眼輪筋(がんりんきん)の衰えと目元の老化|目の下のたるみ・目尻のシワを招く仕組み

眼輪筋(がんりんきん)の衰えと目元の老化|目の下のたるみ・目尻のシワを招く仕組み

鏡を見たとき、以前よりも目が小さくなったように感じたり、夕方になると目の下の影が濃くなっていることに気づき、愕然とすることがあります。

目元の印象は顔全体の若々しさを大きく左右しますが、そのカギを握っているのが「眼輪筋(がんりんきん)」という目の周りを取り囲む筋肉です。加齢や生活習慣によってこの筋肉が衰えると、支えを失った脂肪が押し出されてたるみとなったり、皮膚の折り目が深くなってシワが刻まれたりします。

この記事では、なぜ眼輪筋が衰えると目元の老化が加速するのか、その解剖学的な構造とメカニズムを詳しく解説し、日常生活で意識すべき対策について紐解いていきます。

目次

眼輪筋の構造と役割を知り目元の土台を理解する

眼輪筋は、眼窩(がんか)と呼ばれる目のくぼみの周囲をドーナツ状に取り囲んでいる筋肉であり、瞼(まぶた)を開閉したり涙を集めたりする重要な役割を担っています。

この筋肉は皮膚のすぐ裏側に位置しており、顔の表情筋の中でも特に皮膚との結びつきが強いため、筋肉の動きや状態がダイレクトに肌表面の形状に影響を与えます。

まずはこの筋肉がどのような構造をしていて、普段私たちの目元でどのような働きをしているのか、基本的な知識を深めることが老化のメカニズムを理解する第一歩となります。

目の周りを二重三重に囲む筋肉の層

眼輪筋は単一の単純な筋肉ではなく、役割の異なるいくつかの部分に分かれています。大きく分けると、まぶたそのものにある「眼瞼(がんけん)部」と、その外側を取り巻く「眼窩(がんか)部」に分類できます。

眼瞼部は自然な瞬きをする際に使われる繊細な動きを担当し、眼窩部は目を強くギュッと閉じるときに使われる強力な収縮力を持ちます。

この二重構造がスムーズに連携することで、私たちは無意識のうちに目を保護し、潤いを保つことができています。

眼輪筋の部位別機能比較

部位名称主な役割特徴的な動き
眼瞼部(内側)自然な瞬き、涙の運搬軽く目を閉じる際の素早い動き
眼窩部(外側)強い閉眼、眼球の保護強く目を細めたり閉じたりする力強い動き
涙嚢部(深部)涙の排出ポンプ作用瞬きに合わせて涙を鼻腔へ送る動き

皮膚と直結している特殊な性質

体の多くの筋肉は骨と骨をつないで関節を動かしますが、眼輪筋を含む顔の表情筋は骨から始まって「皮膚」に停止するという特殊な構造をしています。これは、筋肉が収縮すると直上の皮膚が直接引っ張られることを意味します。

若い頃は皮膚に弾力があるため、筋肉が動いてもすぐに元の滑らかな状態に戻りますが、加齢とともに皮膚の弾力が失われると、筋肉の動きによってできた折り目がそのまま定着しやすくなります。

眼輪筋は一日に何万回もの瞬きを行うため、その運動量は膨大であり、疲労や衰えが蓄積しやすい部位でもあります。

眼球を支えるクッションとの関係

眼球は頭蓋骨のくぼみの中に収まっていますが、硬い骨と直接触れ合わないように「眼窩脂肪」という脂肪のクッションに包まれています。

眼輪筋はこの眼窩脂肪が前方に飛び出してこないように、壁のように支える役割も果たしています。いわば、ダムの堤防のような存在です。

眼輪筋の張力が保たれているうちは脂肪は適切な位置に留まっていますが、筋肉が衰えて堤防が弱くなると脂肪の圧力に耐えきれなくなり、前方へと突出してくることになります。これが目元の構造的な変化の始まりです。

目の下のたるみが発生するメカニズム

目の下のたるみは単なる皮膚の伸びだけではなく、眼輪筋の筋力低下と眼窩脂肪の突出、さらには骨格の変化が複合的に絡み合って発生します。

眼輪筋という支えを失った脂肪が重力に従って前下方に押し出され、その重みが皮膚を伸ばすことで、いわゆる「目袋(黒クマ)」と呼ばれる膨らみが形成されます。

ここでは、内部構造の変化がどのようにして表面的なたるみとして現れるのか、その物理的なプロセスを詳しく見ていきます。

眼窩脂肪のヘルニア状態

目の下の膨らみの正体は、多くの場合、眼球の下にある眼窩脂肪です。眼輪筋が若くて丈夫なときは、この脂肪をしっかりと奥に押し留めておくことができます。

しかし、加齢によって眼輪筋が薄く弱くなると、眼球の重みに押された脂肪が逃げ場を求めて前方にせり出してきます。これは医学的には「眼窩脂肪のヘルニア」とも表現される状態で、一度前に出てしまった脂肪は、自然に元の位置に戻ることはほとんどありません。

この突出した脂肪が光を遮り、その下に影を作ることで、クマとして認識されるようになります。

目元のたるみを構成する要素

構成要素変化の状態外見への影響
眼輪筋菲薄化(薄くなる)、筋力低下支えが弱くなり、脂肪が前に出るのを許す
眼窩脂肪前方への突出、肥大化目の下に膨らみ(目袋)を作る
ロックウッド靭帯緩み、下垂眼球全体が下がり、さらに脂肪を圧迫する

皮膚の弾力低下との悪循環

眼輪筋の衰えによる脂肪の突出は表面の皮膚に対しても持続的な伸展ストレスを与えます。風船を膨らませ続けるとゴムが伸びてしまうのと同じように、皮膚も内側からの圧力によって徐々に伸びてしまいます。

ここに加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少という皮膚自体の老化が加わると、伸びた皮膚は収縮する力を失い、たるみとして定着します。

眼輪筋の衰えは単に支えを失うだけでなく、皮膚組織への負担を増大させ、老化スピードを早める要因となります。

ティアトラフ(ゴルゴ線)の形成

目の下のたるみが目立つようになると、その境界線にあたる部分の凹みが強調されるようになります。これは「ティアトラフ(涙の溝)」や「ゴルゴ線」と呼ばれ、顔に深い影を落とし、疲れた印象を与えます。

この凹みは皮膚と骨をつなぎ止めている靭帯(リガメント)が存在する場所です。膨らんだ脂肪部分と靭帯で骨に固定されて動かない部分との高低差が大きくなることで、溝が深く見えてしまうのです。

眼輪筋が健全であれば、この高低差は目立ちませんが、筋肉が痩せて薄くなると骨格の形状が浮き彫りになり、段差が顕著になります。

目尻のシワとちりめんジワが刻まれる仕組み

目元のシワは眼輪筋の動きによって生じる「表情ジワ」と、乾燥や皮膚の痩せによって生じる「小ジワ」に大別されますが、いずれも眼輪筋の状態が深く関与しています。

筋肉が収縮する方向に対して垂直に皮膚が折り畳まれることでシワは形成されますが、眼輪筋が過緊張を起こして硬くなったり、逆に衰えて皮膚を支えられなくなったりすることで、シワの深さや定着度が変わってきます。

ここでは、動きと構造の両面からシワができるプロセスを解説します。

表情の癖とシワの定着

笑ったときに目尻に放射状にできるシワは「カラスの足跡」とも呼ばれます。これは眼輪筋の外側部分が収縮し、皮膚をギュッと寄せ集めることで発生します。

若い肌であれば笑うのをやめれば皮膚の反発力でシワは消えますが、長年同じ場所で折り畳みを繰り返していると、紙を何度も折ると折り目がつくのと同じ原理で、真皮層の繊維が断裂し、無表情の時でもシワが残るようになります。

眼輪筋が凝り固まって常に収縮した状態にあると、この表情ジワの定着が早まります。

  • 反復運動による皮膚疲労
    一日に数千回以上の瞬きや表情の変化により、目尻や目の下の皮膚は常に折り曲げ運動を強いられています。この機械的なストレスの蓄積が、皮膚の微細構造を徐々に破壊していきます。
  • 筋肉の拘縮(こわばり)
    眼精疲労などで眼輪筋が常に緊張状態にあると筋肉が縮んだままになり、皮膚も寄ったままの状態が続きます。これが固定化されると深いシワとなります。
  • 皮膚の菲薄化(ひはくか)
    目元の皮膚は頬の約3分の1の厚さしかありません。加齢とともにさらに薄くなると筋肉の動きの影響を受けやすくなり、細かいちりめんジワが無数に走りやすくなります。

乾燥による形状記憶の加速

眼輪筋の働きである「瞬き」は目の表面に涙を行き渡らせるポンプの役割も果たしています。しかし、眼輪筋が衰えて瞬きが浅くなったり回数が減ったりすると、目の表面が乾燥しやすくなります。

ドライアイの状態は、無意識に目を細める動作を誘発し、これがさらにシワを深くする原因となります。また、乾燥した皮膚は柔軟性を失い、硬くなるため、表情の動きによってできたシワが戻りにくくなります。

筋肉の衰えと乾燥は相互に作用し合い、シワの形成を加速させるのです。

筋肉の痩せと皮膚の余り

筋肉は使わなければ細く、薄くなります。眼輪筋自体が加齢によってボリュームダウンすると、これまでパンと張っていた風船の空気が抜けたように、覆っていた皮膚が余ってしまいます。

この余った皮膚が重力によって垂れ下がったり、細かいドレープのように重なり合ったりすることで、目の下や上まぶたに多数の細かいシワが形成されます。

これは表情の動きとは無関係に、静止時でも存在するシワであり、老けた印象を決定づける大きな要因となります。

現代人の眼輪筋が急速に衰える原因

かつては加齢による自然現象と考えられていた眼輪筋の衰えですが、現代社会においては若い世代でも急速に進行するケースが増えています。

その背景には、スマートフォンやパソコンの長時間使用による目の酷使、そしてコミュニケーションの変化による表情筋の使用頻度の低下があります。

生活環境の変化がどのように筋肉へ悪影響を及ぼしているのか、現代特有の原因を分析します。

スマートフォンによる瞬きの減少

デジタルデバイスの画面を凝視しているとき、私たちは無意識のうちに瞬きの回数が激減しています。通常、人間は1分間に約20回程度の瞬きをしますが、画面に集中している間はその回数が数回にまで減ると言われています。

瞬きは眼輪筋を使った筋トレのようなものですから、回数が減るということは、それだけ筋肉を使わなくなることを意味します。

さらに、下を向いて画面を見る姿勢が続くと、重力で頬や目の下の肉が下がりやすくなり、眼輪筋への負荷のかかり方が不均衡になります。

デジタル環境と目元の負担

行動パターン眼輪筋への影響引き起こされる症状
画面の凝視瞬き回数の減少、筋活動の低下運動不足による筋力低下、ドライアイ
長時間の近方視毛様体筋の緊張、眼輪筋の硬直血行不良、目の奥の痛み、くま
下向き姿勢での操作重力による皮膚と脂肪の下垂二重顎、目の下のたるみの加速

無表情化による廃用性萎縮

筋肉は使わなければ衰える「廃用性萎縮」という性質を持っています。

現代の生活では対面での会話が減り、テキストメッセージでのやり取りが増えたことや、長期間のマスク生活によって目元以外の表情を作る機会が減ったことなどが影響し、顔全体の表情筋、特に眼輪筋と連動して動く頬の筋肉などが動かされにくくなっています。

表情豊かに笑ったり話したりすることは眼輪筋を含む顔全体の筋肉を大きく動かす良い運動になりますが、無表情で過ごす時間が長ければ長いほど筋肉は硬くなり、痩せていってしまいます。

過度なアイメイクやクレンジング

物理的な接触も眼輪筋やその上の皮膚にダメージを与えます。濃いアイメイクを落とすために毎日ゴシゴシとまぶたを擦っていれば、皮膚への負担はもちろん、その下にある薄い眼輪筋にも微細な損傷を与える可能性があります。

また、コンタクトレンズの着脱時にまぶたを強く引っ張る行為も、長期間繰り返すことでまぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)や眼輪筋の腱膜を緩ませる原因となり、眼瞼下垂などのトラブルを招く要因となります。

眼輪筋の衰えをチェックする方法

自分の眼輪筋がどの程度衰えているのか、あるいは正常に機能しているのかを客観的に把握することは重要です。自覚症状がなくても、筋肉の反応速度や持続力が低下している場合があります。

特別な器具を使わずに、鏡の前で簡単にできるセルフチェックを行うことで、現在の目元の筋力レベルを確認しましょう。

ウィンクによる左右差の確認

片目ずつきれいにウィンクができるかどうかは、眼輪筋の制御能力を見る最も簡単なテストです。

眼輪筋が衰えているとウィンクをしたつもりでも目が完全に閉じていなかったり、閉じようとした瞬間に口元まで一緒に歪んでしまったりします。

また、左右どちらかが極端にやりづらい場合は、筋肉の使い方のバランスが崩れており、将来的にシワやたるみの出方に左右差が生じる可能性があります。

  • 上下のまぶたの隙間チェック
    軽く目を閉じた状態で、黒目が見えていないか確認。完全に閉じきらずに隙間が空いている場合、閉じる力が弱まっている。
  • まぶたの痙攣(けいれん)
    目をギュッと強く閉じて5秒キープした後、パッと開いたときにまぶたがピクピクと痙攣する場合、筋肉が疲労しているか、筋力が低下している。
  • おでこのシワの確認
    目を大きく見開こうとしたとき、おでこに横ジワが入る人は要注意。眼輪筋やまぶたを上げる筋肉が弱っているため、無意識におでこの筋肉(前頭筋)を使ってまぶたを持ち上げようとする代償動作が起きている。

下まぶたの動きのテスト

眼輪筋の中でも、特に衰えやすく、たるみに直結するのが「下まぶた」の筋肉です。鏡を見ながら、上まぶたを動かさずに、下まぶただけを上に持ち上げて目を細めることができるか試してみてください。

これが難しい、あるいは全く動かないという場合、下まぶた側の眼輪筋がかなり弱まっている証拠です。この部分が動かせないと目の下の脂肪を支える力が弱く、たるみが進行しやすい状態にあると言えます。

効果的なトレーニングとケア方法

一度衰えてしまった眼輪筋でも、適切なトレーニングを継続することで、ある程度の筋力を取り戻し、目元にハリを与えることは可能です。

ただし、目の周りの皮膚は非常に薄くデリケートであるため、間違った方法で無理に動かしたり擦ったりすると、かえってシワを増やす原因になります。

正しいフォームと力加減を守り、安全に行うことができるトレーニング手法を紹介します。

下まぶたを持ち上げる「眩しい目」運動

目の下のたるみ予防に特化した、下まぶたの眼輪筋を鍛えるトレーニングです。指を使わず、筋肉の動きだけで行うため、皮膚への摩擦負担がありません。

  1. 背筋を伸ばして正面を向き、口を軽く「お」の形に開いて顔の縦ラインを伸ばして皮膚が余計に寄るのを防ぐ。
  2. その状態で眩しいものを見るように、下まぶただけをググッと上に持ち上げる。上まぶたが下がってこないように意識することが大切。
  3. 下まぶたがピクピクするのを感じたら、その状態で5秒間キープ。
  4. ゆっくりと力を抜いて元に戻す。これを1セットとし、1日に5回から10回程度行う。

眼輪筋全体を使う「8の字」視線移動

眼球運動と連動させて眼輪筋をストレッチさせる方法です。凝り固まった筋肉をほぐし、血流を促進する効果があります。

眼輪筋トレーニングの手順

ステップ動作内容注意点
準備顔を正面に向け、頭を動かさないように固定する首や肩に力を入れない
動作1目だけで大きな「8の字」を描くように視線を動かす可動域いっぱいに大きく動かす
動作2右回り、左回りを各5回ずつ行うスピードはゆっくりと確実に
仕上げ最後に目をギュッと強く3秒閉じ、パッと大きく開く眉毛を上げないように注意する

トレーニングを行う際の重要な注意点

トレーニングは「強ければ強いほど良い」というものではありません。特に目元のシワが気になる場合、強く目を閉じすぎると、その圧力で目尻のシワが深く刻まれてしまうリスクがあります。

シワができやすい目尻部分を指で軽く押さえて皮膚が寄らないように固定しながら行うなど、自分の肌の状態に合わせた工夫が必要です。

また、やりすぎは筋肉の疲労(眼精疲労)を招くため、適度な回数を毎日継続することが大切です。

日常生活で意識すべき予防習慣

特別なトレーニングの時間を作るだけでなく、日々の何気ない習慣を見直すことが眼輪筋の衰えを防ぎ、目元の老化を食い止めるためには重要です。

目元へのダメージを減らし、筋肉が正常に働く環境を整えるための生活習慣について解説します。

目元の温めで血流をサポートする

眼輪筋の機能維持には、十分な酸素と栄養が必要です。しかし、目は常に外気にさらされており、冷えやすい部位でもあります。

ホットタオルや市販のホットアイマスクなどを使用して、一日の終わりに目元を温めることは非常に有効です。温めることで血管が拡張し、滞っていた血流が改善されると同時に、筋肉の緊張がほぐれて柔軟性が戻ります。

また、マイボーム腺(油分を分泌する腺)の詰まりも解消されやすくなり、ドライアイの予防にもつながります。

紫外線とブルーライトからの防御

紫外線は皮膚のコラーゲンを破壊し、弾力を奪う最大の敵ですが、同時に筋肉組織にもダメージを与える活性酸素を発生させます。

外出時のサングラス着用や日傘の使用は基本ですが、屋内においても窓からの紫外線や、パソコン・スマートフォンから発せられるブルーライトへの対策が必要です。

ブルーライトカット眼鏡を使用するなどして目への刺激を減らすことは結果的に眼精疲労を軽減し、眼輪筋への負担を減らすことにつながります。

目元を守る生活習慣リスト

カテゴリー具体的なアクション期待される効果
環境対策加湿器の使用、エアコンの風を直接当てない乾燥による小ジワ、瞬きの質の低下防止
視覚習慣1時間に1回遠くを見る、意識的な瞬き水晶体と眼輪筋の緊張緩和
睡眠十分な睡眠時間の確保、高すぎない枕成長ホルモンによる組織修復、むくみ防止

適切な保湿と摩擦レスなスキンケア

眼輪筋の上にある皮膚のコンディションを整えることも、間接的に筋肉の負担を減らすことになります。乾燥して硬くなった皮膚は、瞬きのたびに筋肉に抵抗力を与えてしまうからです。

アイクリームなどで十分に保湿をし、皮膚を柔軟に保つことが大切です。その際、クリームを塗る指の力は極限まで弱くし、薬指を使って優しくなじませるようにします。

摩擦は色素沈着(茶クマ)の原因になるだけでなく、皮膚を引っ張ることでたるみを助長するため、徹底した「摩擦レス」を心がける必要があります。

よくある質問

眼輪筋トレーニングでシワが増えることはありますか?

はい、やり方を間違えるとシワが増える可能性があります。特に乾燥した状態で皮膚を強く寄せたり、必要以上の力で目をギュッと閉じたりする動作を繰り返すと、表情ジワが定着してしまうリスクがあります。

トレーニング前には必ず保湿を行い、シワができやすい目尻などを指で軽く押さえて皮膚が折り畳まれないように保護しながら行うことが大切です。

マッサージはたるみに効果的ですか?

自己流の強いマッサージは、たるみを悪化させる原因になることが多いため推奨されません。目の周りの皮膚は非常に薄く、さらに眼球を支える靭帯も繊細です。

グイグイと押したり引っ張ったりすると皮膚が伸びたり靭帯が緩んだりして、逆にたるみがひどくなる恐れがあります。

マッサージを行う場合は皮膚を動かさない程度の優しいツボ押しや、こめかみや頭皮のマッサージで血行を良くする方法を選びましょう。

眼輪筋は何歳からでも鍛えられますか?

筋肉は何歳からでも鍛えることが可能です。もちろん、若い頃に比べれば筋肉がつくスピードは緩やかになりますが、意識的に動かすことで神経伝達がスムーズになり、廃用性萎縮の進行を食い止めることは十分に期待できます。

重要なのは即効性を求めず、細く長く継続することです。毎日の習慣に組み込むことで、数ヶ月単位で少しずつ目元のハリの変化を感じられるようになるでしょう。

スマホを見る時間を減らせない場合の対策は?

仕事などで画面を見る時間を減らせない場合は、「質の良い瞬き」を意識することが重要です。

画面作業中は瞬きが浅く、不完全になりがちです。時々作業を中断し、上下のまぶたがくっつくのを意識して、しっかりと目を閉じる「完全瞬き」を行ってください。

また、ディスプレイの位置を目線よりやや下に設定することで、まぶたが大きく開くのを防ぎ、目の乾燥と眼輪筋への負担を軽減することができます。

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この記事を書いた人

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 Pono clinic院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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