目の下のクマ(青クマ・茶クマ・黒クマ)がひどい原因とは?

目の下のクマには、主に青クマ・茶クマ・黒クマ・赤クマの4種類があります。それぞれ同じ「クマ」と総称されますが、原因には違いがあります。ここでは、目の下のクマがひどい状態になる原因について、クマの種類別で解説します。あわせて、セルフケアでは解消しないクマの効果的な改善方法もご紹介しています。

クマの種類別の原因

青クマの原因は血行不良

青クマとは、目の下に生じる青っぽい色をしたクマのこと。症状がひどい場合には紫色に見えることもあるため、紫クマと呼ばれることもあります。前夜に仕事を頑張りすぎたり、遅くまで飲み会を楽しんだりした時の翌朝、青クマが生じた自分の顔に愕然としたことのある方も多いのではないでしょうか?

青クマの主な原因は血行不良。頑張りすぎた翌日に目の下の毛細血管が血行不良を起こして血液が滞留し、滞留した血液が目の下の薄い皮膚から透けることで青クマが生じます。
オレンジ系のコンシーラーで少し隠せますが、頑張りすぎずにしっかりと睡眠を取ることが優先です。

茶クマの原因はメラニンの色素沈着

茶クマとは、目の下に皮膚より濃い色が広がっている症状のこと。シミの茶色に似ていることから茶クマと呼ばれます。

茶クマの主な原因は、メラニンの色素沈着。紫外線の影響や不適切なクレンジング・洗顔等によりメラニンが過剰に生成され、ターンオーバーによるメラニンの排出が追いつかずに茶クマとなって残ります。つまり、茶クマはシミの一種ということです。

季節に関わらず十分な紫外線対策を行うこと、洗顔時に顔をこすりすぎないことなどが予防・改善に向けた基本です。

黒クマの原因は凹凸

黒クマとは目の下のたるみ(ふくらみ)やその下の凹み(ティアトラフ)があるため影が出来てしまう状態です。もともと凹みが強く、若い時から黒クマが目立つ人もいれば、加齢とともに目立ってくる方もいます。

目の下にたるみができる原因はいくつかありますが、主な原因は眼窩脂肪や皮膚の垂れ下がり。垂れ下がる理由は加齢であることが大半なので、セルフケアで改善を図ることは困難とお考えください。

赤クマの原因は眼輪筋が透けて見えること

赤クマは、目を閉じる筋肉(眼輪筋)の色が透けて見える状態です。目の下の皮膚がもともと薄かったり、裏側から眼窩脂肪で押されて目の下の皮膚が引き延ばされて薄くなることによっておこります。

眼窩脂肪が下へ移動する主な理由は加齢なので、赤クマと黒クマが併発している例も少なくありません。セルフケアによる改善が難しいクマでもあります。

美容外科や美容皮膚科では、セルフケアでは改善の難しい黒クマ等に対し、脱脂・脂肪注入・裏ハムラ法と呼ばれる治療を用意しています。
それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。

  • 脱脂:脱脂治療には主に二つの方法があります。一つは「経結膜脱脂」で、下まぶたの裏側の赤い粘膜部分からメスを入れて眼窩脂肪を取り出す方法です。この方法では、傷跡が皮膚表面に残らないため、縫合や抜糸が不要で、ダウンタイム(回復期間)が短いのが特徴です​​​​。もう一つは「経皮脱脂」で、下まつげのすぐ下の皮膚を切開して余分な脂肪を除去する方法です​。
  • 脂肪注入:この治療では、目の下のたるみやくぼみを改善するために、患者自身の脂肪を注入します​​​​。特に黒クマで目の下がくぼんでいる場合に効果的です。これにより、肌が持ち上がり、改善されます​​。脂肪注入によりくぼんだ部分にボリュームを加えることで、顔全体が若々しく明るい印象になります
  • 裏ハムラ法:この手術では、目の下のたるみの原因となる突出した眼窩脂肪を、下まぶたの裏側(経結膜側)から、目の下のくぼんでいる部分に移動させて固定します。これにより、目の下の凸凹を平らな状態にし、たるみやクマを改善します​​​​。メリットとしては、脂肪を再配置するため、再発のリスクが非常に低く、皮膚表面を切開しないため、傷跡が皮膚に残らない点が挙げられます。

【まとめ】眼窩脂肪が影響しているクマはセルフケアで改善できない

目の下のクマには主に4種類あり、それぞれに原因が異なります。
青クマは血行改善を図ることで、比較的容易に解消できるでしょう。茶クマは色素沈着なので、まずは紫外線対策などで予防を図ることが大事です。

症状が著しい場合には、美容クリニックなどに相談しましょう。

一方で、赤クマや黒クマには眼窩脂肪が影響しているため、セルフケアで改善を図ることは難しいのが実情です。

一般的なクマは、もちろん病気ではありません。放置していても大きな問題にはなりませんが、美容上で気になる方は、一度クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

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