ちりめんじわは改善できる?目立たなくするためのアプローチとケア

ちりめんじわは改善できる?目立たなくするためのアプローチとケア

ちりめんじわは、肌の乾燥や紫外線ダメージが積み重なることで目元や口元に現れる浅く細かいしわです。深く刻まれたしわとは異なり、適切なスキンケアや生活習慣の見直しによって目立たなくすることが期待できます。

改善のカギとなるのは、保湿ケアの徹底と紫外線からの防御、そして肌の内側からの栄養補給です。レチノールやヒアルロン酸、ナイアシンアミドといった成分を含む化粧品を正しく使い、日常生活の中で肌への負担を減らしていくことが大切になります。

この記事では、ちりめんじわが生じる原因から自宅でできるセルフケア、医療機関で受けられる施術まで幅広く解説します。毎日のケアに取り入れられる具体的な方法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

目次

ちりめんじわが目元や口元にできやすい原因は肌の乾燥と老化

ちりめんじわの主な原因は、肌表面の水分不足と加齢による真皮の構造変化です。皮膚が薄くて皮脂腺の少ない目元や口元は、とくに乾燥しやすいため細かなしわが現れやすい部位といえます。

肌表面の水分が減るとちりめんじわが目立つ

角質層に十分な水分が保たれている肌は、表面がなめらかでキメが整っています。しかし、空気の乾燥やクレンジングのしすぎ、エアコンの長時間使用などで角質層の水分が失われると、肌表面にちりめん状の細かなしわが浮き上がってきます。

角質層の水分保持にはセラミドやNMF(天然保湿因子)が深く関わっており、これらが不足すると肌のバリア機能も低下します。バリア機能が弱まれば水分の蒸発がさらに進み、ちりめんじわの悪循環に陥りやすくなるでしょう。

紫外線が真皮のコラーゲンを壊してしわを深くする

紫外線のなかでもUVAは肌の奥にある真皮層まで届き、コラーゲン繊維やエラスチン繊維を分解する酵素(MMP)の産生を促します。コラーゲンの分解が修復を上回ると、肌はハリと弾力を失い、浅いちりめんじわがやがて深いしわへと進行しかねません。

紫外線による光老化は日焼けのように見た目にわかりやすい変化を伴わないまま進むことがあり、長年にわたる蓄積が40代以降になって一気にしわとして表面化するケースも珍しくありません。

年齢とともにエラスチンとヒアルロン酸が減少する

30代後半を境に、真皮で肌の弾力を支えているエラスチンやヒアルロン酸の産生量は徐々に減っていきます。弾力を失った肌は表情の動きによるしわが戻りにくくなり、目元や口元を中心にちりめんじわが定着しやすくなります。

女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下もコラーゲンの合成力に影響を与えるため、更年期前後は特に肌の変化を感じやすい時期です。加えて、目元は1日に約2万回ものまばたきを繰り返しており、表情筋の動きによる負荷も少しずつ蓄積していきます。

原因影響を受ける層しわの特徴
乾燥角質層(表皮)浅く細かい
紫外線真皮層深くなりやすい
加齢真皮〜皮下組織弾力低下で定着

ちりめんじわは改善できる?浅いしわと深いしわの境目

乾燥が主な原因で生じたちりめんじわであれば、保湿を中心としたケアで目立たなくなる見込みがあります。ただし、真皮まで構造的に変化した深いしわは、セルフケアだけでは大きな改善が難しいことも知っておく必要があるでしょう。

乾燥由来のちりめんじわは戻る余地がある

入浴後に肌がふっくらしているとき、しわが目立たなくなる経験はないでしょうか。水分を補うことで浅いしわが一時的に改善するのは、角質層のうるおいが回復したサインです。この反応がみられるしわは「乾燥じわ」に分類され、毎日のスキンケアで十分にアプローチできます。

保湿を徹底しても変化がみられないしわは、真皮のコラーゲン減少によるものかもしれません。セルフケアで改善が実感しにくい場合は、医療機関への相談も選択肢の一つです。

ちりめんじわと深いしわを見分けるポイント

しわの深さを簡易的にチェックする方法があります。しわの部分を指で軽く伸ばしたとき、消えるようであれば浅い乾燥じわである可能性が高いといえます。指で伸ばしても残るしわは、真皮の構造が変化している深いしわに該当します。

どちらのタイプかによって有効なケアが異なるため、まずは自分のしわの状態を把握することが改善への第一歩になります。

改善を実感するまでの目安はおよそ2〜3か月

肌のターンオーバー周期は約28〜45日で、年齢が上がるほど長くなります。スキンケアの効果を正しく判断するには、少なくとも2〜3か月は同じケアを続けてみてください。途中でやめてしまうと改善の兆しを見逃すことになりかねません。

焦って次々に製品を変えるよりも、一つのケアを根気よく続けるほうが肌の変化を実感しやすくなります。肌日記をつけて変化を記録するのも、モチベーションを維持する上で効果的な方法です。

ちりめんじわ改善に期待できるスキンケア成分と選び方

しわへのアプローチとして研究報告が多い成分は、レチノール、ヒアルロン酸、セラミド、ナイアシンアミドの4つです。それぞれ作用の仕方が異なるため、組み合わせて使うことでより効果的なケアにつながります。

レチノールで肌のターンオーバーを促す

レチノールはビタミンAの一種で、肌のターンオーバーを促進し、コラーゲンの産生をサポートする成分として広く知られています。細かいしわの改善だけでなく、肌のキメやハリにも良い影響を与えると報告されています。

ただし、レチノールは刺激を感じやすい成分でもあります。初めて使う場合は低濃度の製品から始め、肌の状態を確認しながら徐々に使用頻度を上げるとよいでしょう。

ヒアルロン酸とセラミドが保湿の両輪になる

ヒアルロン酸は1gで約6リットルの水を保持できる高い保水力を持ち、肌にうるおいを与えます。なかでも低分子ヒアルロン酸は角質層への浸透性に優れ、しわの軽減効果が臨床試験でも確認されています。

一方、セラミドは角質層の細胞間脂質の主成分であり、水分の蒸発を防ぐバリア機能を担っています。ヒアルロン酸で水分を補い、セラミドで蒸発を防ぐという二段構えのケアが、ちりめんじわの改善に効果的です。

ナイアシンアミドは小じわと肌質の両面に働く

ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、しわの改善効果に加え、シミや赤みの軽減、肌の弾力向上など多面的に肌をサポートする成分です。臨床試験では、5%濃度のナイアシンアミドを12週間塗布した結果、しわや肌のくすみ、弾力に有意な改善が確認されています。

レチノールと比較して刺激が少なく、敏感肌の方でも取り入れやすいという利点があります。レチノールとの併用も可能なので、朝はナイアシンアミド、夜はレチノールと使い分ける方法も一つの選択肢です。

成分期待できる効果向いている肌質
レチノールターンオーバー促進・コラーゲン産生普通肌〜脂性肌
ヒアルロン酸保水・しわの軽減全肌質
セラミドバリア機能強化・保湿乾燥肌・敏感肌
ナイアシンアミドしわ改善・肌質向上全肌質

毎日の保湿と紫外線対策でちりめんじわを目立たなくするケア

「高価な化粧品を使えばしわが消える」と思いがちですが、基本となるのは毎日の保湿と紫外線対策の地道な積み重ねです。日々のケアを丁寧に続けることで、ちりめんじわの進行を食い止め、改善へとつなげることができます。

正しい洗顔と保湿の手順が肌のバリア機能を守る

クレンジングや洗顔でゴシゴシこすると、角質層のセラミドやNMFが洗い流され、乾燥を招きます。洗顔はぬるま湯でやさしく泡を転がすように行い、タオルで押さえるように水分を拭き取りましょう。

洗顔後は肌が乾き始める前に化粧水を塗布し、その上から乳液やクリームで油分の膜を作ってうるおいを閉じ込めます。特に目元や口元はクリームを重ねづけして保湿を強化するのがおすすめです。

日焼け止めは曇りの日でも塗り直す

紫外線は曇天でも晴天時の約60〜80%が地表に届くといわれています。日焼け止めはSPF30以上・PA+++以上を目安に、朝のスキンケアの仕上げとして毎日塗る習慣をつけてください。

2〜3時間おきに塗り直すとさらに効果的です。メイクの上から使えるスプレータイプやパウダータイプを携帯しておくと、外出先でも手軽に紫外線対策ができます。

良質な睡眠が肌の修復を後押しする

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌細胞の修復とターンオーバーの促進に関わっています。睡眠の質が低下すると肌の回復が遅れ、ちりめんじわが定着しやすくなります。

就寝前のスマートフォンの使用を控え、室温や湿度を快適に保つなど、入眠環境を整えることも肌ケアの一部です。理想的には6〜7時間以上の睡眠時間を確保し、決まった時間に就寝・起床するリズムを作ると、成長ホルモンの分泌が安定しやすくなります。

ケア項目ポイント
洗顔ぬるま湯+泡で摩擦を最小限に
保湿化粧水→乳液→クリームの重ね塗り
紫外線対策SPF30以上を毎日、2〜3時間おきに塗り直し

ちりめんじわ改善を後押しする食事と内側からのアプローチ

「スキンケアだけで十分」と思われるかもしれませんが、肌は食事から摂った栄養素を材料にして日々生まれ変わっています。外からのケアに内側からの栄養補給を加えることで、ちりめんじわへのアプローチはさらに力強くなるでしょう。

コラーゲンペプチドの経口摂取が肌にもたらす変化

コラーゲンペプチドを継続的に摂取することで、肌の水分量や弾力が向上し、しわが軽減されたという複数の臨床研究結果が報告されています。低分子のコラーゲンペプチドは消化吸収されたのち血中を経て真皮に届き、線維芽細胞を刺激してコラーゲンの産生を促すと考えられています。

1日あたり1000〜2500mgのコラーゲンペプチドを8〜12週間にわたって摂取した試験では、しわの深さや肌の弾力に統計的に有意な改善がみられました。食事だけで補うのが難しい場合はサプリメントやドリンクも一つの手段です。

ビタミンCと抗酸化栄養素で肌老化を和らげる

ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせない栄養素であると同時に、紫外線によって発生する活性酸素を中和する抗酸化作用も持っています。柑橘類やパプリカ、ブロッコリーなどに豊富に含まれており、毎日の食事に意識して取り入れたい食材です。

ビタミンEやアスタキサンチン、ポリフェノールなども活性酸素の除去に働きます。多種類の抗酸化栄養素を偏りなく摂ることで、肌を守る力が高まります。

  • ビタミンC:パプリカ、キウイ、ブロッコリー、イチゴ
  • ビタミンE:アーモンド、アボカド、かぼちゃ
  • アスタキサンチン:サケ、エビ、カニ

こまめな水分補給で肌の乾燥を内側から防ぐ

体内の水分が不足すると血液循環が滞り、肌への栄養供給が減少します。1日に1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分を摂る習慣をつけましょう。カフェインやアルコールは利尿作用があるため、水やノンカフェインのお茶を中心に選ぶのが望ましいといえます。

医療機関で受けられるちりめんじわ改善の施術

セルフケアで十分な効果を感じられない場合は、皮膚科や美容クリニックで専門的な治療を受けるという選択肢もあります。ただし施術にはそれぞれメリットとリスクがあるため、医師と十分に相談したうえで判断してください。

ケミカルピーリングで古い角質を取り除く

グリコール酸や乳酸などの薬剤を肌に塗布し、古くなった角質を穏やかに除去する施術です。ターンオーバーが促されることで、肌表面のキメが整い、浅いちりめんじわが目立ちにくくなります。施術後は肌が敏感になりやすいため、紫外線対策と保湿をいつも以上に徹底する必要があります。

レーザーや光治療で真皮のコラーゲン産生を促す

フラクショナルレーザーやIPL(光治療)は、真皮に熱刺激を与えてコラーゲンの新生を促す施術です。しわだけでなく、毛穴の開きや肌全体のハリ感にも変化が期待できます。ダウンタイムの長さや痛みの程度は機器や出力設定によって異なりますので、担当医に確認しましょう。

ヒアルロン酸注入やその他の注入治療

ヒアルロン酸を肌に直接注入することで、皮膚の内側からうるおいとボリュームを補い、しわを目立たなくする方法です。効果の持続期間は個人差がありますが、おおむね6か月〜1年程度とされています。

注入後すぐに効果を実感しやすいのがこの施術の特長ですが、腫れや内出血などのリスクもゼロではありません。施術を受ける際は、経験豊富な医師のもとでカウンセリングを受け、ご自身のしわの状態に合った方法を相談することが大切です。

施術名期待できる作用目安の頻度
ケミカルピーリング角質除去・ターンオーバー促進2〜4週間に1回
レーザー/光治療コラーゲン新生・肌質改善月1回程度
ヒアルロン酸注入保湿・ボリューム補充6か月〜1年に1回

ちりめんじわを予防して若々しい肌を長く保つ心がけ

できてしまったちりめんじわを改善するよりも、しわを作らせない予防のほうがはるかに効率的です。紫外線対策・保湿・生活習慣の3つの柱を軸に、今日からできる予防策を続けてください。

紫外線・乾燥・摩擦から肌を守る三原則

ちりめんじわの予防で特に気をつけたいのが、紫外線・乾燥・摩擦という3つの外的刺激です。日焼け止めを毎日欠かさず塗ること、室内でも加湿器などで湿度を管理すること、洗顔やメイク時に肌をこすらないことを徹底しましょう。

この三原則を守るだけでも、肌が受けるダメージを大幅に減らせます。

年代ごとにスキンケアの見直しを

20代のころと同じスキンケアを50代で続けていては、肌の変化に対応しきれません。40代以降はターンオーバーの周期が長くなるため、レチノールやペプチドを含む美容液を追加したり、クリームの保湿力を上げたりする工夫が効果的です。

  • 40代:保湿力の高い美容液やクリームを追加、レチノール導入を検討
  • 50代:セラミド配合製品でバリア機能を重点的に補強
  • 60代:低刺激かつ高保湿のスキンケアラインへの切り替えを視野に

早めのケアが将来の深いしわを防ぐ

ちりめんじわは「まだ浅いから大丈夫」と放置しがちですが、ケアせずに時間が経つと真皮の変性が進み、深い表情じわへ移行してしまうおそれがあります。小さな変化に気づいた段階で保湿と紫外線対策を強化することが、将来の肌を守るうえでもっとも確実な方法です。

日々のケアは地味に感じるかもしれませんが、5年後・10年後の肌に大きな差を生みます。今日始めるケアが、未来の自分への贈り物になると考えて、無理なく続けられる範囲から取り組んでいきましょう。

よくある質問

ちりめんじわは自宅のスキンケアだけで治りますか?

乾燥が主な原因で生じた浅いちりめんじわであれば、保湿を中心としたスキンケアで目立たなくすることが期待できます。セラミドやヒアルロン酸を配合した化粧品を使い、角質層のうるおいを維持することが改善への近道です。

ただし、紫外線や加齢によって真皮の構造が変化して定着したしわは、自宅ケアだけでは十分な改善が難しい場合があります。改善が実感しにくいときは、皮膚科や美容クリニックで専門的な相談を受けてみることをおすすめします。

ちりめんじわの改善にはどのくらいの期間がかかりますか?

肌のターンオーバー周期を考慮すると、スキンケアの効果を判断するにはおおむね2〜3か月の継続が目安です。コラーゲンペプチドの経口摂取による臨床試験でも、8〜12週間の継続で肌のしわや弾力に有意な変化が確認されています。

短期間で劇的な変化を期待するよりも、毎日のケアを根気よく続けることが着実な改善につながります。数週間で効果が見えなくても、焦らずに取り組んでみてください。

ちりめんじわにレチノール製品を使うときの注意点はありますか?

レチノールは肌のターンオーバーを促す一方で、使い始めに赤みや皮むけといった刺激反応が出ることがあります。初めて使用する方は、低濃度(0.01〜0.1%程度)の製品から週2〜3回の頻度で始め、肌が慣れてきたら徐々に頻度を上げていくのが安全です。

レチノール使用中は肌が紫外線の影響を受けやすくなるため、朝の日焼け止めをいつも以上にしっかり塗ることが大切です。妊娠中・授乳中の方はレチノールの使用を控えたほうがよいとされていますので、使用前に医師にご相談ください。

ちりめんじわとほうれい線は同じ種類のしわですか?

ちりめんじわとほうれい線は、しわの深さや原因が異なります。ちりめんじわは主に乾燥や浅い肌ダメージによって生じる細かなしわで、目元や口元の皮膚が薄い部分に現れやすいのが特徴です。

一方、ほうれい線は頬のたるみや表情筋の衰え、皮下脂肪の減少が複合的に関わって生じる深い溝状のしわです。それぞれ有効なケアや治療法が異なりますので、自分のしわがどちらのタイプなのかを把握しておくことが適切な対策につながります。

ちりめんじわの予防は何歳から始めるのが望ましいですか?

紫外線ダメージの蓄積は10代から始まっているため、予防は早ければ早いほど効果的です。20代のうちから日焼け止めの習慣をつけ、基本的な保湿ケアを続けておくことで、40代以降のちりめんじわの出方が変わってくるでしょう。

すでにちりめんじわが気になり始めている方も、今から対策を始めて遅すぎるということはありません。保湿と紫外線対策を徹底し、必要に応じてレチノールやナイアシンアミドなどの有効成分を取り入れることで、しわの進行を緩やかにすることが期待できます。

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この記事を書いた人

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 Pono clinic院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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