写真でクマの種類を判定する方法|撮影のコツと注意点

目の下のクマには青クマ・茶クマ・黒クマの3種類があり、それぞれ原因も対処法も異なります。ご自身のクマがどのタイプなのかを見極める第一歩として、正しい条件で撮影した写真を使ったセルフ判定が役立ちます。

ただし、撮影環境やカメラの設定によって色の見え方は大きく変わるため、判定精度は撮り方に左右されるといっても過言ではありません。この記事では、20年以上の臨床経験をもとに、写真でクマを見分けるための撮影のコツや注意点を詳しくお伝えします。

「自分のクマは何タイプだろう」と悩んでいる方に、すぐ実践できる方法をご紹介していきます。

目次

目の下のクマは写真で判定できる|3つの種類と色の違いを押さえよう

目の下のクマは大きく3タイプに分かれ、それぞれ写真に映る色味が異なります。正しく撮影された写真があれば、ご自身でもある程度のタイプ判定が可能です。

クマの写真判定は医療現場でも活用されている手法

実は、医療機関でもクマの診断時に写真撮影を行います。標準化された照明環境のもとで撮影した画像をもとに、色調の変化や影の出方を分析するのが一般的な手法です。

専門的な機器がなくても、撮影条件を整えれば自宅でのセルフチェックに十分活用できます。まずはクマの種類と、それぞれどんな色味で写真に映るのかを把握することが大切でしょう。

目の下のクマには青クマ・茶クマ・黒クマの3タイプがある

青クマは血行不良によって目の下が青紫色に透けて見えるタイプで、寝不足や疲労がたまると目立ちやすくなります。茶クマはメラニン色素の沈着が原因で、目の下全体が茶色っぽくくすんで見えるのが特徴です。

黒クマは皮膚のたるみや眼窩脂肪の突出によってできる影が原因であり、色素そのものは関与していません。光の当たり方によって濃さが変化するのが黒クマの大きな手がかりとなります。

クマ3タイプの色と原因の比較

タイプ写真に映る色味おもな原因
青クマ青紫色・暗い紫血行不良・皮膚の薄さ
茶クマ茶色・褐色のくすみ色素沈着・摩擦刺激
黒クマ影による暗さたるみ・脂肪の突出

複合タイプのクマは写真だけでは判断が難しい

実際の臨床では、複数のタイプが混在する「混合型」のクマが全体の約7〜8割を占めるとされています。たとえば青クマと茶クマが重なると、写真では暗い褐色に見えることがあり、単独タイプとの区別がつきにくくなります。

混合型かもしれないと感じた場合は、写真での自己判定はあくまで参考にとどめ、専門の医師による診察を受けることをおすすめします。

青クマ・茶クマ・黒クマの見分け方|写真に映る色がカギを握る

クマのタイプを写真で見分けるためには、それぞれの特徴をあらかじめ知っておくことが欠かせません。色の違いだけでなく、肌を引っ張ったり上を向いたりしたときの変化も大切な判断材料になります。

青クマは目の下に青紫色がにじむ血行不良のサイン

青クマは、目の下の薄い皮膚を通して静脈の色が透けて見える状態です。写真では目の内側(目頭寄り)から下まぶた全体にかけて、青みがかった暗い色調が広がります。

下まぶたの皮膚を指で軽く引っ張ると青みが薄くなる場合は、青クマの可能性が高いでしょう。冷え性の方や睡眠不足が続いている方に多くみられるタイプです。

茶クマは皮膚に色素が沈着した状態

茶クマの正体は、メラニン色素の蓄積です。紫外線ダメージや目元を擦る癖、アイメイクの落とし残しなどが引き金となり、皮膚自体が褐色に変化します。

写真で見ると目の下だけでなく上まぶたにも色味が及んでいることがあり、肌を引っ張っても色が薄くならないのが青クマとの違いです。ウッドランプ(紫外線照射装置)を使うと表皮のメラニンが強調されるため、医療機関では鑑別に利用されています。

黒クマはたるみや凹みが影をつくっている

黒クマは、加齢による皮膚のゆるみや眼窩脂肪の前方への飛び出しによってできる「影」です。写真に映る色は皮膚の色素ではなく、光と凹凸が生み出す陰影であるため、照明を真正面から当てると薄くなるのが特徴といえます。

上を向いたときに目の下の暗さが和らぐようであれば、黒クマと判断できる可能性が高まります。年齢とともに目立ちやすくなるため、30代後半以降の方は特に注意が必要です。

自分のクマがどのタイプか写真で見比べてみよう

判定の精度を上げるために、通常の正面写真に加えて「皮膚を引っ張った状態」「上を向いた状態」の写真も撮影しておくと比較がしやすくなります。1枚の写真だけで結論を出すのではなく、複数の条件で撮った画像を並べて総合的に判断しましょう。

次の章からは、判定に適した写真を撮るための具体的な撮影方法をお伝えしていきます。

皮膚を引っ張ったときの変化で見分けるポイント

動作変化の内容該当タイプ
下まぶたを軽く引っ張る色が薄くなる青クマ
下まぶたを軽く引っ張る色が変わらない茶クマ
上を向く影が薄くなる黒クマ

クマの写真判定に欠かせない正しい撮り方|スマホでもここまでわかる

どんなに知識があっても、撮影条件が不適切では正しい判定につながりません。スマホのカメラでも、いくつかのポイントを守れば十分に判定に使える写真が撮れます。

カメラと顔の距離は30cm前後がちょうどいい

近すぎるとレンズの歪みで顔の形が変わり、遠すぎると目元の細かい色味が写りません。30cm前後の距離を目安にすると、自然な比率で目の下の色がしっかり記録できます。

セルフ撮影が難しい場合は、ご家族やパートナーに撮影を手伝ってもらうのも一つの方法です。鏡越しに撮ると光の反射が入りやすいため、できるだけ直接撮影するようにしましょう。

正面・斜め・上向きの3アングルで撮影する

正面の写真は全体の色味の確認に、斜めからの写真はたるみや凹凸の確認に、上を向いた写真は影の有無の確認に適しています。1方向だけではわからない情報が、別のアングルからはっきり映ることが少なくありません。

3方向の写真を揃えておくと、あとから見比べる際にも判断材料が増えます。撮影するたびにアングルが変わらないよう、毎回同じ姿勢を意識してください。

  • 正面:目線をカメラに合わせて真っ直ぐ前を見る
  • 斜め45度:顔を少し横に向けて目の下の凹凸をとらえる
  • 上向き:あごを上げた状態で目の下の影の変化を記録する

フラッシュとフィルターは必ずオフに設定する

フラッシュの強い光は影を消してしまうため、黒クマの判定が難しくなります。加えて、スマホに搭載されている美肌フィルターは色味を補正してしまい、茶クマや青クマの色合いが正確に反映されません。

カメラアプリの設定画面で「フラッシュOFF」と「フィルターなし」を確認してから撮影を始めてください。画像編集アプリで加工した写真は判定には使えません。

撮影前にメイクを落として素肌で写す

コンシーラーやファンデーションは目の下の色味を隠すためのアイテムですから、メイクをしたまま撮影するとクマの実態がわかりません。洗顔後、基礎化粧品だけの状態で撮影するのが理想です。

スキンケア直後は肌に水分や油分が残って光沢が出やすくなるため、軽くティッシュでおさえてから撮ると、より正確な色味を記録できるでしょう。

自然光と室内光ではクマの見え方が別物になる|撮影環境のコツ

同じクマでも、光の種類や角度によって写真の映り方はまったく異なります。正確な判定を行うためには、撮影環境の整え方が重要なポイントです。

日中の窓際で撮影すると色味が正確に映る

もっとも色の再現性が高いのは、曇りの日の窓際に差し込む柔らかい自然光です。直射日光は影のコントラストが強くなりすぎるため避けたほうがよいでしょう。

窓を正面にして立ち、顔全体に均一な光が当たるようにします。午前10時から午後2時ごろの時間帯がもっとも安定した自然光を得られます。

蛍光灯やLEDライト下では青みが強調されやすい

蛍光灯の光には青白い波長が多く含まれるため、青クマが実際よりも目立ってしまうことがあります。反対に、電球色のLEDは暖かみのあるオレンジ寄りの光を出すため、茶クマが目立ちにくくなるケースも珍しくありません。

室内照明だけで撮影する場合は、光源の色温度に注意を払い、できれば昼白色(5000K前後)のライトを正面から当てるのが望ましいといえます。

背景は白壁が望ましい|色かぶりを防ぐ工夫

背景に赤や緑など色の強い壁があると、反射光が顔に映り込んで肌の色味が変わってしまいます。白い壁、もしくは白い布をバックにして撮影すると、クマの色を正確にとらえやすくなります。

浴室の白いタイルの前や、白いカーテンの近くも手軽な撮影スポットです。背景の色選びひとつで写真の精度が大きく変わる点を覚えておいてください。

光源ごとの色味への影響

光源の種類色温度の傾向クマへの影響
自然光(曇天)約5500K(ニュートラル)色味を正確に再現しやすい
蛍光灯約4000〜6500K(青白い)青クマが強調される傾向
電球色LED約2700〜3000K(暖色)茶クマが目立ちにくくなる

スマホ撮影で目の下のクマを正確に映すための注意点

手軽にスマホで撮影できる反面、意外な落とし穴でクマの色味が正しく記録されないことがあります。よくある失敗とその回避策を知っておけば、判定に使える写真をきちんと残せるはずです。

インカメラの美肌補正はクマの色を隠してしまう

多くのスマホのインカメラには、自動で肌をなめらかに見せる機能が搭載されています。この補正が働くと、クマの色味が実際より薄く映ったり、影の部分がぼかされたりして正確な判定ができません。

設定画面で「ビューティーモード」「美肌モード」をオフにするか、アウトカメラ(背面カメラ)を使って撮影してもらう方法が確実です。

ピントが合わず写真がぼやけるときの対処法

目の下のクマは範囲が狭いため、オートフォーカスが顔全体にピントを合わせてしまい、肝心の目元がぼやけることがあります。撮影時に画面上の目の下あたりをタップして手動でピントを合わせると、色味や質感がくっきり映ります。

手ブレも判定の妨げになるため、スマホを両手でしっかり持つか、セルフタイマーを使って撮影すると良い結果が得られるでしょう。

スマホ撮影時に確認すべき設定項目

設定項目推奨設定理由
美肌補正オフ色味と質感の自動補正を防ぐ
フラッシュオフ影が消えて黒クマが映らない
HDRモードオフコントラスト調整で色が変わる
フィルターなし(オリジナル)色補正を排除する

撮影する時間帯でクマの濃さは変わる|惑わされない方法

朝起きたばかりの顔と、夕方の疲れがたまった顔では、クマの濃さや色味が異なります。特に青クマは血行状態の変化に敏感で、朝より夕方のほうが濃く映る傾向があるでしょう。

そのため、同じ時間帯に撮影する習慣をつけると、日ごとの変化を比較しやすくなります。おすすめは起床から2〜3時間後の午前中で、むくみが落ち着いた状態で安定した写真が撮れます。

撮影した写真からクマの種類を自分で判定する具体的な手順

写真が揃ったら、いよいよセルフ判定に取りかかりましょう。色の確認、引っ張りテスト写真との比較、影の変化チェックの3段階で進めると、タイプを絞り込みやすくなります。

写真を拡大して色味をじっくり確認する

スマホの画面上でピンチアウト(2本指で広げる操作)して目の下の部分を拡大します。青紫がかっていれば青クマ、茶色くくすんでいれば茶クマの疑いがあります。

周囲の頬の肌色と比較しながら見ると、クマの色がより判別しやすくなります。モニターの明るさを中程度に設定しておくことも、正確な色の把握に役立ちます。

肌を引っ張った写真と通常時を並べて比較する

あらかじめ撮影しておいた「皮膚を軽く引っ張った状態」の写真と、通常の写真をスマホの画面に並べて表示してみてください。色が薄くなっていれば青クマの特徴に合致し、変化がなければ茶クマの可能性が考えられます。

このテストは「ストレッチテスト」とも呼ばれ、医療現場でもクマの鑑別に使われている方法です。

  • 青クマ:引っ張ると青みが薄くなる、離すと元に戻る
  • 茶クマ:引っ張っても茶色い色味が残り続ける
  • 黒クマ:引っ張ると皮膚が伸びて影が一時的に消える

上を向いた状態の写真で影の変化をチェックする

黒クマは、たるみや凹凸による影が原因です。上を向いたときの写真で目の下の暗さが和らいでいれば、影が原因であると推測できます。正面写真では暗く映っていた部分が、上向き写真では明るくなっているかどうかを見比べましょう。

逆に上を向いても色がまったく変わらない場合は、色素沈着(茶クマ)や血管の透けによる青クマである可能性が高いといえます。

判定に迷ったら複数枚を並べて総合的にとらえる

1枚の写真だけで「これは茶クマだ」と断定するのは早計かもしれません。日を変えて撮影した写真、時間帯の異なる写真、異なるアングルの写真を並べて比較すると、より精度の高い判定が可能になります。

もし判定結果が毎回ぶれるようであれば、混合タイプの可能性もあります。迷ったままセルフケアを続けるよりも、早めに医師の診察を受けるほうが遠回りにならないでしょう。

写真での自己判定に限界を感じたら迷わず医師へ相談を

写真によるセルフ判定はあくまで目安であり、確定的な診断には医師の診察が必要です。限界を感じたタイミングが、専門家に頼る良い機会となります。

写真だけではわからない皮膚の深層まで医師は診ている

肉眼や写真で確認できるのは皮膚の表面的な色味にとどまりますが、医師は皮膚の構造や脂肪の配置、血管の走行まで含めた総合的な評価を行います。

医師が判定時に確認する項目

確認項目判定の内容
皮膚の色調メラニンの深さや分布を評価する
脂肪の突出度眼窩脂肪の前方移動を確認する
皮膚の弾力たるみの程度を触診で判断する
血管の透過性静脈拡張の有無を観察する

医療機関ではウッドランプや超音波で精密に判定する

ウッドランプは紫外線を照射することで、表皮と真皮のメラニン沈着を区別する機器です。超音波検査では、脂肪の突出や皮膚の厚みを数値化して客観的に記録できます。

これらの検査を組み合わせることで、写真だけではわからなかった混合タイプの内訳を正確に把握できます。セルフ判定と医師の診断を照らし合わせることで、ご自身のクマの全体像がはっきり見えてくるでしょう。

受診時に写真を持参すると問診がスムーズになる

ご自身で撮影したクマの写真を受診時に見せると、「いつ頃から気になっているのか」「日によって濃さが変わるのか」といった経過情報を医師が把握しやすくなります。診察室の照明はクマの状態を正確に反映しないこともあるため、自然光で撮った写真は貴重な補助資料です。

可能であれば撮影日時をメモに残しておくと、変化の経過を時系列で伝えることができ、より的確な判断につながります。

よくある質問

目の下のクマの種類はスマホの写真だけで正確に判定できますか?

スマホで撮影した写真でも、撮影条件を整えればある程度の判定は可能です。ただし、写真で判別できるのは表面の色味や影の変化に限られるため、確定的な診断ではありません。

特に複数のタイプが混在する混合型のクマは、写真だけで正確に分類することが難しいケースが多いです。気になる方は、写真でのセルフチェックを参考にしたうえで、医師に相談されることをおすすめします。

目の下のクマを写真に撮るとき、フラッシュを使ってもよいですか?

フラッシュの使用は避けてください。フラッシュの強い光が目の下の影を飛ばしてしまい、黒クマの有無が判定できなくなります。さらに、光の反射で肌が白く飛んでしまうため、青クマや茶クマの色味も正確に映りません。

フラッシュの代わりに、曇りの日の窓際など柔らかい自然光を利用すると、クマの色や影を正確にとらえた写真が撮影できます。

目の下のクマの判定用写真はどの時間帯に撮影するのが望ましいですか?

起床から2〜3時間後の午前中が撮影に適した時間帯です。朝起きた直後は目元がむくんでいることが多く、クマの本来の状態を反映しにくくなります。

一方で、夕方は疲労や血行不良の影響で青クマが強調されやすく、通常より濃く映る傾向があります。日ごとの変化を正確に比較するためにも、毎回同じ時間帯に撮影する習慣をつけると良いでしょう。

目の下のクマが青クマなのか茶クマなのか写真では判別がつかないときはどうすればよいですか?

まずは「ストレッチテスト」の写真を撮影してみてください。下まぶたの皮膚を軽く引っ張った状態の写真と、通常の写真を見比べて、色が薄くなれば青クマ、変化がなければ茶クマの傾向があります。

それでも判別がつかない場合は、青クマと茶クマが混在している混合タイプの可能性もあります。無理に自己判定しようとせず、写真を持参して皮膚科や美容医療の専門医に相談することが確実な方法です。

目の下のクマの写真を医師に見せると診察にどのように役立ちますか?

自然光のもとで撮影した写真は、診察室の人工照明では確認しにくいクマの色味や日常的な濃さを伝えるための貴重な資料になります。医師はその写真をもとに、いつ頃からクマが気になり始めたのかや、日によってどの程度変化があるのかを把握できます。

複数の日時に撮影した写真を時系列で見せると、変化の傾向が一目でわかり、より的確な診断と治療方針の立案につながるでしょう。

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この症例の担当医・監修医

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 ポノクリニック東京 院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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