30代男性|目の下のふくらみとティアトラフを裏ハムラで整えた症例
30代男性の目の下のクマに対し、皮膚表面の色素沈着と、目の下と頬の境界にある段差(ティアトラフ)を分けて評価した症例です。触診でも皮膚の厚みが確認され、ティアトラフ部分の付着も強かったため、境界の拘束を十分に解除したうえで、眼窩脂肪を切除せず移動に利用しました。術後6か月ではふくらみが目立ちにくくなり、目の下から頬へのつながりと自然な涙袋が確認できます。
診療メニュー:クマ治療
施術名:裏ハムラ
治療内容:裏ハムラ法
年代・性別:30代・男性
症例タグ:
治療回数・期間:1回/手術1回
眼窩脂肪量の調整:切除なし(眼窩脂肪を移動に利用)
費用:600,000円(麻酔代等別途)
麻酔:局所麻酔、ブロック麻酔、笑気麻酔
ダウンタイム:2週間程度
リスク/副作用:腫れ、内出血、左右差、違和感、感染、血腫、イメージとの違い
完成目安:約6か月
担当医:芝 容平
術前の見え方
術前は目の下のふくらみと凹みの差があり、目の下と頬の境界にある段差(ティアトラフ)によって黒クマ(影クマ)が目立っていました。段差の位置で光が途切れ、目の下と頬が分かれて見える状態でした。
触診でも目の下の皮膚に厚みがあり、ティアトラフ部分では眼輪筋と頬骨の付着が強く確認されました。境界の組織がしっかり固定されていることで凹みが残り、その上にある眼窩脂肪のふくらみとの高低差が強調されていました。
皮膚表面には色素沈着もみられ、構造による影と色の問題が重なっていました。ふくらみと凹みによる影は内部構造の問題、色素沈着は表層の問題であるため、それぞれを分けて治療方針を考える必要がありました。
正面から見た術前・術後6か月

正面では、下眼瞼全体と目の下から頬までのバランスを比較します。術後は目の下のふくらみが目立ちにくくなり、目の下と頬のつながりが整っています。色素沈着は手術で直接治療するものではなく、引き続き経過を確認します。
笑顔で見た術前・術後6か月

笑顔では、表情をつくったときの目の下と涙袋を確認します。術後も笑顔は自然に保たれ、守るべき正常構造である涙袋が確認しやすくなっています。
上方視で見た術前・術後6か月

上方視では、視線を上げたときの目の下のふくらみを比較します。術後は上を向いた状態でもふくらみが目立ちにくくなっていますが、色素沈着は残っています。
閉眼時の術前・術後6か月

閉眼時には、表情の影響を減らして目の下の輪郭を確認します。術後はクマが目立ちにくくなり、涙袋も自然に確認できる状態です。
左斜位から見た術前・術後6か月

左斜位では、目の下から頬へ続く面を比較します。術後は境界の段差が目立ちにくくなり、目の下と頬がまとまって見えます。
右斜位から見た術前・術後6か月

右斜位でも、目の下と頬の境界がなだらかになり、下眼瞼から頬までが一つの面としてまとまって見えます。
術後1週間・1か月の経過

左が術後1週間、右が術後1か月です。術後1週間には内出血の影響による黄色みがわずかにみられますが、術後1か月には目立たなくなっています。
この症例の構造診断
診断の中心は、ティアトラフ部分で眼輪筋と頬骨の付着が強く、目の下と頬の境界に段差が生じていたことです。触診でも皮膚の厚みが確認され、境界の組織が強く固定されていたため、眼窩脂肪のふくらみと頬側の凹みの差が強調されていました。
このような条件では、脂肪を移動するだけでなく、ティアトラフ部分の強い拘束を十分に解除することが重要です。境界が動ける状態をつくったうえで眼窩脂肪を再配置し、目の下と頬の段差をなだらかにする必要があると判断しました。
色素沈着は皮膚表面の問題であり、境界の段差とは別に存在していました。まず凹凸を整えて影を軽減するとともに、こすれによる炎症が色素沈着に関与している場合には、その要因を減らした後の色調変化を長期的に確認する方針としました。
| 領域 | 診察で確認した内容 |
|---|---|
| 表層 | 触診でも目の下の皮膚に厚みがあり、表面には色素沈着がみられました。裏ハムラは皮膚表面を直接治療する手術ではないため、色素そのものは術後も残る可能性があります。 |
| 境界 | ティアトラフ部分で眼輪筋と頬骨の付着が強く、境界の組織がしっかり固定されていました。そのため、眼窩脂肪のふくらみと頬側の凹みの間に明瞭な段差が生じていました。 |
この治療を選んだ理由
選択したのは裏ハムラです。眼窩脂肪は切除せず、もともとある脂肪を移動に利用して、目の下と頬の境界にある段差をなだらかに整えました。
この症例では皮膚の厚みがあり、ティアトラフ部分の付着も強かったため、境界の拘束を十分に解除する必要がありました。固定された組織を適切に動かせる状態にしてから脂肪を移動し、ふくらみと凹みの位置関係を整えています。
ふくらみだけを減らすのではなく、目の下から頬へ光が連続する状態を目指しました。涙袋は治療すべき目袋とは異なる正常構造であるため、消さずに保つことを重視しています。
色素沈着は裏ハムラで直接取り除くことはできません。ただし、凹凸やこすれによる炎症が色素沈着に関与している場合には、その要因を減らすことで、半年から1年以上かけて徐々に目立ちにくくなる可能性があります。
変化した点と残る可能性がある点
変化した点
術後6か月では、目の下のふくらみとティアトラフの段差が目立ちにくくなり、正面と斜位のいずれでも目の下から頬までがまとまって見えます。
笑顔や閉眼時にも目の下のクマが目立ちにくくなり、守るべき正常構造である涙袋の輪郭が自然に確認できるようになっています。
保った点
眼窩脂肪を切除せず移動に利用し、涙袋と自然な笑顔を保っています。
目の下だけを不自然に平らにせず、下眼瞼から頬へ続く本人らしい輪郭を残しています。
残る可能性がある点
色素沈着は裏ハムラで直接治療するものではなく、術後6か月の時点でも残っています。凹凸や摩擦の影響が減った後も、色調の変化には半年から1年以上かかる場合があります。
色素沈着の原因が摩擦や炎症だけではない場合には、構造を整えても十分な色調変化がみられない可能性があります。
仕上がりや回復には個人差があり、腫れ、内出血、左右差、違和感、感染、血腫、イメージとの違いなどを生じることがあります。
術後経過
手術は1回で、局所麻酔、ブロック麻酔、笑気麻酔を使用しました。腫れや内出血などのダウンタイムは2週間程度が目安ですが、程度や期間には個人差があります。
術後1週間には内出血の影響による黄色みがわずかにみられましたが、術後1か月には目立たなくなっています。目の下の組織はその後も時間をかけてなじみます。
完成の目安は約6か月で、術後6か月時点の経過は良好です。左右差、違和感、感染、血腫、イメージとの違いなどを含めて経過を確認します。
症例写真は治療結果の一例です。状態、治療内容、経過、仕上がりには個人差があります。
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