目の下のちりめんじわをケア!目元の小じわを防ぐ保湿のコツ

目の下のちりめんじわをケア!目元の小じわを防ぐ保湿のコツ

目の下に細かく刻まれるちりめんじわの多くは、肌内部の水分量の低下が原因です。年齢を重ねるにつれ角質層のうるおい保持力は衰えやすく、とくに皮膚が薄い目元はそのダメージが早い段階で表面に現れます。

適切な保湿を毎日続けることで、目元の小じわの進行を穏やかにし、ハリのある印象を取り戻すことが期待できます。保湿ケアはけっして難しいものではなく、成分選びと塗り方のコツをつかめば自宅で十分に実践可能です。

この記事では、目の下のちりめんじわが生じる肌のしくみから、毎日のスキンケアに取り入れたい保湿の方法や有効な成分まで、医学的な視点をまじえながら丁寧に解説します。

目次

目の下のちりめんじわは乾燥が引き金になりやすい

ちりめんじわの主な原因は、角質層の水分不足です。目の下の皮膚は顔の中でもとくに薄く、皮脂腺も少ないため、うるおいを保つ力が弱い部位といえます。

目元の皮膚が乾燥しやすい理由

目の周りの皮膚の厚さは、頬のおよそ3分の1程度しかありません。皮脂を分泌する腺が少なく、天然の油膜が薄い状態のまま外気にさらされるため、水分が蒸発しやすい環境にあります。

さらにまばたきの回数は1日あたり約1万5000回ともいわれ、絶えず伸縮を繰り返す目元は構造的にも負荷がかかりやすい部位です。この薄さと動きの多さが重なることで、他の部位よりも早く乾燥による小じわが現れます。

ちりめんじわと深いしわは何が違うのか

ちりめんじわは主に表皮レベルで生じる浅くて細かいしわであり、肌の水分量が回復すれば目立たなくなる可能性があります。一方、加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少が進むと、真皮まで及ぶ深いしわに移行することもあるでしょう。

つまり、早い段階で保湿を中心としたケアに取り組むことが、深いしわへの進行を防ぐうえで大切なポイントになります。

季節やエアコンで変わる目元の乾燥度合い

湿度が低い冬場はもちろん、夏でもエアコンの効いた室内は空気が乾きやすく、目の下のちりめんじわが悪化する要因になります。室内の湿度を50〜60%に保つ工夫も、保湿ケアの一部と考えてよいかもしれません。

季節ごとに使用する保湿剤のテクスチャーを切り替えるのも効果的で、夏はジェルタイプ、冬はクリームタイプなど、肌の状態に合わせた使い分けが目元の乾燥を防ぎます。

しわの種類発生する層主な原因
ちりめんじわ表皮乾燥・水分不足
表情じわ表皮〜真皮筋肉のくせ
深いしわ真皮コラーゲン減少

目元の小じわが目立ちやすい肌の構造と加齢変化

40代以降になると、肌の内側で水分を保つ成分が減少し、目元の小じわが目に見えて増えてきます。加齢による変化は避けられませんが、そのしくみを理解すれば対策の方向性がはっきりします。

角質層のバリア機能と水分保持の関係

角質層にはセラミド・天然保湿因子(NMF)・皮脂膜という3つのうるおいシステムがあります。なかでもセラミドは角質細胞同士のすき間を満たす脂質で、これが減ると水分が逃げやすくなり、目元の乾燥が加速するでしょう。

セラミドの量は30代後半から徐々に減り始め、50代では20代の約半分まで低下するとの報告もあります。こうした脂質の減少が、目の下のちりめんじわを招く大きな要因です。

コラーゲンとエラスチンが減るとどうなるか

真皮層に存在するコラーゲンは肌にハリを、エラスチンは弾力を与える線維状のたんぱく質です。紫外線や加齢の影響でこれらが減ると、皮膚を支える土台が弱くなり、表皮のちりめんじわがさらに深く刻まれやすくなります。

コラーゲンの産生量は40代から急激に落ちるといわれており、外からの保湿だけでなく、真皮を支える成分へのアプローチも合わせて考えることが望ましいといえます。

ヒアルロン酸の減少が目元の乾燥を加速させる

ヒアルロン酸は自身の約6000倍もの水分を抱え込める保水成分で、真皮に多く存在します。しかし、加齢にともない表皮のヒアルロン酸量は著しく低下し、60代では19〜47歳の女性のおよそ半分にまで減少するとされています。

このヒアルロン酸の減少が肌全体の水分量低下を招き、結果として目の下の薄い皮膚にちりめんじわが現れやすくなるのです。

ターンオーバーの乱れと小じわの関係

肌の生まれ変わり周期であるターンオーバーは、20代では約28日ですが、40代以降は40〜50日以上かかることがあります。ターンオーバーが遅くなると古い角質が肌表面にたまりやすく、キメが乱れてちりめんじわが目立つ原因になるでしょう。

目の下のちりめんじわを防ぐ正しい保湿ケアの基本

保湿ケアで大切なのは「水分を与える」「油分でフタをする」という2つのアプローチを両立させることです。どちらか一方だけでは、目元の薄い皮膚を十分にうるおすことは難しいでしょう。

化粧水と乳液・クリームの重ねづけが欠かせない

化粧水で角質層に水分を補給したあと、乳液やクリームの油分で蒸発を防ぐのが基本の手順です。目の下はとくに皮脂が少ないため、化粧水だけで終わらせると短時間でうるおいが失われてしまいます。

化粧水を手のひらで温めてからやさしくハンドプレスすると、角質層への浸透がよくなるとされています。ゴシゴシこすらず、押し込むように塗布するのが目元に負担をかけないポイントです。

目元専用クリーム(アイクリーム)の選び方

アイクリームは目の周りのデリケートな皮膚に合わせて設計されたアイテムです。一般的なフェイスクリームよりも低刺激で、保湿力の高い処方がなされていることが多いでしょう。

選ぶ際は、ヒアルロン酸やセラミド、レチノールなど目的に合った保湿成分が含まれているか確認してください。香料やアルコールが多い製品は刺激になることがあるため、敏感な目元には避けたほうが安心です。

塗布の手順使うアイテム目的
1. 洗顔後すぐ化粧水水分を補う
2. 化粧水の後美容液有効成分を届ける
3. 仕上げアイクリーム水分蒸発を防ぐ

塗り方で差がつく目元の保湿テクニック

アイクリームは薬指の腹に少量を取り、目の下の骨に沿って内側から外側へポンポンと軽くたたくように塗ります。薬指は指の中でもっとも力が入りにくいため、薄い目元の皮膚を引っ張らずにケアできるのがメリットです。

塗布量の目安は片目あたり米粒1〜2個分で、多すぎると油膜が厚くなりすぎて逆にトラブルの原因になることがあります。少量をやさしく、が鉄則です。

目元の小じわ対策に取り入れたい保湿成分

「どの成分が目元のしわに有効なのか」と気になる方は多いかもしれません。臨床研究でも効果が報告されている代表的な保湿成分を知っておくと、スキンケア選びの指針になります。

ヒアルロン酸は分子の大きさで働きが異なる

ヒアルロン酸には高分子タイプと低分子タイプがあります。高分子のヒアルロン酸は肌表面に膜を張って水分蒸発を防ぎ、低分子のものは角質層内部に浸透して内側から水分を保持する働きが期待できます。

目の下のちりめんじわには、角質層の奥までうるおす低分子タイプと、表面を保護する高分子タイプを組み合わせた製品が効果的でしょう。異なる分子量のヒアルロン酸を組み合わせたクリームが目元のしわを軽減したという報告もあります。

セラミドが肌のバリアを立て直す

セラミドは角質層の細胞間脂質の約50%を占める成分で、水分を挟み込んで逃がさない「ラメラ構造」を形成しています。セラミド配合の保湿剤を使い続けると、バリア機能の改善とともに肌の水分量が上がり、しわや肌荒れが和らいだとする研究データがあります。

スキンケア製品に含まれるセラミドのなかでも「ヒト型セラミド」は肌に存在するものと構造が近く、なじみやすいとされています。購入時は成分表示で「セラミドNP」「セラミドAP」などの記載を確認するとよいでしょう。

ナイアシンアミド(ビタミンB3)の多面的なケア

ナイアシンアミドは水溶性ビタミンの一種で、しわの改善だけでなくシミの抑制やバリア機能の強化など、多方面から肌をサポートします。5%濃度のナイアシンアミドを12週間塗布した臨床試験では、小じわや肌のくすみの軽減が報告されています。

刺激性が低く目元にも使いやすい成分なので、アイクリームの配合成分としても注目が高まっています。

レチノールは濃度と使い方に注意

レチノール(ビタミンA誘導体)はコラーゲンの産生を促し、ターンオーバーを整える作用があるため、ちりめんじわ対策として人気の高い成分です。ただし、目元のような薄い皮膚に高濃度で使うと赤みや皮むけを起こすことがあるため、低濃度から始めて徐々に肌を慣らすことが大切になります。

成分主な働き
ヒアルロン酸保水・水分蒸発を防ぐ
セラミドバリア機能の回復
ナイアシンアミドしわ改善・バリア強化
レチノールコラーゲン産生促進

朝晩のスキンケアで目の下のちりめんじわを遠ざける習慣

毎日のスキンケアを少し見直すだけで、目元の乾燥は大きく変わります。特別な施術ではなく、朝と夜の基本的なケアを丁寧に行うことが、ちりめんじわの予防に直結する方法です。

朝の保湿はUVケアとセットで考える

朝のスキンケアでは、化粧水と乳液で保湿したあと、必ず日焼け止めを塗ってください。紫外線は目元のコラーゲンやエラスチンを破壊し、しわの原因となる光老化を引き起こします。

SPF30・PA++以上の日焼け止めを目の下まで丁寧に塗り、2〜3時間おきに塗り直すのが理想的です。日焼け止めの上からメイクをする場合は、UVカット効果のあるパウダーで重ねづけするのも一つの方法でしょう。

夜はクレンジングと保湿の「黄金30分」を意識

メイクを落としたあとの肌は急速に水分が失われていきます。クレンジングから保湿までの時間をできるだけ短縮し、洗顔後30分以内にスキンケアを完了させることを意識してみてください。

とくにアイメイクを落とすときは、専用のポイントリムーバーを使い、コットンで目元をやさしく押さえるようにしてオフします。ゴシゴシこすると皮膚が伸びて、かえって小じわを増やす原因になりかねません。

スペシャルケアとしてのアイマスク・パック

週に1〜2回の頻度で目元専用のシートマスクやジェルパックを取り入れると、集中的な保湿が行えます。マスクを貼っている間は水分の蒸発が抑えられ、角質層にうるおい成分がじっくり浸透しやすくなるのが利点です。

長時間貼りっぱなしにすると逆に乾燥を招くため、製品の推奨時間(通常10〜15分)を守ることが大切です。

  • クレンジングはアイメイク専用リムーバーで目元の負担を最小限に
  • 化粧水はコットンよりハンドプレスで摩擦を減らす
  • アイクリームは朝晩2回、米粒大を薬指でやさしく塗布

目元の小じわが改善しないときに見直したい生活習慣

スキンケアを続けても目元の小じわが思うように良くならない場合は、生活習慣のなかに原因が隠れている可能性があります。外側からのケアに加え、内側からのアプローチも組み合わせてみましょう。

睡眠不足はターンオーバーを乱す大きな要因

肌の修復に関わる成長ホルモンは、深い睡眠のあいだに多く分泌されます。慢性的な睡眠不足が続くとターンオーバーが遅れ、バリア機能の回復も滞ります。

毎晩6〜7時間のまとまった睡眠をとることは、化粧品を変えるのと同じくらい肌に影響を与えるといっても過言ではないでしょう。就寝前のスマートフォンの使用を控え、寝室の明かりを落とすだけでも睡眠の質は変わります。

食事から摂りたいうるおい維持の栄養素

コラーゲンの合成にはビタミンCが欠かせず、セラミドの材料となる脂質は良質な油から得られます。青魚に含まれるオメガ3脂肪酸や、大豆製品に含まれるイソフラボンも肌のうるおい維持に関わるとされています。

偏った食事は肌の内側から乾燥を招きます。バランスの良い食事を心がけながら、肌によい栄養素を意識的に摂取していくことが、ちりめんじわの改善を後押しするでしょう。

水分摂取量を見直す

体内の水分不足は、肌の水分量にもダイレクトに影響します。1日あたり1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分を補給してください。カフェインを含む飲料は利尿作用があるため、ノンカフェインの飲み物と交互に摂るのが理想です。

栄養素食品例肌への働き
ビタミンCキウイ・パプリカコラーゲン合成を助ける
オメガ3脂肪酸サバ・アマニ油肌のうるおいを維持
ビタミンAにんじん・レバーターンオーバーを促す

紫外線と生活環境が目の下のちりめんじわに及ぼす影響

紫外線は目元のしわを深くする最大の外的要因であり、保湿ケアだけでは十分に防ぎきれない部分を補う必要があります。UV対策と日常の環境管理を組み合わせることが、効果的なちりめんじわ予防につながります。

紫外線A波(UVA)がコラーゲンを壊すしくみ

UVAは波長が長く、表皮を通り越して真皮にまで届きます。真皮のコラーゲンやエラスチンを変性させ、皮膚の弾力を奪うため、紫外線を浴び続けた肌はたるみとしわが進行しやすくなるのです。

曇りの日でもUVAは地上に到達しており、窓ガラスも透過します。目元を守るためには、天気や季節に関係なく毎日UV対策を行う意識が大切です。

室内環境の見直しで乾燥を防ぐ

冷暖房が効いたオフィスや自宅では、空気が極端に乾燥しがちです。加湿器を使って室内湿度を50〜60%に維持すると、肌からの水分蒸発が抑えられ、目元のちりめんじわ予防に役立つでしょう。

デスクワーク中に卓上加湿器を近くに置いたり、マスクを着用して呼気で顔周りの湿度を保つ方法も手軽な対策です。

目元への物理的な刺激を減らす

花粉症やアレルギーで目をこする癖がある方は、その摩擦自体がちりめんじわの原因になります。かゆみを感じたら冷やしたタオルで目元を軽く押さえて鎮め、目薬で症状を和らげるほうが皮膚への負担は小さくて済みます。

コンタクトレンズの着脱時にも目の下の皮膚を引っ張りがちです。鏡を見ながら、なるべく皮膚を動かさない方法を意識してみてください。

  • 日傘やサングラスでUVを物理的にブロック
  • 室内の湿度は50〜60%を目標に管理

よくある質問

目の下のちりめんじわは保湿だけで改善できますか?

表皮レベルの浅いちりめんじわであれば、保湿ケアによって目立たなくなるケースは多く見られます。角質層にしっかり水分を与え、油分で蓋をすることで肌のキメが整い、小じわが和らぎやすくなるでしょう。

ただし、真皮まで達した深いしわは保湿だけでは改善が難しい場合もあります。気になる方は、医療機関で肌の状態を診てもらい、適切な治療法を相談されることをおすすめします。

目元の小じわ対策にアイクリームは何歳から使い始めるべきですか?

目元の乾燥が気になり始めたタイミングが使い始めの目安です。一般的には20代後半から30代にかけて目元の水分量が低下しやすくなるため、早めの使用が予防につながります。

「まだ早い」と感じるかもしれませんが、目元の皮膚は顔の中でもっとも薄い部位であり、ダメージの蓄積は表面に現れるまでに時間がかかります。見た目にしわが見え始める前から保湿を習慣にしておくと、将来的なちりめんじわの進行を穏やかにできるでしょう。

ヒアルロン酸配合の化粧品は目の下のちりめんじわに効果がありますか?

ヒアルロン酸は水分を抱え込む力にすぐれた保湿成分であり、乾燥が原因のちりめんじわに対しては効果が期待できます。とくに低分子ヒアルロン酸は角質層に浸透しやすく、内側からうるおいを補う働きがあるとされています。

ただし、化粧品に含まれるヒアルロン酸は主に肌の表面〜角質層に作用するものであり、真皮に直接届くわけではありません。保湿効果を最大限に引き出すには、セラミドやナイアシンアミドなど他の成分と組み合わせて使うのがおすすめです。

目元の小じわを悪化させるスキンケアのNG習慣はありますか?

もっとも避けたいのは、目元をゴシゴシこする行為です。クレンジングや洗顔のときに力を入れて皮膚をこすると、バリア機能が低下するうえ、薄い目元の皮膚が伸びてしわの原因になります。

また、熱いお湯での洗顔も皮脂を過剰に奪い、乾燥を招く要因です。ぬるま湯(32〜34度程度)でやさしく洗い流すようにしてください。スキンケア製品をつけるときも、指で引っ張ったり強く押し込んだりせず、薬指でそっとなじませるのがポイントです。

目の下のちりめんじわに対してレチノールとヒアルロン酸はどちらを優先すべきですか?

乾燥が主な原因のちりめんじわには、まずヒアルロン酸やセラミドなど保湿を重視した成分から始めるのがよいでしょう。肌の水分量が回復するだけで目立たなくなる浅いしわであれば、保湿ケアだけで十分な改善が見込めます。

一方、レチノールはコラーゲンの産生を促す働きが期待できるため、保湿だけでは物足りないと感じたときに取り入れる選択肢として有効です。ただし目元は刺激に敏感な部位ですので、低濃度のものから試し、肌の反応を見ながら使用頻度を調整してください。

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この記事を書いた人

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 Pono clinic院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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