糸リフトの費用相場|中顔面リフトの料金とクリニック比較

糸リフトの費用は、使用する糸の種類や本数、クリニックの方針によって大きく異なります。一般的な相場は1本あたり1万〜5万円程度で、中顔面のリフトアップには片側3〜5本、両側で6〜10本ほど使用するケースが多いでしょう。

つまり、総額では10万〜50万円以上の幅があるため、料金だけで判断すると思わぬ後悔につながりかねません。

この記事では、糸の種類別の費用比較やクリニック選びのポイントをわかりやすく解説します。費用面の不安を解消し、ご自身に合った施術を見つけるための判断材料にしていただければ幸いです。

目次

糸リフトの費用相場は1本あたり1万〜5万円が目安になる

糸リフトの料金は「1本あたりの単価×使用本数」で計算されるのが一般的です。1本あたりの費用相場は1万〜5万円程度ですが、使用する糸の素材やクリニックの価格設定によって差が生まれます。

1本単位の価格と「セット料金」の違いに注意しよう

クリニックによっては「1本○万円」と表示している場合と「10本セットで○万円」のようにまとめて提示している場合があります。1本単価だけを見ると安く感じても、必要な本数をかけ合わせると予想以上の金額になることも珍しくありません。

セット料金のほうが1本あたりの単価は安くなる傾向がありますが、必要以上の本数を含むセットを提案される可能性もあります。カウンセリングの段階で「自分の症状には何本必要なのか」を具体的に確認することが大切です。

使用する糸の本数で総額は大きく変わる

中顔面のたるみを改善するには、片側3〜5本程度の糸を挿入するのが一般的です。両側合計では6〜10本が目安となり、たるみの程度によっては12本以上を使う場合もあります。

本数が増えればリフトアップ効果は高まりやすくなりますが、同時に費用もかさみます。予算と期待する仕上がりのバランスを医師と相談しながら決めていくとよいでしょう。

糸の本数と費用の目安

本数(両側合計)費用の目安適応の目安
4〜6本約8万〜20万円軽度のたるみ
8〜10本約15万〜40万円中等度のたるみ
12本以上約25万〜60万円広範囲のたるみ

自由診療だからこそ価格のばらつきが出やすい

糸リフトは自由診療にあたるため、料金設定はクリニックごとに自由に決められます。同じ素材・同じ本数でも、都市部と地方、大手チェーンと個人クリニックでは数万円単位の差がつくこともあります。

安さだけに飛びつくのではなく、医師の経験や施術実績、アフターケアの内容まで含めた総合的な判断が必要です。費用と安心感のバランスを取ることが、満足度の高い施術への第一歩といえます。

中顔面リフトに使う糸の種類で料金が変わる

糸リフトに使われる素材には主にPDO・PCL・PLLAの3種類があり、それぞれ溶ける速度や持続期間、価格帯が異なります。素材の選択が費用に直結するため、自分に合った糸を知ると賢い選択につながるでしょう。

PDO(ポリジオキサノン)は比較的リーズナブル

PDOは医療用の吸収糸として長い使用実績を持つ素材です。体内でおよそ6〜8か月かけて溶けていき、その過程でコラーゲンの生成を促します。1本あたり1万〜2万円前後が相場であり、3種類のなかでは手が届きやすい価格帯にあるといえます。

ただし、持続期間が比較的短いため、効果を長く維持したい方はメンテナンスの頻度と追加費用も考慮に入れておきましょう。

PCL(ポリカプロラクトン)やPLLA糸は持続期間が長め

PCLやPLLAは体内での分解に1〜2年ほどかかるため、PDOよりもリフトアップ効果が長く続く傾向があります。そのぶん1本あたりの費用も高くなり、2万〜5万円程度が相場となっています。

長期的なコストパフォーマンスを考えると、初期費用は高くても再施術の回数が減るため、結果的に負担が軽くなるケースもあるかもしれません。

コグ付き糸とモノ糸では費用も仕上がりも異なる

糸の表面にトゲのような突起(コグ)が付いたタイプは、組織をしっかり引き上げる力が強く、中顔面のリフトに多く使われます。コグ付き糸は構造が複雑なぶん1本あたりの単価が高くなりやすいでしょう。

一方、モノ糸(突起のない滑らかな糸)は肌のハリ改善やコラーゲン促進が主な目的で、リフト力はコグ付きに劣ります。値段は比較的安価ですが、中顔面のたるみ改善にはコグ付き糸との併用が推奨されることが多いです。

糸の種類と特徴・費用の比較

糸の種類持続期間の目安1本あたりの費用
PDO(コグ付き)約6〜12か月1万〜2.5万円
PLLA約12〜18か月2万〜4万円
PCL約18〜24か月2.5万〜5万円

クリニックごとの糸リフト料金を正しく比較する方法

インターネット上には多くのクリニックの料金情報があふれていますが、表示方法がバラバラで単純な比較が難しいのが現状です。料金比較で失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。

大手美容クリニックチェーンの料金帯

全国展開している大手の美容クリニックでは、1本あたり1万〜3万円程度でセットプランを用意しているケースが目立ちます。広告やキャンペーンで「1本9,800円〜」と打ち出している場合もありますが、実際にはオプション費用が加算されるときがあります。

大手は症例数が多く、施術の流れがシステム化されている点が強みです。一方で、担当医を指名できなかったり、カウンセリングの時間が短めだったりする面もあるため、事前に確認しておくと安心でしょう。

個人クリニックは柔軟な対応が魅力

個人経営のクリニックでは1本2万〜5万円程度と、大手よりやや高めに設定されているところがあります。しかし、院長自身が一貫して施術を担当するケースが多く、細やかなカウンセリングやアフターフォローを受けやすいという利点があります。

料金の透明性が高く、初診時に総額を明示してくれるクリニックを選ぶと、あとから想定外の費用が発生するリスクを減らせます。

クリニックタイプ別の料金比較

クリニックタイプ1本あたりの相場特徴
大手チェーン1万〜3万円症例数が豊富
個人クリニック2万〜5万円院長の直接施術
大学病院関連3万〜5万円研究実績に基づく技術

モニター価格やキャンペーンの活用も検討する価値がある

多くのクリニックでは、症例写真への協力を条件に通常より20〜30%ほど割引されるモニター制度を設けています。費用を抑えたい方にとっては有力な選択肢となるでしょう。

ただし、モニターになると術前・術後の写真が公開される場合があります。個人が特定されない加工がされるか、掲載媒体はどこかなど、契約内容をしっかり確認してから判断してください。

糸リフトの値段が安すぎるクリニックにはリスクが潜んでいる

費用は確かに大切な判断基準ですが、極端に安い料金を提示するクリニックには注意が必要です。品質の低い糸の使用や経験の浅い医師による施術が原因で、期待どおりの効果が得られないケースもあります。

低価格の裏には品質の低い糸が使われているかもしれない

糸リフトに使用する医療用糸は、承認を受けた製品とそうでないものとで品質に大きな差があります。安価な糸はコグの設計が粗かったり、体内での分解過程で炎症を起こしやすかったりすることが報告されています。

カウンセリングでは「どのメーカーのどの製品を使用するのか」を具体的に質問しましょう。使用する糸の銘柄を明確に回答してくれるクリニックは、それだけで信頼度が高いといえます。

技術力のある医師かどうかを見分けるには

糸リフトは「糸を入れるだけ」と思われがちですが、挿入する角度や深さ、テンションのかけ方によって仕上がりが大きく変わります。解剖学的な知識と豊富な経験を持つ医師でなければ、左右差や不自然な引きつれといったトラブルが起こりやすくなります。

医師のプロフィールに形成外科や美容外科の専門医資格が記載されているか、学会発表や論文実績があるかなどを確認するとよいでしょう。

アフターケア体制が不十分だと追加費用がかさむ

施術後に腫れや痛み、糸の露出といったトラブルが生じた場合、アフターケアが充実しているクリニックなら追加費用なしで対応してくれることが多いです。逆に、術後のフォロー体制が弱いクリニックでは、修正施術や他院での再治療に費用がかかる恐れがあります。

料金を比較する際は「施術費用だけでなく、術後の保証期間やフォロー内容」まで含めて検討することが重要です。

安さだけで選ばないためのチェック項目

  • 使用する糸のメーカー名と製品名を公開しているか
  • 担当医の専門医資格や症例実績が確認できるか
  • 術後の検診やトラブル対応の保証制度があるか
  • 料金の内訳が明示されているか

糸リフトの施術にかかるトータル費用を見落とさないで

「糸リフトの費用」と聞くと糸の代金だけを想像しがちですが、実際にはカウンセリング料、麻酔代、処方薬代など複数の項目が加算されます。総額を正確に把握すると、予算オーバーを防げます。

カウンセリング料・麻酔代・薬代の内訳を確認しよう

カウンセリング料は無料のクリニックが多いものの、なかには初回3,000〜5,000円程度を徴収するところもあります。麻酔代は施術費に含まれている場合と別途請求される場合の両方があり、2万〜5万円ほどかかることがあります。

術後に処方される痛み止めや抗生物質の費用も、込みか別かはクリニック次第です。見積もりの段階で「この金額にすべて含まれていますか」と一言確認するだけで、予想外の出費を防げるでしょう。

追加施術を勧められた場合の冷静な対処法

カウンセリング時に「ヒアルロン酸注入も併用するとより効果的です」「ボトックスも一緒にいかがですか」と提案される場合があります。併用施術にはたしかにメリットもありますが、その場で即決する必要はありません。

持ち帰って検討する時間を取り、本当に必要な施術かどうかを冷静に判断してください。複数のクリニックで意見を聞き比べるのも有効な手段です。

トータル費用の内訳例

費用項目費用の目安備考
糸の代金(8本)15万〜30万円素材により変動
麻酔代2万〜5万円局所麻酔が一般的
処方薬代2,000〜5,000円鎮痛剤・抗生剤
再診料0〜3,000円無料のクリニックも多い

分割払いや医療ローンという選択肢も視野に入れよう

まとまった費用を一括で支払うのが難しい場合、多くのクリニックでは医療ローンやクレジットカードの分割払いに対応しています。月々の支払いを数千円〜1万円台に抑えられるプランもあり、経済的な負担を分散できます。

ただし、分割手数料が発生するため、総支払額は一括よりも高くなる点には注意が必要です。金利や手数料の条件をよく確認してから契約しましょう。

中顔面の糸リフトで得られる効果と持続期間はどのくらいか

中顔面の糸リフトでは、頬のたるみやほうれい線の改善、フェイスラインの引き締めといった効果が期待できます。ただし、効果の持続期間は糸の素材や挿入本数、個人の肌状態によって異なります。

中顔面のたるみ改善とほうれい線への効果

中顔面は加齢とともに脂肪が下垂しやすく、ほうれい線の深まりやゴルゴラインの原因となります。糸リフトでは、下がった脂肪組織を物理的に引き上げると、顔全体の印象を若々しく変えることが可能です。

メスを使う外科的なフェイスリフトに比べるとダウンタイムが短く、施術時間も30分〜1時間程度で終わるため、日常生活への影響を小さく抑えたい方に適しています。

効果の持続期間は糸の素材で大きく左右される

PDO糸の場合は6〜12か月程度、PCL糸やPLLA糸では12〜24か月程度の持続が見込まれます。糸が溶けた後もコラーゲンの増生効果がしばらく続くため、完全にもとに戻るわけではありません。

とはいえ、永続的な効果は期待しにくく、たるみが再び気になり始めたタイミングで再施術を検討する方が多い傾向にあります。

糸リフトの再施術のタイミングと追加費用

多くの方は最初の施術から1〜2年後に再施術を受けています。2回目以降は初回よりも少ない本数で済む場合もあるため、費用が初回の半額〜7割程度に収まるケースもあるでしょう。

長期的に糸リフトを続けていく場合は、年間の美容費として予算を組んでおくと計画的に通院できます。メンテナンス費用まで含めたトータルコストを事前に試算しておくことをおすすめします。

効果持続のために気をつけたいこと

  • 術後2週間は激しい運動や顔への強い刺激を避ける
  • 紫外線対策を徹底し、肌のコラーゲン分解を抑える
  • 定期的な検診でたるみの進行をチェックする

糸リフトで後悔しないためにカウンセリングで確認すべきこと

施術の成功・不成功を分けるのは、カウンセリングの質といっても過言ではありません。費用や効果について曖昧なまま施術に進むと、あとから「こんなはずではなかった」と感じるリスクが高まります。

施術前に聞いておきたい質問リスト

初めて糸リフトを受ける方は、何を質問すればよいのか迷うことも多いでしょう。「糸の種類と本数」「総額の内訳」「術後の腫れや痛みのピーク」「保証期間と再施術時の費用」の4点は、必ず確認しておきたい項目です。

これらの質問に対して明確かつ丁寧に回答してくれる医師であれば、施術に対する信頼感も高まります。曖昧な回答しか得られないクリニックは避けたほうが無難です。

カウンセリングで確認すべき項目

確認項目確認の目的
使用する糸の素材と本数費用と効果の見通しを立てる
総額の内訳(麻酔・薬代込みか)想定外の追加費用を防ぐ
ダウンタイムの目安仕事や予定の調整に必要
術後保証の有無と期間トラブル時の安心材料になる
担当医の症例数や専門資格技術力を客観的に判断できる

写真やシミュレーションで仕上がりイメージを共有する

カウンセリング時に過去の症例写真を見せてもらったり、3Dシミュレーションで仕上がりのイメージを確認したりできるクリニックもあります。言葉だけのやりとりでは、患者と医師の間でゴールのずれが生じやすいものです。

「もう少し控えめに引き上げてほしい」「左右差をなくしたい」など、ビジュアルを共有しながら伝えることで、術後の満足度が高まるでしょう。

複数のクリニックで相見積もりを取ることが大切

1か所のクリニックだけで決めてしまうと、その料金が適正かどうか判断しにくくなります。最低でも2〜3か所のカウンセリングを受けて、費用・技術・対応を比較検討してください。

相見積もりを取る手間はかかりますが、数十万円単位の施術である以上、納得のいく選択をするための投資だと考えましょう。焦らずじっくり吟味することが、満足できる結果への近道です。

よくある質問

糸リフトの費用は1回の施術でどのくらいかかりますか?

糸リフトの1回の施術費用は、使用する糸の種類と本数によって10万〜50万円程度と幅があります。PDO糸であれば1本1万〜2.5万円ほどが相場で、中顔面のリフトには両側合計で6〜10本程度を使用するのが一般的です。

これに麻酔代や処方薬代が加わるため、カウンセリングの段階で総額の見積もりを出してもらうことをおすすめします。

糸リフトに使うPDO糸とPCL糸では値段にどれくらい差がありますか?

PDO糸は1本あたり1万〜2.5万円程度、PCL糸は2.5万〜5万円程度が一般的な相場です。PCL糸はPDO糸に比べて体内での持続期間が長いぶん、1本あたりの単価が高く設定されています。

ただし、PCL糸は再施術の間隔を長く取れるため、年間コストで比較するとPDO糸と大きく変わらない場合もあります。ご自身のライフスタイルや予算に合った素材を医師と相談して選ぶのがよいでしょう。

糸リフトの施術後に追加費用が発生することはありますか?

クリニックによっては、術後の検診料や修正施術に別途費用がかかるケースがあります。術後保証がついているクリニックでは、一定期間内の修正や再診が無料で受けられる場合もあるので、契約前に保証内容を確認しておくと安心です。

万が一のトラブル対応も含めて、初回見積もりの段階で「追加費用が発生する可能性のある項目」を確認しておくことが大切です。

糸リフトの中顔面への施術は何本くらい必要ですか?

中顔面のたるみの程度にもよりますが、一般的には片側3〜5本、両側合計で6〜10本程度の糸を使用します。軽度のたるみであれば4〜6本で十分な場合もありますし、広範囲にわたるたるみには12本以上を使用することもあります。

必要な本数は骨格や脂肪の付き方によって個人差が大きいため、カウンセリングで医師に直接診察してもらったうえで決定するのが確実です。

糸リフトのクリニック選びで費用以外に重視すべき点は何ですか?

費用以外に重視していただきたいのは、担当医の専門医資格と症例実績、使用する糸のメーカー名と品質、術後のアフターケア体制の3点です。特にアフターケアが充実しているクリニックでは、術後のトラブルに迅速に対応してもらえるため、結果的に満足度が高くなりやすい傾向があります。

複数のクリニックでカウンセリングを受けて、医師との相性や説明の丁寧さも含めて総合的に判断することをおすすめします。

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この症例の担当医・監修医

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 ポノクリニック東京 院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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