目の下の脱脂後にくぼんでしまった方へ|原因と再治療の選択肢を解説

目の下のクマを何とかしたいと思って脱脂手術を受けたのに、「逆にくぼみが目立つようになった」と感じていませんか?
実は、こうしたお悩みは少なくなく、手術後のくぼみに違和感を覚えて再治療を考える方もいらっしゃいます。
この記事では、「脱脂後の目の下のくぼみ」が気になる理由や、注意すべきポイント、治療法の選び方について、専門的な視点からやさしく解説します。
目次
脱脂(クマ取り)をした後にくぼむ原因は?

目の下のクマを改善しようと脱脂手術を受けたのに、「かえってくぼんで見えるようになった」と感じて悩む方は意外と多いものです。
そもそも脱脂とはどのような手術なのか、くぼみが生じるのはなぜか、そしてくぼみやすい人に見られる傾向についてわかりやすくお伝えします。
目の下の脱脂とは
目の下の脱脂とは、下まぶたの内側(結膜側)から眼窩脂肪を取り除き、ふくらみを改善する美容施術です。
ティアトラフが原因で脂肪が前に押し出され、目の下に影ができてしまう「影クマ(ふくらみクマ)」の治療に使われることが多くあります。
皮膚の表面を切らないため、傷跡が残らずダウンタイムも比較的短いのが特徴です。 脂肪を直接取り除くことで、クマの症状を一時的に改善します。
ただし、脂肪の量や左右のバランスを見極めるのは難しく、繊細な技術が求められる施術でもあります。 適応の判断や術式の選択には、専門的な知識と豊富な経験を持つ医師の診断が欠かせません。
なぜ脱脂後にくぼんでしまうの?
脱脂手術後にくぼみができてしまう原因は一つではありません。
脂肪を取りすぎたことや、皮膚のたるみ、骨格による凹凸など、さまざまな要素が重なって起こります。
とくに、もともと脂肪が少ない方や肌のハリが低下している方は、脂肪を除去すると目元のボリュームが足りなくなりやすく、くぼみや影が目立つことがあります。
また、年齢や肌質、骨格の影響で、目の下だけでなく目の上にもくぼみが出る場合があります。
くぼみやすい人の特徴
こうしたくぼみは、特定の条件が重なると生じやすくなります。
たとえば、もともと眼窩脂肪の量が少ない方や、若い年代で脂肪を過剰に取り除いた場合はリスクが高まります。また、ティアトラフ(目の下の溝)の癒着が強い方は、くぼみが目立ちやすくなる傾向があります。
20〜30代の方は肌にハリが残っていても、支えるボリュームを失うことで影ができやすくなることがあります。
このため、手術前にリスクを見極め、適切な治療計画を立てることが大切です。
くぼみやすいかどうかを判断するには、経験豊富な医師による診察と丁寧なカウンセリングが重要です。
くぼんでしまった場合の治療法

脱脂後の目の下のくぼみは、注入による一時的なケアと外科的なアプローチによる根本的な改善、大きく2つの方法で治療が可能です。
それぞれの治療には特長や適応があり、ご自身の状態や希望に合わせて選ぶことが大切です。
「このまま戻らないのでは」「再手術が必要なのかな」と不安を感じる方もいらっしゃいますが、適切な方法を検討することで、無理のない納得できる選択がしやすくなります。
それぞれの治療法の内容や選び方についてご紹介します。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、目の下のくぼみや影を目立ちにくくするために、ヒアルロン酸を注入してボリュームを補う施術です。
注入直後から変化を実感しやすく、施術時間が短くダウンタイムもほとんどない点が大きな特長です。
ふくらみクマよりも、くぼみや軽度のたるみによってできる黒クマに適していると言われており、注入量や位置の調整次第で自然な仕上がりが目指せます。
体内に自然に吸収されるため、効果の持続はおおよそ半年〜1年程度となります。
脂肪注入
脂肪注入は、自分の体から採取した脂肪を目の下に注入し、ボリュームを足す治療法です。
とくにくぼみが目立つケースや、ボリュームの減少が気になる方に選ばれることが多く、定着すれば比較的効果が持続します。
やわらかくナチュラルな仕上がりになりやすい点も特長です。
脂肪の採取から注入まで複数のステップがあるため、事前に施術の流れを丁寧に確認しておくことが大切です。
裏ミッドフェイスリフト®による根本改善
裏ミッドフェイスリフト®は目の下のくぼみだけでなく、中顔面全体を引き上げることで顔全体の若々しさを取り戻すことを目指します。
とくに、加齢や脱脂手術の影響でくぼみが深くなっている場合や、眼窩脂肪の移動だけでは物足りないケースにも適しています。裏ハムラ法では改善が難しい、凹みが大きい症例も対応可能です。
まぶたの裏側からアプローチするため、皮膚の表面に傷が残らないのも大きな特長です。
「表面的にくぼみを整えるだけでなく、再発しないよう構造から改善したい」という方にとって、根本から見た目を整える選択肢として注目されています。
脱脂後のくぼみを治療する際の注意点

脱脂後のくぼみをきれいに改善するには、目の前の変化だけにとらわれず、将来の肌の状態や再発のリスクまで視野に入れて判断することが大切です。
治療を選ぶうえで意識しておきたいポイントについて、わかりやすく解説していきます。
治療法の選び方
くぼみ治療を考える際は、「効果の持続性」「ダウンタイム」「費用」「見た目の自然さ」など、いくつかの視点から自分に合った方法を選ぶことが求められます。
短期的な変化だけを重視してしまうと、数ヶ月で効果が薄れてしまったり、左右差や不自然な仕上がりに悩まされるケースもあるため注意が必要です。
長く安定した仕上がりを目指すには、脂肪注入のような対処的な方法だけでなく、構造から整える治療も選択肢に入れて考えていくのがよいでしょう。
「今の見た目を整える」ことに加えて、「将来の状態を考える」という視点を持つことが、納得のいく治療選びにつながります。
脱脂ではなく「移動」という治療を選択肢に入れる
目の下のクマ治療には、「脂肪を取り除く」のではなく、「脂肪を活かして移動させる」というアプローチもあります。
その代表が「裏ミッドフェイスリフト®」で、目の下の脂肪と頬の脂肪をなめらかにつなげることで、中顔面全体のバランスを整える施術です。
段差や凹凸を目立たなくしながら、自然な立体感と若々しい印象を引き出すことを目指します。
脱脂後の凹みにも効果的な施術で、中顔面全体がなめらかに整う結果バランスの取れた若々しい印象を保ちやすくなります。
裏ミッドフェイスリフト®の症例
治療法を検討する際には、実際の症例を参考にすることも大切なポイントです。
ここでは、Pono clinicで行っている裏ミッドフェイスリフト®の症例から、施術後の見た目の変化や年齢別の傾向をご紹介します。
とくに、施術から6カ月以上が経過しても自然な状態を保っている例を中心に取り上げているため、長期的な仕上がりをイメージする際のヒントとしてご覧いただけます。
CASE01.裏ミッドフェイスリフト®の症例

施術名 | 裏ミッドフェイスリフト®(裏ハムラを含む) |
費用 | 裏ミッドフェイスリフト®750,000円、静脈麻酔50,000円 |
ダウンタイム | 2週間程度 |
リスク/副作用 | 腫れ・内出血・左右差・違和感・イメージとの違いなどを生じる事があります。 |
脱脂後の凹みに悩み、他院修正を行った症例です。
目の下のくぼみが改善され、目元にハリが出て若々しい印象になりました。
6カ月後も再発せず、綺麗な状態が続いています。
CASE02.裏ミッドフェイスリフト®の症例

施術名 | 裏ミッドフェイスリフト®(裏ハムラを含む)、他院修正 |
費用 | 総額855,000円(施術当時) |
ダウンタイム | 2週間程度 |
リスク/副作用 | 腫れ・内出血・左右差・違和感・イメージとの違いなどを生じる事があります。 |
他院で脱脂を行ったものの、目の下の凹凸が改善されず修正を行った症例です。
裏ミッドフェイスリフト®により目の下の脂肪と頬の脂肪をなめらかにつなげることで、目の下の凹凸が目立たなくなり黒クマが改善されています。
脂肪を取るのではなく、「脂肪を移動させる」視点で構造的に整える治療を行うと1回の施術で目の下のクマを根本改善できます。
脱脂によるくぼみを防ぐために

目の下の脱脂手術は、判断を誤るとくぼみが目立ったり、かえって老けた印象になってしまうこともあります。
術後に後悔しないためには、手術前の診断やカウンセリングでリスクをしっかり見極め、信頼できる医師とじっくり相談しながら治療方針を決めていくことが大切です。
くぼむリスクがあるかをカウンセリングで確認する
脱脂によるくぼみを防ぐには、手術を受ける前のカウンセリングで「本当に脱脂が適しているかどうか」を丁寧に見極めることが大切です。
脂肪の量が多く見えても、皮膚が薄かったり肌質に特徴がある場合は、脂肪を除去するよりも脂肪を移動させる施術のほうが合っていることもあります。
「とりあえず脱脂」と決めつけるのではなく、患者さんの悩みや希望をしっかり聞いたうえで、手術歴や脂肪の状態、肌の質などを総合的に判断しながら治療方針を提案してくれるクリニックを選ぶことが大切です。
セカンドオピニオンに行く
目元の治療は、医師によって方針が大きく分かれることがあります。
同じようなクマの状態でも、「脂肪を取ることを勧める医師」と「脂肪を移動させることを勧める医師」がいるというのが実際のところです。
こうした違いをふまえて、自分にとって納得できる治療を選ぶには、セカンドオピニオンを受けるのもひとつの方法です。
複数の意見を聞いて比べることで、リスクや得られる効果をより客観的に理解できるようになり、治療への納得感にもつながります。
とくに脱脂は、脂肪の取りすぎや位置の調整がうまくいかないと、くぼみや老けた印象につながることもあるため、慎重な判断が必要です。
Pono clinicが提供するクマ治療

Pono clinicのクマ治療では、脂肪をただ「取る」のではなく、顔全体のバランスや加齢の仕組みをふまえたアプローチを大切にしています。
目の下の脂肪を活かす「裏ハムラ法」や、頬のたるみまで含めて整える「裏ミッドフェイスリフト®」などを通じて、自然で若々しい目元を目指します。
術後にくぼみが目立ったり、老けた印象になったりしないよう、構造的に整えることで、仕上がりの美しさと納得感の両立を目指しています。
裏ハムラ

裏ハムラ法は、目の下のふくらみ(眼窩脂肪)を取り除かず、くぼみ部分に移動させることで目元の凹凸をなめらかに整える施術です。
脂肪を「取る」のではなく「活かす」アプローチで、顔全体の立体感や加齢の変化をふまえた繊細な調整が可能です。
Pono clinicの裏ハムラでは、脂肪の除去や注入を行わずもともとの組織だけで立体感を整えるのが特長です。余分な操作を加えない分、仕上がりがより自然になりやすく1回の施術で黒クマの根本治療を行える施術です。
術後の肌の質感や笑ったときの表情の動きも自然で、違和感が出にくいのもポイントです。裏ハムラ法について、さらに詳しく知りたい方は下記のページをご覧ください。

裏ミッドフェイスリフト®

裏ミッドフェイスリフト®は裏ハムラ法で行う施術がすべて含まれており、目の下の脂肪を移動させるだけでなく、頬の脂肪も引き上げることで中面顔をなめらかに整える手術です。
裏ハムラ法では対応が難しい脱脂後に生じたくぼみや、目の下のふくらみが少ない症例にも対応でき、目元と頬の境界をなめらかに整えることができます。
Pono clinicでは、この施術を行うことで、脂肪の自然な移動と中顔面のリフトアップという2つの効果を同時に引き出せるよう設計しています。
たるみとボリュームの両方にアプローチできるため、加齢による目元の変化にも、無理のないかたちで自然な改善が期待できます。裏ミッドフェイスリフト®について、さらに詳しく知りたい方は下記のページをご覧ください。

CASE03.裏ミッドフェイスリフト®の症例

施術名 | 裏ミッドフェイスリフト®(裏ハムラを含む) |
費用 | 裏ミッドフェイスリフト®(裏ハムラを含む)750,000円、静脈麻酔50,000円 |
ダウンタイム | 1~2週間程度 |
リスク/副作用 | 腫れ・内出血・左右差・違和感・イメージとの違いなどを生じる事があります。 |
裏ミッドフェイスリフト®でクマが治るだけでなく、涙袋が復活したと大変喜んでいただけた症例です。
皮膚を切らずに中顔面を持ち上げ、脂肪を取ったり入れたりせずにクマを治すことができました。
ティアトラフの凹みがなくなりクマが改善しています。
CASE04.裏ミッドフェイスリフト®の症例

施術名 | 裏ミッドフェイスリフト®(裏ハムラを含む) |
費用 | 裏ミッドフェイスリフト®(裏ハムラを含む)750,000円、静脈麻酔50,000円 |
ダウンタイム | 1~2週間程度 |
リスク/副作用 | 腫れ・内出血・左右差・違和感・イメージとの違いなどを生じる事があります。 |
目の下のくぼみが強く、目の下の脂肪が少ない症例です。
裏ミッドフェイスリフトを行うことで、頬の脂肪を下から上に移動して目の下の脂肪とのつながりをよくすることで、脂肪を取ったり、脂肪やその他の異物を注入したりしないでクマを根本的に改善することができました。
6カ月後も凹みが改善され綺麗な状態が続いています。
個室対応の体制を整えております
脱脂後のくぼみに関するよくある質問

事前に知っておくことで不安を軽くできるポイントを、Q&A形式でわかりやすくご紹介します。
初めて治療を検討する方にも、再治療を考えている方にも、安心して選択するためのヒントとしてご活用ください。
脱脂でくぼむ確率はどのくらい?
くぼみが生じる正確な確率は、個人の骨格や脂肪の量、皮膚のハリなどによって大きく異なるため、一概には言えません。
一般的に、加齢で皮膚のハリが低下している40代以降の方や、もともと脂肪が少ない方は、脂肪を取りすぎることでくぼみが目立ちやすくなる傾向があります。また、若い方でも過度に脂肪を除去した場合はリスクが高くなります。
くぼむリスクを最小限にするためには、術前に「どの程度脂肪を取るのか」「脱脂が本当に適しているのか」を十分に診断することが重要です。最終的な判断は、経験豊富な医師との相談で決めることをおすすめします。
ヒアルロン酸注入は何回必要?
ヒアルロン酸注入は、1回で終わる治療ではなく、自然な状態を維持するために定期的な追加注入が必要になるケースが多いです。
効果は通常6か月から1年ほどで徐々に吸収されるため、継続的な治療計画が前提となります。
また、ヒアルロン酸は体内で吸収されるだけでなく、時間の経過とともに少しずつ周囲に広がる性質もあります。そのため、ただ追加するだけでなく、過去の注入が不自然になってきた場合には、いったん溶かして入れ直す対応が必要になることもあります。
くぼみが深い場合や初回で十分なボリュームが出ない場合は、2回目以降の調整を行うこともあります。
ヒアルロン酸はダウンタイムが少なく気軽に受けられますが、あくまで「今ある状態を一時的に整える方法」として考えられる治療です。
脱脂のやり直しはできる?
再脱脂は、最初の手術で脂肪が残り、再びふくらんで気になる場合に行うことができます。ただし、リスクが高いため慎重に検討する必要があります。
一度取った脂肪は戻せないため、過剰に除去してくぼんでしまった場合は、再脱脂ではなく他の治療で調整を行います。
また、手術歴や組織の癒着によって仕上がりに制限が出ることもあります。
再治療を考える際は、医師とよく相談してください。
裏ハムラと脂肪注入はどう選べばいいですか?
裏ハムラは、目の下のふくらみ(膨らんだ脂肪)をくぼみ部分に移動させて整える方法です。自分の脂肪を活かすため、仕上がりが自然で安定しやすいのが特長です。
脂肪注入は、太ももやお腹から採取した脂肪をくぼみに足す治療で、比較的手軽ですが、時間とともに吸収されてボリュームが減る場合があります。
どちらが合うかは、目の下の脂肪の量や皮膚のたるみ、これまでの手術歴によって変わります。迷う場合は診察で状態を確認し、希望する仕上がりに合わせて治療を検討するとよいでしょう。
脱脂後のくぼみで悩んでいる方は当院へご相談を

脱脂後のくぼみは、選ぶ術式や医師の判断によって大きく結果が変わる、とてもデリケートな問題です。
脂肪をただ「取る」だけの施術では、かえって老けた印象を招いてしまうこともあるため、治療法は慎重に選ぶことが大切です。
Pono clinicでは、裏ミッドフェイスリフト®の脂肪を活かして立体感を整える治療をご提案しています。見た目の美しさだけでなく、時間が経っても自然な印象が続くように、バランスの取れた若返りを目指した診療を行っています。
目の下のくぼみにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。専門医が丁寧にカウンセリングを行い、あなたの状態に合った最適な治療法をご提案します。
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