PRPF皮膚再生療法とは|目の下の皮膚の薄さ・透け・青クマを皮膚の質から整える治療
PRPFは、目の下の皮膚の薄さ・透け・小じわに対して、皮膚の質を整える治療です。青く透ける、赤みが濃く見える、細かい小じわが刻まれる、メイクがよれやすいといった見え方には、皮膚の厚みや質感が関わっていることがあります。
一方で、クマには皮膚の質だけでなく、目の下の脂肪と頬側の脂肪・支持組織が分かれて見える構造的な原因が関わることもあります。その構造を直接整える治療は、裏ハムラや裏ミッドフェイスリフト®などの脂肪移動・構造再配置です。
このページでは、PRPFを「目の下の皮膚の質」と「PRPF単独治療で行う頬骨上SOOF周囲への補助的な調整」という視点から整理し、PRPFが向くクマ、向かないクマ、裏ハムラや裏ミッドフェイスリフト®など構造治療との順番を解説します。
監修:芝 容平|院長紹介|最終更新:2026年7月11日
このページは、個別の治療について詳しく書いたページです。まだ全体像を見ていない方は、先に次の3ページを読むと判断しやすくなります。
- クマ総合ガイド ─ 原因を「層」で整理する
- 治療設計 ─ 何を見て、どう選ぶか
- クマ取りの失敗とは? ─ 遠回りを避けるために
すでに治療後のお悩みがある方は他院修正・再手術相談
PRPFは、皮膚の質を整える治療です。影の中心が段差や深い層の位置にある場合は、先に構造側の整理が必要です。
このページで扱う範囲
PRPFは、クマの構造そのものを脂肪移動で整える治療ではありません。強いティアトラフの段差、眼窩脂肪と頬側組織の分断、中顔面深層の下がりが中心にある場合は、裏ハムラや裏ミッドフェイスリフト®など、構造を整える治療が必要になることがあります。
一方でPRPFは、目の下の皮膚の薄さ・透け・小じわに対して、皮膚側から原因に近づく治療です。目の下では、皮膚のすぐ下に眼輪筋があるため、目の下そのものを皮下脂肪でボリュームアップする目的ではなく、真皮のコラーゲンを増やし、皮膚の厚み・ハリ・引き締まりを整える目的で用います。
ただし、PRPFのみでクマを目立ちにくくする場合には、頬骨上のSOOF周囲にわずかな厚みを作り、目の下から頬への凹みや影をなだらかに見せることがあります。これは、脂肪を本来の位置へ移動して構造を整える治療ではなく、手術以外で見え方を和らげる補助的な使い方です。
そのため、皮膚の薄さ・透け・小じわが見え方に大きく関わっているクマや、強い段差がなく手術以外の方法から考えたい方では、PRPFが選択肢になることがあります。ただし、構造の問題が強い場合は、PRPFだけで解決しようとせず、先に原因の層を整理することが大切です。
なぜ「透け・小じわ」がクマを強調するのか(皮膚の薄さ)
皮膚が薄くなると、同じ状態でも“見え方”が変わります。目の下では次のような変化が重なり、クマが強く見えやすくなります。色の問題に見えても、土台は“皮膚の質”のことがあります。
- 血管や眼輪筋の色が透けやすくなる(青み・赤み)
- 表面の折れ目が増え、細かい影が刻まれる(ちりめんじわ)
- 張りが落ち、疲れた印象に見えやすくなる(たるみ“風”の見え方)
PRPF(皮膚再生療法)とは
PRPFは、自分の血液由来の成分を用いて、皮膚の質(厚み・ハリ・質感)を整える考え方の治療です。当院ではPRPF学会のプロトコルを採用していますが、ここで大切なのは名称よりも目的です。
薄くなった皮膚を、厚く・引き締め、より“健やかな質感”へ近づけること。
PRPFは、皮膚の質を整え、必要に応じて頬骨上の浅い影をなだらかに見せる治療です
PRPFは、目の下の皮膚の薄さ・透け・小じわに対して、皮膚の質を整える治療です。真皮に作用させ、コラーゲンを増やすことで、皮膚の厚み・ハリ・引き締まりを整えることを目的とします。
一方で、手術を行わずPRPFのみでクマを目立ちにくくする場合には、頬骨上のSOOF周囲にわずかな厚みを作ることで、目の下から頬への凹みや影をなだらかに見せることがあります。これは、裏ハムラや裏ミッドフェイスリフト®のように構造を本来の位置へ戻す治療ではなく、対症療法的に見え方を整える使い方です。
ただし、PRPFは脂肪移動術ではありません。目の下の脂肪と頬側の脂肪・支持組織が明確に分断されている場合や、中顔面深層の下がりが中心にある場合は、PRPFだけで構造そのものを整えることはできません。その場合は、裏ハムラや裏ミッドフェイスリフト®などの構造治療を検討します。
期待できる変化
PRPFで目指す変化は、主に「透け」と「質感」です。
- 透け感(青み・赤み)が目立ちにくくなることを目指す
- 小じわが目立ちにくくなることを目指す
- 皮膚の厚み・ハリ・引き締まりが整うことで、疲れて見える印象が和らぐことがある
- PRPF単独治療では、頬骨上のSOOF周囲にわずかな厚みを作ることで、凹みや影が目立ちにくくなることがある
- 裏ハムラ/裏ミッドなどで構造を整えた後の“皮膚側の仕上げ”として適応になる場合がある
症例で見るPRPF|皮膚の薄さ・透け・小じわの変化
PRPFの変化は、脂肪を取る、段差を移動するような変化とは異なります。症例を見るときは、目の下の透け感、小じわ、皮膚のハリ、そして頬骨上のSOOF周囲にわずかな厚みが出ることで、影がどの程度なだらかに見えるかに注目してください。

PRPF®療法だけで、目の下のクマが目立ちにくくなった症例
見え方:色クマ/凹凸/ゴルゴライン/皮膚の薄さ
治療:PRPF®療法
手術を行わず、PRPF®療法のみで目の下の色クマ・凹凸・ゴルゴライン周囲の影が目立ちにくくなった症例です。関連動画では、手術以外のクマ治療としてのPRPF®療法についても解説しています。

目の下とゴルゴラインの影をなじませた症例
見え方:目の下の影/ゴルゴライン/皮膚の薄さ・透け/疲れて見える印象
治療:PRPF®療法
脂肪を取る治療や脂肪を移動する治療ではなく、皮膚のハリ・厚み・質感を整え、頬骨上のSOOF周囲にわずかな厚みを作ることで、影の見え方をなだらかに整えた症例です。
できないこと/限界
PRPFは、目の下では皮膚の薄さ・透け・小じわに対して働きかける治療です。また、PRPF単独治療では、頬骨上のSOOF周囲にわずかな厚みを作り、凹みや影を目立ちにくくすることがあります。
一方で、PRPFは、目の下の脂肪と頬側の脂肪・支持組織が分かれて見える構造そのものを、脂肪移動のように直接整える治療ではありません。強いティアトラフの段差、眼窩脂肪と頬側組織の分断、中顔面深層の下がりが中心にある場合は、PRPFだけでは十分に整いにくいことがあります。
- 境界(段差)が影の起点になっている
- 脂肪のふくらみ・段差が中心
- 深層の重心(中顔面)が中心
- 皮膚の余りが強い(別設計が必要な場合)
手術をすぐ考えたくない方へ
PRPFは、クマの構造そのものを脂肪移動で整える治療ではありません。そのため、加齢や構造変化が進めば、再びクマが目立ってくることがあります。
それでも、皮膚の薄さ・透け・小じわを整えておくこと、また必要に応じて頬骨上のSOOF周囲にわずかな厚みを作り影をなだらかに見せることには意味があります。将来的に裏ハムラや裏ミッドフェイスリフト®を行う場合でも、手術で皮膚の質そのものを改善するわけではないため、皮膚側の治療は別の価値を持ちます。
ふくらみや段差が強くないクマで、まず手術以外の方法を考えたい方にとって、PRPFは有力な選択肢になります。
他のクマ治療との関係
| 原因の層 | 見え方の中心 | 代表的な選択肢 |
|---|---|---|
| 皮膚(質) | 透け・小じわ・質感 | PRPF(皮膚再生療法) |
| 補助的調整 | 手術以外で凹み・影をなだらかに見せたい場合 | PRPFによる頬骨上SOOF周囲の補助的調整 |
| 浅層 | 境界×段差 | 裏ハムラ など |
| 中間層 | 浅い重心のずれ | PONO式裏ハムラ など |
| 深層 | 骨膜下の重心 | 裏ミッドフェイスリフト® など |
プロトコールと考え方
クマ領域では「目の下の適応と順番」を優先して説明しています。PRPFの考え方(プロトコール/適応部位/経過の見方)は、若返り情報サイト側で整理しています。
皮膚再生療法(PRPF)
ダウンタイム(目安)
反応の出方には個人差があります。ここでは一般的な目安を整理します。
| 項目 | 起こりやすい時期 | 落ち着く目安 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 腫れ・むくみ | 当日〜翌日 | 1〜数日 | 体質差が出やすい |
| 内出血 | 翌日〜数日 | 1〜2週間程度 | メイクでカバーできることが多い |
| 針穴・赤み | 当日 | 1〜2日程度 | 長引く場合あり |
| 圧痛 | 当日〜翌日 | 数日 | 触れなければ気になりにくいことが多い |
リスク・注意点
切開を伴わない治療でも、起こり得る反応があります。
- 感染、腫れ、内出血、痛み
- しこり感、左右差、違和感の遷延
- まれな合併症:血腫、神経障害など
- 既往歴・内服・皮膚性状により経過は変わります
よくある質問
PRPFが向いているか迷う方へ
PRPFは、目の下の皮膚の薄さ・透け・小じわが見え方に関わっている場合に選択肢になります。一方で、強い段差や頬まで広がる影が中心の場合は、先に構造側の評価が必要です。
診察では、皮膚の質、ティアトラフの段差、頬骨上のSOOF周囲、中顔面の重心を分けて確認し、PRPFでよいのか、構造治療を優先すべきかを整理します。
