足す治療です。そのため、当院では裏ハムラの標準併用としてではなく、本当に組織量の不足があるかどうかを分けて判断します。
当院では、裏ハムラに脂肪注入を標準的に同時併用する考え方はとっていません。裏ハムラは、足りない部分に脂肪を足す治療ではなく、今ある眼窩脂肪を有効利用して、目の下と頬の連続性を整える治療だからです。
目の下の凹みは、単純なボリューム不足ではなく、眼窩脂肪・ティアトラフ・頬側の脂肪組織の位置関係による段差として見えていることが少なくありません。この場合、最初に考えるべきなのは「何を足すか」ではなく、「どこで連続性が途切れているか」です。
脂肪注入そのものを否定しているわけではありません。ただし、脂肪注入は受け手側の組織条件や血流環境の影響を受ける治療です。裏ハムラで剥離・再配置を行う領域に同時に脂肪注入を加えるより、まず段差と連続性を整え、その後に本当に補填が必要かを判断する方が合理的だと考えています。
「裏ハムラ」と説明されていても、実際には眼窩脂肪を減量し、残った凹みに脂肪注入を加える設計になっている場合があります。その場合、裏ハムラ本来の「眼窩脂肪を有効利用して段差と連続性を整える治療」とは、考え方が異なります。
他院で裏ハムラに加えて脂肪注入や表ハムラを勧められた方は、治療名だけではなく、その提案がどの構造に対して必要とされているのかを整理することが大切です。
皮膚切除を考える前に、まず内部の段差を整理する
目の下の皮膚が余って見える場合でも、実際には内部の段差や弾力低下によって、皮膚が余って見えていることがあります。
そのため当院では、まず眼窩脂肪・ティアトラフ・頬側の支持組織の位置関係を確認し、内部構造を整えたうえで、本当に皮膚切除が必要かを判断します。
皮膚切除が必要な場合もありますが、戻せない操作であるため、最初から前提にするのではなく、構造を整理したうえで慎重に検討します。
向いているタイプ/別の層が原因の中心かもしれないサイン
適応は診察で判断しますが、受診前の目安として整理します。迷う場合は総合ガイドを先に読むと理解が早くなります。
向いている可能性があるサイン(浅層の段差が中心)
- 影が 境界に沿って線状に出やすい
- ふくらみの「量」より 段差(前後差)が気になる
- 頬の立体は比較的保たれ、悩みの中心がクマにある
- 脂肪の大きな膨らみはないが、ティアトラフの線や段差が目立つ
- 頬の低下は強くなく、悩みの中心が目の下の境界にある
- 脂肪を足すよりも、目の下と頬のつながりを整えた方が自然に見えるタイプ
別の層の影響も疑うサイン(中間層/深層の関与)
- 影が線ではなく “面”として広がって見える
- クマだけでなく、顔全体の 疲れ感が先に出る
- 頬の支え(重心)の変化が強く、段差だけで説明しづらい
この場合、裏ハムラ(浅層)だけで完結させるのではなく、中間層(骨膜上)/深層(骨膜下)を含めて選択肢を整理します。次のセクションで、当院の裏ハムラの設計(標準設計/PONO式)として位置づけを示します。
影が線ではなく面として広がる場合、裏ハムラで十分なケースと、深層まで評価した方がよいケースがあります。違いを詳しく整理したい方は、以下のページを参考にしてください。
他院で表ハムラや脂肪注入を勧められた方へ
裏ハムラを希望した際に、表ハムラや脂肪注入を勧められることがあります。その提案が間違っているとは限りませんが、治療名だけで判断せず、なぜその治療が必要なのかを構造ごとに確認することが大切です。
PONO式裏ハムラ|浅層から中間層まで“連続して”整える橋渡し
PONO式裏ハムラは、裏ハムラの考え方を土台に、骨膜上の中間層までを連続して整える設計です。
標準的な裏ハムラが主にティアトラフ周囲の段差を整える治療であるのに対し、PONO式裏ハムラでは、影が線ではなくやや面として広がるタイプに対して、SOOF周囲の浅い重心まで含めて評価します。
骨膜上でSOOF周囲を操作すると、脂肪が一部引き伸ばされ、目の下と頬上部の浅い連続性が補助的に整うことがあります。
ただし、骨膜上の操作だけで頬のピークそのものや中顔面の重心を本質的に上げることは困難です。頬のピークを変えるには、骨膜下で剥離し、ZCLなどの制約を解除して、深層構造を動かせる状態にする必要があります。
そのため、PONO式裏ハムラは骨膜上の中間層を扱う設計であり、骨膜下で深層構造を整える裏ミッドフェイスリフト®とは届く層と目的が異なります。
治療名を増やすことが目的ではありません。影がどの層まで関与しているかを診察で揃え、必要な層にだけ治療を行うための区分です。
骨膜上で扱う中間層と、骨膜下で扱う深層の違いを詳しく知りたい方は、以下のページで整理しています。
裏ハムラの構造設計|段差を安定して整えるために
当院の裏ハムラでは、単に眼窩脂肪を移動するだけではなく、段差をつくっている固定条件を確認し、目の下から頬にかけて自然につながる位置関係を整えることを重視しています。
具体的には、ティアトラフ周囲のORLを必要十分に解除し、眼窩脂肪をORL下へ再配置・固定します。 さらに、CPF前葉を含む隔膜構造の再配置、頬脂肪との連続性、移動した脂肪を支える条件まで確認します。 これは特別な追加手技ではなく、段差を安定して整えるために重視している設計思想です。
詳しい解剖学的な考え方は、専門ページで整理しています。
裏ミッドフェイスリフトとの違い|深層(骨膜下)を扱う選択肢
裏ミッドフェイスリフト®は、深層(骨膜下)まで含めて、中顔面を支える構造にアプローチする治療です。
骨膜上でSOOF周囲を操作すると、脂肪が一部引き伸ばされ、目の下と頬上部の浅い連続性が補助的に整うことがあります。しかし、骨膜上の操作だけで頬のピークそのものを本質的に上げることは困難です。
頬のピークや中顔面の重心を変えるには、ZCLなどの支持構造による制約を解除し、深層構造を動かせる状態にする必要があります。裏ミッドフェイスリフト®では、骨膜下で剥離し、その制約を解除したうえで、目の下から頬までの中顔面構造を一塊として本来の位置へ戻すことを目的とします。
裏ハムラ(浅層)/PONO式裏ハムラ(中間層・骨膜上)/裏ミッドフェイスリフト®(深層・骨膜下)は、優劣ではなく 原因の層が違うという整理です。診察では、どの層が原因の中心かを評価し、必要な層にだけ最小限に計画します。
裏ハムラ、PONO式裏ハムラ、裏ミッドフェイスリフトは、優劣ではなく届く層が異なります。
皮膚が薄い・透ける・小ジワが気になる場合(皮膚=“質”の別軸)
目の下はもともと皮膚が薄い部位です。段差(位置関係)を整えても、透け感や小ジワが主な悩みとして残る場合は、構造(層)に加えて 皮膚そのものの変化(質)が関与していることがあります。
その場合は、診察で「位置関係の問題か、皮膚の質の問題か」を整理したうえで、必要に応じて皮膚側の治療(皮膚再生療法など)も検討します。適応や回数は診察で評価します。
ダウンタイム・経過の目安(裏ハムラ・PONO式裏ハムラ)
ダウンタイムは個人差があります。以下は一般的な目安としてご覧ください。生活条件(仕事・撮影・出張など)に合わせて、診察で具体的な見通しを共有します。
- 腫れ:数日〜1週間程度(個人差)
- 内出血:出ることがある(程度は個人差)
- 痛み:強くないことが多いが、違和感が残ることがある
- 仕上がり:創傷治癒の観点から6か月が目安
※経過には個人差があります。診察時に、ご希望の方にはより詳しくご説明します。
リスク・注意点
私はメリットだけでなく、リスクや限界も正直にお伝えしています。
- 腫れ・内出血
- 左右差、仕上がりの個人差
- 期待値とのズレ(到達点の限界)
- 感染、出血などの一般的な外科リスク(頻度は高くないがゼロではない)
- 既往や他院治療歴により選択肢が制限されることがある
不安が残る状態で治療を急ぐ必要はありません。
まずは構造を一緒に確認し、判断材料を整理しましょう。
費用について
裏ハムラの費用は、標準的な裏ハムラとして行うのか、骨膜上の浅い重心まで含めたPONO式裏ハムラとして設計するのかによって変わります。 また、診察で深層(骨膜下)の関与が強いと判断される場合は、裏ミッドフェイスリフトが選択肢になることもあります。
料金ページでは、裏ハムラ法・PONO式裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト®の費用をまとめてご確認いただけます。 診察時には、必要な治療範囲と費用を事前に明確にお伝えします。
※表示価格は税込です。自由診療のため保険適用外です。 状態や手術内容により費用が変わる場合があります。
症例|“やりすぎない変化”という選択
裏ハムラが適応になるクマを、症例で確認する
裏ハムラは、脂肪の量を減らす治療ではなく、ティアトラフ周囲の段差を内部から整える治療です。症例写真では、術前のふくらみの大きさだけでなく、目の下と頬の境界にある影がどのように変化しているかを確認してください。

脱脂ではなく、裏ハムラで段差を整えた症例
見え方:目の下のふくらみ/ティアトラフの段差/目の下の影
治療:裏ハムラ
目の下のふくらみだけでなく、その下の段差が問題になっていた症例です。脂肪を取るのではなく、眼窩脂肪を移動して、ティアトラフ周囲の境界をなだらかに整えています。関連動画では、裏ハムラ・裏ミッド・PRPF®療法の使い分けも解説しています。

ふくらみは大きくないが、ふとした表情で目立つクマを整えた症例
見え方:軽いふくらみ/目の下の段差/表情や角度で目立つ影
治療:裏ハムラ法
目の下のふくらみは大きくなく、一見すると分かりにくいクマですが、内部構造の段差によって、光の当たり方や表情で影が目立つ状態でした。脂肪を取るのではなく、裏ハムラ法で目の下の段差と境界を整えることで、自然な印象に改善しています。
同じ「クマ」に見えても、段差だけが中心の方、浅い中間層まで影が広がる方、さらに深層の頬の位置まで関わる方では、必要な治療が異なります。まずは自分に近い見え方の症例から確認することが大切です。
このページは、ポノクリニック東京 院長 芝 容平が、目の下のクマ治療と中顔面治療の診療経験をもとに監修しています。
裏ハムラページでは、裏ハムラを「脱脂の延長」ではなく、眼窩脂肪を利用してティアトラフ周囲の段差と目の下から頬への連続性を整える治療として説明しています。脱脂、裏ハムラ、PONO式裏ハムラ、裏ミッドフェイスリフト、皮膚再生療法を優劣で比べるのではなく、原因のある層と治療が届く層を一致させることを大切にしています。
クマ治療 7,000件以上、裏ミッドフェイスリフト 3,000件以上の診療経験をもとに、段差が中心のケース、影が面として広がるケース、皮膚の質が関わるケースを分けて診察しています。診察の結果、裏ハムラではなく別の治療や、治療しない判断をご提案することもあります。
裏ハムラに関するよくある質問
※一般的な情報提供です。実際の適応は、診察で皮膚の厚み、眼窩脂肪の位置、ティアトラフの段差、中顔面の位置関係を確認したうえで判断します。
関連ページ
- クマ治療の全体像を知りたい方は、クマ治療総合ガイドをご覧ください。
- 脱脂・裏ハムラ・裏ミッドの違いを整理したい方は、クマ治療を原因の層から選ぶページをご覧ください。
- ふくらみを減らす治療との違いを知りたい方は、脱脂ページをご覧ください。
- 影が頬まで広がり、深層構造の関与も気になる方は、裏ミッドフェイスリフトも参考にしてください。
- 他院で裏ハムラ・脂肪注入・表ハムラを提案されて迷っている方は、提案内容を構造から整理するページをご覧ください。
- 実際の変化を確認したい方は、構造診断つきのクマ治療症例をご覧ください。
カウンセリングのご案内
治療を前提としない、「構造」を知るための時間です
カウンセリングは契約の場ではありません。
まずは目の下と中顔面の構造を一緒に確認し、
- 今の状態で治療が必要かどうか
- どの層に原因がありそうか
- 浅層だけで足りるのか、中間層・深層まで考えるべきか
を整理します。
「今はまだ治療をせずに様子を見る」という結論になることもあります。
迷っている段階でも、どうぞ安心してご相談ください。
※診察の結果、治療をおすすめしない判断になることもあります。
