糸リフトでブルドッグ顔は治せる?効果・本数・ダウンタイムの実際

ブルドッグ顔は、頬の脂肪や皮膚が下へ移動し、口の横にもたつきとして溜まった状態を指します。糸リフトは、この下がった組織を内側から引き上げて輪郭を整える施術です。
結論からいえば、軽度から中等度のたるみには引き上げの実感を得やすい一方、骨格や脂肪量、たるみの深さによっては変化が小さいこともあります。
深く重いたるみには外科的なリフトが向く場合もあり、糸リフトはあくまで負担の少ない選択肢のひとつです。
この記事では、効果の出方や必要な本数、ダウンタイム、持続する期間まで、ご自身に合うかどうかを判断する材料を整理してお伝えします。
ブルドッグ顔は糸リフトでどこまで引き上げられるのか
糸リフトはブルドッグ顔の輪郭を整える有力な選択肢ですが、すべてのたるみを消せるわけではありません。軽度から中等度のたるみで引き上げを実感しやすく、深く重いたるみでは変化が控えめになることもあります。
| たるみの程度 | 見た目の特徴 | 糸リフトの相性 |
|---|---|---|
| 軽度 | 口横が少し膨らむ | 実感を得やすい |
| 中等度 | 口角横の溝が目立つ | 引き上げに向く |
| 重度 | あご下まで皮膚が余る | 手術の検討も必要 |
たるみが浅いうちは糸の力が届きやすく、変化も感じやすい傾向があります。逆に皮膚が大きく余るほど、糸だけでは支えきれない場面も出てきます。
ブルドッグ顔は頬の脂肪が下がってできる輪郭の崩れ
ブルドッグ顔とは、頬や口元の皮膚と脂肪が重力で下へ移動し、口角の横やあご下にもたつきとして溜まった状態です。犬の垂れた頬に似ていることから、この呼び名が広まりました。
年齢とともに、皮膚を支える組織やコラーゲンが緩み、深い脂肪の層もやせていきます。土台が弱るほど組織は下垂しやすくなり、フェイスラインがもたついて見えてくるのです。
同じ年齢でも、進み方には大きな差があります。生活習慣や骨格、もともとの脂肪量が、たるみの出方を左右します。
糸リフトが得意なたるみと届きにくい深いたるみ
糸リフトが得意とするのは、皮膚と浅い脂肪のもたつきを引き上げる動きです。口角の横に溜まった脂肪を斜め上へ寄せ、フェイスラインの輪郭を出す働きが期待できます。
一方で、骨や深い土台そのものが下がっている重いたるみには、糸の引き上げだけでは届きにくいといえます。皮膚の余りが大きい場合は、外科的なリフトのほうが適することもあります。
引き上げ効果を実感しやすい人の条件
効果を感じやすいのは、たるみが軽度から中等度で、肌にある程度の弾力が残っている方です。骨格がしっかりしていて、極端な脂肪の蓄積や皮膚の余りがない場合も、変化がきれいに出やすくなります。
反対に、強い下垂や厚い脂肪、皮膚の大きなたるみがある方は、糸リフト単独では満足しにくいかもしれません。医師が顔の状態を診て、ほかの治療との組み合わせを提案することもあります。
セルフケアではブルドッグ顔を戻しにくい理由
表情筋のトレーニングやマッサージだけで、ブルドッグ顔を完全に戻すのは難しいといえます。下垂の主な原因は、皮膚を支える深い土台のゆるみにあり、外側からのケアでは届きにくいからです。
セルフケアは予防や進行をゆるめる助けにはなりますが、すでに溜まったもたつきを持ち上げる力は限られます。気になる下垂がはっきりしてきたら、医療的な施術も視野に入れると選択肢が広がります。
とはいえ、日々のケアを軽んじる必要はありません。糸リフトの効果を長く保つ土台として、保湿や紫外線対策はむしろ大切な役割を担います。
糸リフト(スレッドリフト)がたるみに働く仕組み
糸リフトの効果は、二つの働きで生まれます。とげのついた糸が組織を引っかけて持ち上げる物理的な力と、糸が溶ける過程で肌のコラーゲンをうながす働きです。
コグ(とげ)が皮下組織を引っかけて持ち上げる
糸の表面には、コグと呼ばれる細かなとげが刻まれています。このとげが皮下の組織に引っかかり、下がった脂肪や皮膚を引き上げた位置で支える役割を果たします。
引き上げる方向や本数を調整することで、フェイスラインを自然な角度へ整えやすくなります。施術直後から輪郭の変化を感じやすいのは、この物理的な支えがあるからです。
とげの向きや配置は、糸の製品ごとに違います。引き上げたい方向に合わせて医師が糸を選ぶと、狙った位置をより支えやすくなります。
溶ける糸が刺激するコラーゲンの生成
多くの糸は、時間とともに体内で溶ける素材でできています。溶ける過程で組織がゆるやかな反応を起こし、線維芽細胞が刺激されて新しいコラーゲンが作られていきます。
動物を用いた研究も、糸の周囲でコラーゲンが新しく生まれ、組織が引き締まる変化を報告しています。糸そのものが消えたあとも、この肌質の変化はしばらく残ると考えられます。
つまり、糸リフトは引き上げと肌のはり、二つの面から働きかける施術です。
糸の種類で変わる持ち上げる力と肌への作用
糸の素材によって、引き上げる力や溶けるまでの期間、肌への働きかけ方が変わります。代表的なものに、PDO、PLLA、PCLといった吸収性の素材があり、目的に合わせて使い分けます。
代表的な糸の素材と特徴
| 素材 | 特徴 | 溶ける目安 |
|---|---|---|
| PDO | 扱いやすく広く使われる | 約6〜8カ月 |
| PLLA | コラーゲン刺激が長め | 約1〜2年 |
| PCL | 持続と肌への作用が長い | 約1〜2年以上 |
どの素材が向くかは、たるみの程度や求める持続期間によって異なります。糸の種類だけで結果が決まるわけではなく、入れ方や本数とあわせて医師が判断します。
ブルドッグ顔を引き上げる糸リフトの本数はどれくらい必要か
必要な本数は、片側でおおよそ2本から6本が一つの目安です。ただし、たるみの程度や使う糸の太さ、求める引き上げの強さによって、適切な本数は人それぞれ変わります。
片側に入れる本数のおおよその目安
軽いもたつきであれば、片側2本から3本ほどで輪郭の変化を出せることが多いといえます。口角横のたるみがはっきりしている場合は、4本から6本ほど使うこともあります。
太く支える力の強い糸なら少なめ、細い糸を重ねて自然に仕上げるなら多めと、本数は糸の特性とも関わります。数字はあくまで目安として受け止めてください。
左右でたるみ方が違えば、本数を変えることもあります。
初めての方は、控えめな本数から始めて様子を見る進め方も選べます。物足りなければ後から追加でき、入れすぎによる不自然さを避けやすくなります。
たるみの程度で変わる必要な本数
たるみが深いほど、引き上げを支えるために必要な本数は増える傾向があります。フェイスラインだけでなく、頬全体や首まで気になる場合は、範囲に応じて本数も多くなります。
一方、予防的に早めのケアを始める方は、少ない本数で軽く整えるだけでも満足度が高いことがあります。年齢や肌の状態によって、適量は大きく変わるのです。
頬骨の高さや皮膚の厚みも、必要な本数に関わる要素です。診察では、こうした顔の個性を踏まえて本数の目安を一緒に決めていきます。
本数を増やすほど効果が上がるとは限らない
本数が多いほど強く引き上がる、と考えがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。入れすぎは引きつれや不自然な張りにつながり、かえって満足度を下げることもあります。
大切なのは、たるみの位置に合わせて適切な方向へ、過不足なく入れることです。医師が顔のバランスを見ながら本数を決めるほうが、自然な仕上がりに近づきます。
たるみの程度別に見た本数の目安
| たるみの程度 | 片側の本数の目安 | 向く範囲 |
|---|---|---|
| 軽度 | 2〜3本 | 口横を中心に |
| 中等度 | 4〜6本 | 頬からフェイスライン |
| 重度 | 6本以上や併用 | 顔全体や首も |
表の数字は一般的な範囲で、実際の本数は診察で決まります。同じ本数でも入れ方しだいで結果は変わるため、経験のある医師に相談すると安心です。
糸リフトのダウンタイムはどのくらいで落ち着くのか
「糸リフトにダウンタイムはない」と思われがちですが、実際には軽い腫れや内出血が数日から数週間続くことがあります。多くは日常生活を送りながら回復し、強い制限が長く残ることは多くありません。
| 症状 | 起こりやすさ | 落ち着く目安 |
|---|---|---|
| 腫れ | 出やすい | 数日〜1週間 |
| 内出血 | ときどき | 1〜2週間 |
| ひきつれ感 | 一時的に | 2〜4週間 |
腫れは比較的早く引き、内出血やひきつれ感は少し長引くことがあります。症状の出方には個人差があり、血管に触れた場合は内出血が濃く出ることもあります。
腫れや内出血が続く期間
施術直後は、針やカニューレが通った部分に軽い腫れが出やすくなります。多くは数日でやわらぎますが、大きな血管に触れると内出血が広がり、1〜2週間ほど色が残ることもあります。
腫れを抑えるには、施術後しばらく頭を心臓より高くして休むと役立ちます。冷やすことも、赤みや腫れをやわらげる助けになるでしょう。
痛みやひきつれ感が和らぐまでの経過
口を大きく開けたり笑ったりすると、つっぱるような感覚が出ることがあります。糸が組織を支えている間の自然な反応で、多くは2〜4週間ほどで気にならなくなっていきます。
強い痛みが続く場合や、左右で大きく差がある場合は、早めに施術を受けた医療機関へ相談してください。我慢せず確認することが、安心につながります。
ダウンタイム中に避けたいこと
施術後1〜2週間は、サウナや激しい運動、強い顔のマッサージは控えるほうが無難です。大きく口を開ける食事や、うつ伏せで顔を強く押すことも、しばらくは避けたい行動です。
洗顔や軽いシャワーは当日の夜から、メイクや軽い運動は翌日から可能なことが多いといえます。具体的な過ごし方は、施術内容に合わせて医師の指示に従ってください。
無理をしないことが、きれいな仕上がりへの近道です。
ダウンタイムの長さを左右する要因
同じ施術でも、回復までの期間には個人差があります。入れる糸の本数や太さ、もともとの血管の位置、肌の回復力などが、腫れや内出血の出方に関わってきます。
体質的にあざができやすい方は、内出血がやや長引く傾向があります。施術前に血流を促す飲酒や激しい運動を控えると、ダウンタイムを軽くする助けになるでしょう。
広い範囲を一度に施術した場合も、腫れがやや強めに出ることがあります。気になるときは予定を詰め込まず、回復の余裕を持って臨むと安心です。
糸リフトの効果が出る時期と持続する期間
効果を急ぐなら、糸リフトは施術直後から引き上がりを感じられる施術です。ただし持続は永久ではなく、半年から2年ほどで少しずつ元へ戻っていくのが一般的です。
施術直後から感じる引き上げと数週間後の変化
糸が組織を支えるため、施術台から起き上がった時点で輪郭の変化を感じる方が多くいます。最初の数週間は腫れも混じるため、本来の仕上がりが見えるのは落ち着いてからです。
腫れが引く1カ月ほどの間に、引き上げが自然になじんでいきます。あわせて、コラーゲンが増える働きがゆっくり進み、肌のはりにも変化が出てくるでしょう。
効果が持続する期間の目安
持続期間は糸の素材や本数、もとのたるみの程度で変わりますが、おおむね半年から2年が目安です。種類を組み合わせる方法では、1年半から2年ほど保てるという報告もあります。
ある研究は、施術直後に高かった満足度が、長い目で見るとゆるやかに下がる傾向も示しています。効果が消える前に追加の施術を考える方も少なくありません。
同じ素材でも、入れる本数や層の深さで持ちは変わります。複数の要素が重なって持続期間が決まるため、目安は幅を持って受け止めてください。
効果を長持ちさせる工夫
糸の力を長く保つには、肌そのものの状態を整えることが助けになります。日々の紫外線対策や保湿、生活習慣の見直しは、たるみの進行をゆるやかにする土台になります。
効果を保つために意識したいこと
- 紫外線対策を続ける
- しっかり保湿する
- 体重の急な増減を避ける
- 定期的に医師へ相談する
特別なことではなく、毎日の積み重ねが大切です。気になる変化が出てきたら、早めに相談して次の計画を立てると、若々しい印象を保ちやすくなります。
ジョール(口横のもたつき)に糸リフトが向く人と注意したいこと
口角の横に三角形のもたつきが出てきたなら、それはジョールと呼ばれる部分で、フェイスラインを重く見せる原因になります。軽度から中等度なら糸リフトで整えやすく、強い下垂では別の治療が向くこともあります。
糸リフトが向いている人の特徴
ジョールが気になり始めた段階で、肌に弾力が残っている方は糸リフトと相性が良いといえます。メスを使う手術には抵抗があり、短い回復期間で輪郭を整えたい方にも向いています。
糸リフトを検討しやすい方
- たるみが軽度〜中等度
- 肌に弾力が残っている
- 回復期間を短くしたい
- 手術には踏み切れない
当てはまる項目が多いほど、糸リフトで満足を得やすい傾向があります。とはいえ最終的な判断は、顔の状態を直接診たうえで医師と決めることが大切です。
ほかの治療を検討したほうがよい場合
皮膚が大きく余っていたり、あご下まで強く下がっていたりする場合は、糸リフトだけでは物足りないことがあります。こうしたときは、外科的なリフトや、ハイフなどの機器との組み合わせが選択肢になります。
脂肪の量が多い方は、引き上げる前にボリュームへの対処が必要なこともあります。一つの方法にこだわらず、状態に合う治療を比べて選ぶ姿勢が満足につながります。
糸リフトとハイフを組み合わせ、引き上げと引き締めを同時に狙う方法もあります。複数の選択肢を並べて説明を受けると、自分に合う道筋が見えてきます。
クリニック選びで確認したいこと
糸リフトの仕上がりは、医師の技術と経験で大きく変わります。カウンセリングで、たるみの状態やリスク、起こりうる副作用まで丁寧に説明してくれるかを確かめてください。
使う糸の種類や本数、費用の内訳を明確に示し、こちらの希望を聞いたうえで提案してくれる医療機関だと安心です。疑問を遠慮なく質問できる関係を築けるかも、見落とせない点といえます。
料金の安さだけを前面に出した宣伝で選ぶと、本数や糸の質が見合わないこともあります。価格の根拠と施術後のフォロー体制まで含めて比べると、後悔を避けやすくなります。
よくある質問
- 糸リフトでブルドッグ顔は完全に治せますか?
-
糸リフトは下がった組織を引き上げ、ブルドッグ顔をやわらげる効果が期待できます。ただし、永久に固定する施術ではなく、すべてのたるみを完全に消すものではありません。
軽度から中等度のたるみでは満足を得やすい一方、皮膚が大きく余る重度の場合は、外科手術のほうが向くこともあります。状態に合うかは診察で確かめると安心です。
- 糸リフトのダウンタイムはどのくらいですか?
-
多くの方は、軽い腫れや内出血が数日から1〜2週間ほどで落ち着きます。つっぱる感覚は2〜4週間ほど残ることもありますが、日常生活は送れる場合がほとんどです。
サウナや激しい運動、強いマッサージは1〜2週間ほど控えてください。回復の早さには個人差があるため、気になる症状は早めに医師へ相談しましょう。
- 糸リフトの本数はどう決めればよいですか?
-
本数は、たるみの程度や使う糸の太さ、求める引き上げの強さによって変わります。片側2本から6本ほどが一つの目安ですが、入れすぎは引きつれの原因にもなります。
数を増やすほど効果が上がるとは限りません。顔のバランスを見ながら、医師が適切な本数と方向を決めるほうが自然に仕上がります。
- 糸リフトの効果はどのくらい持続しますか?
-
持続期間は糸の素材や本数によって異なり、半年から2年ほどが目安です。糸が溶けたあともコラーゲンが増える働きで、肌のはりがしばらく保たれることがあります。
効果は永久ではなく、時間とともにゆるやかに戻っていきます。紫外線対策や保湿を続け、必要に応じて追加の施術を考えると、印象を保ちやすくなります。
- 糸リフトはどんな人に向いていますか?
-
たるみが軽度から中等度で、肌に弾力が残っている方は糸リフトと相性が良いといえます。手術には踏み切れないけれど、短い回復期間で輪郭を整えたい方にも向いています。
反対に、皮膚の余りが大きい方や脂肪が厚い方は、ほかの治療との組み合わせが向くこともあります。まずはご自身の状態を医師に診てもらうことをおすすめします。
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