鼻翼基部ヒアルロン酸の値段相場と施術の流れ|何ccが目安?

鼻翼基部ヒアルロン酸の値段相場と施術の流れ|何ccが目安?

鼻翼基部(びよくきぶ)へのヒアルロン酸注入は、小鼻の付け根のくぼみを自然に持ち上げ、ほうれい線や口元の老け見えを改善する人気の施術です。費用の相場はクリニックや使用する製剤によって幅がありますが、片側あたり0.3〜0.5ccが一般的な目安とされています。

この記事では、鼻翼基部ヒアルロン酸の値段帯・必要なcc数・当日の施術の流れ・持続期間・副作用リスクまで、20年以上の美容医療経験をもとに丁寧にお伝えします。「費用が気になるけれど、どのくらい入れればいいの?」そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

正しい知識を得たうえでカウンセリングに臨めば、仕上がりの満足度は大きく変わるでしょう。

目次

鼻翼基部ヒアルロン酸の値段相場は片側3万〜8万円が目安になる

鼻翼基部ヒアルロン酸の費用は、1回の施術で片側あたり約3万〜8万円が一般的な相場です。両側に注入する場合は合計6万〜16万円前後になることが多いでしょう。ただし、使用するヒアルロン酸製剤のブランドやクリニックの立地・医師の技術料によって差があるため、一概には言い切れません。

使用する製剤の種類で値段が変わる仕組み

ヒアルロン酸にはさまざまなブランドがあり、製剤ごとに硬さや持続力が異なります。鼻翼基部のような骨に近い深い層に注入する場合は、粒子が大きく支持力の高い製剤が選ばれる傾向にあります。

たとえば、ジュビダームビスタ ボリューマやクレヴィエル コントアなどは骨膜上への注入に適しており、薄い製剤よりも単価が高めに設定されていることが多いです。製剤の仕入れ価格がそのまま施術料金に反映されるため、ブランドの違いは値段差の大きな要因といえます。

クリニックごとの料金設定に差が出る背景

同じ製剤を使っていても、都心部と地方では施術料金に1万〜3万円ほどの開きがあるケースも珍しくありません。テナント賃料・広告費・スタッフ人件費といった固定費の違いが価格に上乗せされるためです。

項目費用の目安
片側(0.3〜0.5cc)3万〜8万円
両側(0.6〜1.0cc)6万〜16万円
追加注入(0.1ccあたり)5,000〜1万円
初診料・カウンセリング料無料〜3,000円

「1本いくら」と「1ccいくら」の料金体系を見分けるポイント

クリニックの料金表を見るときに注意したいのが、「1本(1シリンジ)○万円」という表記と「1ccあたり○万円」という表記の違いです。1シリンジは通常1ccですが、鼻翼基部に必要な量は片側0.3〜0.5ccほどなので、余った分を別の部位に使えるかどうかで総コストが変わります。

カウンセリング時に「鼻翼基部だけに使うのか、余りはほうれい線などに回せるのか」を確認しておくと、費用対効果を正確に比較できるでしょう。

鼻翼基部に必要なヒアルロン酸は何ccが適量なのか

鼻翼基部ヒアルロン酸の注入量は、片側あたり0.3〜0.5cc、両側合計で0.6〜1.0ccが標準的な目安です。くぼみの深さや左右差によって調整が必要になりますが、この範囲を超えて一度に大量注入することは推奨されていません。

片側0.3〜0.5ccが目安とされる医学的根拠

鼻翼基部は骨の上にある「梨状口(りじょうこう)」と呼ばれるくぼみのすぐ横に位置します。皮膚と骨のあいだのスペースが狭いため、少量のヒアルロン酸でもしっかりとした変化が得られるのが特徴です。

海外の文献でも、梨状口周囲への注入は0.2〜0.5ml程度のボーラス(塊状注入)が推奨されています。過剰に入れると鼻翼が横に広がって見えたり、不自然な膨らみにつながったりするリスクがあるため、控えめな量から始めるのが安全です。

くぼみが深い人・浅い人で注入量はどう変わるか

もともと中顔面(ちゅうがんめん=目の下から口元にかけてのエリア)の骨格が平坦な方は、鼻翼基部のくぼみが目立ちやすく、片側0.5cc近く必要になることもあります。一方、くぼみが軽度であれば片側0.2〜0.3cc程度で十分な改善が見込めるでしょう。

担当医が横顔のバランスや皮膚の厚みを診察したうえで注入量を決めるため、「何cc入れてほしい」と量を指定するよりも、「どの程度の変化を求めるか」を伝えるほうが仕上がりの満足度は高まります。

左右差がある場合の追加注入と費用

顔には誰しも多少の左右差があります。鼻翼基部のくぼみも左右均等とは限らないため、片側だけ0.1〜0.2cc多めに入れて調整するケースは珍しくありません。

追加分の費用はクリニックによって異なりますが、0.1ccあたり5,000〜1万円程度が一般的です。

くぼみの程度片側の目安cc数両側合計の目安
軽度(うっすらへこむ程度)0.2〜0.3cc0.4〜0.6cc
中等度(ほうれい線上部が深い)0.3〜0.5cc0.6〜1.0cc
重度(横顔で明らかに凹む)0.5cc前後1.0cc前後

鼻翼基部ヒアルロン酸の施術の流れを当日の時間軸で解説

鼻翼基部ヒアルロン酸の施術は、カウンセリングから注入完了まで含めて約30〜60分で終わるケースがほとんどです。入院や全身麻酔は不要で、施術当日にそのまま帰宅できます。

カウンセリングとデザインの打ち合わせ

まず、医師が正面・横顔・斜めからの顔立ちを確認し、くぼみの深さや左右差を評価します。どの程度のボリュームを補いたいかを相談しながら、注入量と使用する製剤を決定していきます。

この段階で「鼻翼基部だけ」なのか「ほうれい線と組み合わせるのか」も話し合うため、仕上がりのゴールを具体的に伝えておくことが大切です。写真を見せながら希望を伝えると、医師との認識のズレを防げます。

注入前の麻酔と消毒にかかる時間

施術部位にクリーム麻酔(表面麻酔)を塗布し、15〜20分ほど待ちます。使用するヒアルロン酸製剤にリドカイン(局所麻酔薬)が配合されているタイプであれば、注入時の痛みはかなり抑えられるでしょう。

  • クリーム麻酔の塗布時間:約15〜20分
  • 消毒と施術準備:約5分
  • 注入にかかる実際の時間:約5〜10分

実際の注入から仕上がりチェックまで

注入は、鼻翼基部の骨膜上に針またはカニューラ(鈍針=先が丸い針)を用いて行います。少量ずつゆっくり注入しながら、左右のバランスや横顔のラインを確認していきます。

注入が完了したら、軽く指でなじませて形を整え、鏡で最終確認を行います。腫れや内出血の有無をチェックしたうえで、アフターケアの説明を受けて終了です。トータルの院内滞在時間は40〜60分程度を見込んでおくとよいでしょう。

鼻翼基部ヒアルロン酸の持続期間と再注入のタイミング

鼻翼基部に注入したヒアルロン酸の効果は、一般的に12〜18か月ほど持続します。ただし体内での吸収スピードには個人差があり、代謝が活発な方や運動量の多い方はやや早く効果が薄れる傾向にあります。

12〜18か月持続するのが一般的な理由

鼻翼基部は表情筋の動きが比較的少ない部位であるため、ほうれい線や唇などに比べてヒアルロン酸が長持ちしやすいと考えられています。骨膜に近い深い層に注入されることで、外力による変形や拡散が起こりにくいことも持続力に影響しているでしょう。

近年のMRI研究では、架橋ヒアルロン酸が施術後2年以上にわたって組織内に残存するケースも報告されています。ただし「残存している=見た目に効果がある」とは限らず、ボリュームとしての効果は徐々に薄れていく点に注意が必要です。

効果を長持ちさせるために気をつけたい習慣

注入後1〜2週間は、施術部位への強いマッサージやエステなどの圧迫を控えてください。また、長時間の高温サウナや激しい運動は、ヒアルロン酸の吸収を早める可能性があるため、施術直後は避けたほうが無難です。

日常的な洗顔やメイクは翌日から可能な場合が多いですが、クリニックの指示に従ってください。紫外線対策を徹底することも、肌全体のコンディションを保つうえで大切です。

「完全に吸収されてから再注入」と「残っているうちにタッチアップ」の判断基準

再注入のタイミングには2つの考え方があります。ひとつは完全に吸収されてリセットされた状態で再度しっかり注入する方法、もうひとつは効果が残っているうちに少量を追加して維持する「タッチアップ」です。

タッチアップ方式のほうがトータルの注入量を抑えやすく、自然な仕上がりをキープしやすいという意見が多くあります。担当医と相談しながら、自分に合ったペースを見つけていきましょう。

再注入の方法メリットデメリット
完全吸収後に再注入ゼロから調整しやすい一時的にくぼみが戻る
タッチアップ(追加注入)常に自然な状態を維持通院頻度がやや増える

鼻翼基部ヒアルロン酸の副作用やリスクを把握して安全に受ける

鼻翼基部ヒアルロン酸は比較的安全性の高い施術ですが、副作用のリスクがゼロではありません。よくある症状と、まれに起こり得る合併症の両方を知っておくことで、安心して施術に臨めます。

腫れ・内出血・痛みはどのくらい続くか

注入後の腫れは2〜3日、長くても1週間程度で落ち着くのが一般的です。内出血が出た場合もコンシーラーでカバーできる程度のことが多く、1〜2週間で自然に消えていきます。

痛みに関しては、麻酔が切れたあとに鈍い違和感を覚える方もいますが、鎮痛剤が必要なほどの強い痛みはまれです。翌日にはほとんど気にならなくなるケースが大半でしょう。

血管閉塞(けっかんへいそく)という重大な合併症を知っておく

ヒアルロン酸注入で起こり得る合併症のなかでも、血管閉塞は見逃せないリスクです。注入したヒアルロン酸が血管に入り込んだり、血管を圧迫したりすることで血流が途絶え、皮膚の壊死(えし)を引き起こすおそれがあります。

副作用・合併症頻度対処法
腫れ・赤み高頻度冷却・経過観察
内出血中頻度1〜2週間で自然消退
しこり・凹凸低頻度マッサージ・溶解注射
血管閉塞極めてまれヒアルロニダーゼ緊急投与

万が一のときに頼れる「ヒアルロニダーゼ」という安全弁

ヒアルロン酸注入の大きな利点は、ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸分解酵素)で溶かせることです。仕上がりに不満がある場合や、血管閉塞などの緊急事態が発生した場合にも、迅速に対処できます。

そのため、施術を受けるクリニックにヒアルロニダーゼが常備されているかどうかは、クリニック選びの重要な判断材料です。緊急対応の体制が整っているかどうかを事前に確認しておきましょう。

鼻翼基部ヒアルロン酸で失敗しないクリニック選びのコツ

鼻翼基部へのヒアルロン酸注入は、解剖学的な知識と繊細な注入技術が求められる施術です。「安いから」という理由だけでクリニックを選ぶと、仕上がりの不満やリスク管理の不備につながる可能性があります。

解剖学に精通した医師を見極める方法

鼻翼基部の周囲には顔面動脈の分枝である眼角動脈(がんかくどうみゃく)が走っており、注入時にはこの血管を避ける高度な技術が必要です。医師の経歴・学会での発表実績・症例数などを確認することが、安全な施術につながります。

カウンセリング時に「どの層にどのような手技で注入するのか」を質問してみてください。わかりやすく丁寧に説明してくれる医師であれば、解剖学的な知識に裏打ちされた施術が期待できるでしょう。

料金だけで比較するのは危険な理由

極端に安い料金を掲げているクリニックでは、ヒアルロン酸製剤のグレードが低い場合や、医師以外のスタッフが施術を行っている場合があります。正規品の製剤を使用しているか、施術者が医師であるかどうかは、必ず事前に確認してください。

また、初回限定価格で集客し、追加料金が発生する仕組みになっているケースもあります。トータルでいくらかかるのかを把握したうえで比較検討することが、後悔のないクリニック選びにつながります。

カウンセリングで確認しておくべき質問リスト

限られたカウンセリング時間のなかで聞きそびれがないよう、あらかじめ質問を整理しておくと安心です。使用する製剤名・注入量の見積もり・ダウンタイムの目安・再注入時の費用・万が一の合併症対応について確認しましょう。

納得できるまで質問し、信頼できると感じた医師のもとで施術を受けることが、満足のいく結果への近道です。

クリニック選びで確認したいポイント

  • 形成外科や美容外科の専門医資格の有無
  • 鼻翼基部注入の年間症例数
  • ヒアルロニダーゼの常備と緊急対応体制
  • カウンセリングでの説明の丁寧さ

鼻翼基部のヒアルロン酸注入とほうれい線治療はどう使い分けるか

鼻翼基部ヒアルロン酸は1回の施術でどのくらいの変化が出ますか?

鼻翼基部ヒアルロン酸は、1回の注入で小鼻の横のくぼみがふっくらと持ち上がり、ほうれい線上部の陰影が薄くなる変化を実感できる方がほとんどです。注入量は片側0.3〜0.5cc程度が一般的で、骨膜に近い深い層に少量を入れるだけでも横顔のラインが整います。

ただし、注入直後はむくみの影響で実際の仕上がりよりやや膨らんで見えることがあるため、最終的な仕上がりは1〜2週間後に判断するのがよいでしょう。控えめな量から始めて、必要であれば2〜4週間後にタッチアップで微調整するアプローチが安心です。

鼻翼基部ヒアルロン酸の施術中に強い痛みを感じることはありますか?

鼻翼基部ヒアルロン酸の施術前にはクリーム麻酔を塗布し、さらに製剤自体に局所麻酔成分が配合されている場合も多いため、強い痛みを感じる方は少数です。注入時に鈍い圧迫感や「ツーン」とした感覚を覚えることはありますが、我慢できないほどの痛みが出ることはまれでしょう。

痛みに敏感な方は、カウンセリング時にその旨を伝えておけば、神経ブロック麻酔など追加の対応を提案してもらえるクリニックもあります。不安な気持ちを事前に伝えることが、リラックスして施術を受けるための第一歩です。

鼻翼基部ヒアルロン酸を注入したあとのダウンタイムはどのくらいですか?

鼻翼基部ヒアルロン酸のダウンタイムは、多くの場合2〜3日程度です。腫れや赤みが出ることがありますが、メイクでカバーできる範囲にとどまるケースが大半でしょう。内出血が生じた場合は1〜2週間かけてゆっくり消えていきます。

施術翌日からの洗顔やメイクは一般的に可能ですが、施術部位を強く押したりこすったりするのは1週間ほど控えてください。仕事や日常生活への支障はほとんどなく、周囲に気づかれにくいのもこの施術の利点です。

鼻翼基部ヒアルロン酸は加齢による中顔面の平坦化にも効果がありますか?

加齢に伴い上顎骨(じょうがくこつ)や梨状口の周囲で骨吸収が進むと、中顔面の支持力が低下してほうれい線が深くなったり、上唇が薄く見えたりします。鼻翼基部ヒアルロン酸は、こうした骨格レベルのボリュームロスを補う施術として有効です。

骨膜上に適切な量を注入することで、鼻翼基部のくぼみが改善されるだけでなく、上唇のめくれ上がりや鼻先のたるみ感にもプラスの変化が期待できます。ほうれい線注入や頬のリフトアップと組み合わせると、中顔面全体の若返り効果はさらに高まるでしょう。

鼻翼基部ヒアルロン酸の効果に満足できなかった場合はやり直せますか?

鼻翼基部ヒアルロン酸の仕上がりに納得がいかない場合、ヒアルロニダーゼ(分解酵素)を注入して溶かすことが可能です。ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分であるため、分解後に異物が残る心配は基本的にありません。

溶解にかかる時間は24〜48時間程度で、腫れが引いたあとに改めて注入し直すこともできます。「やり直しがきく」という点はヒアルロン酸注入の大きな安心材料であり、初めて鼻翼基部の施術を受ける方にとって心強いポイントといえるでしょう。

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この記事を書いた人

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 Pono clinic院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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