ミッドフェイスリフトのダウンタイムは腫れが強い?術後の経過期間とダウンタイム中の過ごし方

ミッドフェイスリフトは、お顔の中心部である頬のたるみや目の下のクマを根本から改善する優れた手術です。しかし、組織を大きく動かすため、術後の腫れや内出血を心配される方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ミッドフェイスリフト後のダウンタイムがどの程度の強さなのか、そして具体的な経過のスケジュールを詳しく解説します。あらかじめ流れを知ることで、術後の不安を最小限に抑えられます。

さらに、お仕事への復帰時期や、腫れを少しでも早く引かせるための日常生活での工夫についても具体的にお伝えします。理想の若々しさを手に入れるための、確かなガイドとしてお役立てください。

目次

ミッドフェイスリフトのダウンタイムで腫れが強く出る理由と対策

ミッドフェイスリフト後の強い腫れは、頬の深い位置にある組織を本来の高い位置に移動させる過程で生じる自然な反応です。この手術では広範囲の剥離を伴うため、一時的に血流やリンパの流れが変化し、お顔の中心部に水分が溜まりやすくなります。

術後すぐに適切なアイシングを行い、頭を高く保って休む習慣をつけることで、腫れのピークを最小限に抑えることが可能です。体の修復メカニズムを助ける意識を持つことが、回復を早めるための最初の一歩となります。

頬の深い組織を動かすことで生じる物理的な負担

ミッドフェイスリフトは皮膚の表面だけを引っ張るのではなく、骨に近い深い層から組織を持ち上げます。このダイナミックな移動が、周辺の毛細血管や組織に一時的なストレスを与えるため、術後はどうしても強い腫れが生じます。

特に手術直後は、組織が新しい位置に馴染もうとして水分を蓄える性質があります。お顔がパンパンに張ったように感じるのは、体が傷を治そうと懸命に働いている証拠ですので、決して異常なことではありません。

この物理的な負担は、時間の経過とともに必ず和らいでいきます。術後数日間はお顔を動かす際にも慎重さが必要ですが、組織が安定するにつれて、重力に負けない若々しい輪郭が少しずつ形作られていくのを実感できるはずです。

麻酔液の影響と炎症反応がピークを迎える時期の心構え

手術に使用する麻酔液が組織に浸透していることも、術直後の腫れを強調する要因の一つです。注入された液体が体内に吸収され、排泄されるまでには一定の時間が必要であり、それが術後2日目から3日目にかけてのむくみとして現れます。

術後48時間が炎症反応のピークと言われており、この時期が精神的にも最も不安になりやすいタイミングです。鏡を見て「こんなに腫れて大丈夫だろうか」と感じるかもしれませんが、ここを過ぎれば回復へと向かいます。

このピーク時期を乗り越えるための心構えとして、あらかじめ「3日間は外出せず、自分を甘やかす期間にする」と決めておくのがお勧めです。リラックスした状態で過ごすことが、血管の緊張を解き、スムーズな回復を助けます。

冷却と頭を高く保つ姿勢で腫れを効率的に抑える

術後72時間以内は、患部を優しく冷やすアイシングが非常に有効です。冷やすことで血管が収縮し、過剰な出血や組織への浸出液の蓄積を抑えることができるため、結果的に腫れの引きが早まります。

保冷剤を使用する際は、皮膚に直接当てず、必ず清潔なタオルで包んでから15分程度ずつ当てるようにしてください。冷やしすぎは逆に血行を悪くしてしまうため、感覚がなくなるほど冷やすのは避けるのが賢明です。

また、寝る時は枕を高くし、心臓よりも顔が高い位置に来るように工夫しましょう。重力を利用して顔の水分を下へと流すこの習慣は、翌朝の目元のむくみを軽減させるために非常に大きな役割を果たしてくれます。

術後3日目までの腫れコントロール方法

対策項目具体的な実践方法得られるメリット
アイシングタオル越しに15分冷却、15分休憩炎症の抑制と痛みの緩和
就寝時の姿勢枕を2段にするかリクライニング顔のむくみの停滞を防止
行動の制限下を向く動作や力仕事を避ける血圧上昇による再出血防止

術後の経過期間ごとに現れるダウンタイム症状の変化を追いかける

ミッドフェイスリフトのダウンタイムは、日を追うごとにその表情を変えていくため、各段階での標準的な症状を知っておくことが安心につながります。腫れ、内出血、そして皮膚の感覚の変化がどのような順番で訪れるかを把握しましょう。

術後1週間目まではダイナミックな変化が続きますが、それを過ぎると緩やかな回復期に入ります。最終的な完成までには数ヶ月を要しますが、日常生活に支障がないレベルまでの回復は、想像以上に早く訪れるものです。

手術直後から3日目までの最も変化が激しい期間の様子

手術当日は麻酔が残っているため痛みは少ないですが、帰宅後から徐々に熱感やズキズキとした痛みが出てきます。2日目が腫れの頂点になることが多く、目元や頬が膨らんで視界が少し狭く感じる場合もあります。

この時期は内出血の色味も強く出やすく、赤紫色の斑点が目の下や頬周辺に現れることが一般的です。鏡を見るのが辛い時期かもしれませんが、これは組織が修復されている過程であり、必ず改善していくものですので安心してください。

食事の際は、お口を大きく開けるのが難しいため、ゼリー飲料やスープ、柔らかいお粥などを用意しておくと重宝します。無理に噛む動作を繰り返すと、頬の縫合部に負担がかかるため、この数日間は顎を休めることを優先しましょう。

4日目から1週間目にかけて腫れが引き始める兆し

術後4日目を過ぎる頃から、パンパンに張っていた頬の感触が少しずつ柔らかくなっていきます。腫れが顔の下半分へと移動し、まるでおたふく風邪の後のような見た目になることもありますが、これは回復が順調に進んでいるサインです。

内出血の色も、鮮やかな紫色から黄色へと変化し始めます。黄色の内出血は吸収が近い証拠であり、この段階まで来れば、術後1週間目の抜糸に向けてお肌の状態が整ってきていることを実感できるはずです。

抜糸を行うことで、皮膚を引っ張っていた糸によるストレスから解放され、表情がぐっと作りやすくなります。抜糸の翌日からは軽いメイクも可能になるため、ここを境に外出への心理的なハードルが大きく下がることになります。

2週間目から1ヶ月後に自然な美しさが戻るまでの段階

術後2週間が経過すると、他人から見ても手術をしたとは気づかれない程度の「少しむくんでいるかな?」という状態まで落ち着きます。黄色い内出血の跡もコンシーラーで十分に隠せるようになり、社会復帰が可能になります。

術後1ヶ月経つと、リフトアップによる若返り効果がはっきりと形になり、お顔のラインがシャープに整ってきます。この頃には傷跡の赤みも落ち着き始め、自分でも手術を受けたことを忘れるほど自然な感覚が戻ってきます。

ただ、お顔の奥の違和感や硬さが完全に消えるまでには、もう少し時間が必要です。3ヶ月から半年かけて組織はさらに馴染み、最終的な完成形へと到達します。焦らずに、日々の変化をポジティブに楽しむ余裕を持つことが大切です。

ダウンタイムの段階的な回復スケジュール

経過時期見た目の変化可能な活動
術後3日腫れのピーク、内出血(紫)自宅で安静、洗髪は注意
術後1週間腫れが減退、内出血(黄)抜糸、軽い家事や散歩
術後2週間軽微なむくみ、メイクで隠せる仕事復帰、長時間の外出

仕事復帰や外出はいつから?ミッドフェイスリフト後の日常生活への戻り方

手術を受けるにあたって、お仕事の調整やプライベートの予定をどう組むかは現実的に最も頭を悩ませる部分です。ミッドフェイスリフトは顔の中心を扱うため、復帰のタイミングは職種や周囲への公表の有無によって大きく変わります。

無理な早期復帰は、精神的なストレスだけでなく、血圧上昇による腫れの再発を招く恐れもあります。ご自身の体調を最優先に考え、余裕を持ったスケジュールを計画することが、最終的な満足度を高める鍵となります。

デスクワークや在宅勤務なら数日後から再開できる理由

もし、あなたのお仕事が自宅でのPC作業を中心としたものであれば、術後3日目あたりから少しずつ業務を再開することが可能です。この時期は体力的にも回復しており、座って作業すること自体が患部に悪影響を与えることはありません。

ただし、オンライン会議がある場合は注意が必要です。画面越しでも腫れが分かってしまう可能性があるため、カメラをオフにできる環境を整えておくと安心です。また、集中しすぎると下を向く姿勢が長くなり、むくみが悪化することもあります。

1時間に一度は目を休め、お顔を正面に向けてリラックスする時間を設けてください。このように環境をコントロールできる在宅勤務は、ダウンタイムを有効活用しながら社会との繋がりを維持できる、理想的な復帰の形と言えます。

接客業や対面での仕事で周囲に気づかれないタイミング

人前に出るお仕事の場合は、術後10日から2週間程度の休暇を確保しておくのが最も確実です。術後1週間ではまだ抜糸直後で、表情にぎこちなさが残っていたり、内出血の黄色い跡が完全に消えていなかったりするからです。

10日目以降であれば、しっかりとしたメイクで跡を隠すことができ、話し方も自然になります。どうしても1週間で復帰しなければならない場合は、大きめの布マスクを着用し、「喉の調子が悪い」といった理由を添える工夫が必要です。

周囲の方に気づかれたくないという心理的な負担を減らすためにも、復帰初日は少し早めに起きて入念にメイクの仕上がりを確認しましょう。自分の顔に自信が持てる状態で職場に戻ることが、スムーズな再スタートにつながります。

運動や飲酒などの習慣を再開する際の慎重な判断

日常生活の中でも、血流を著しく促進する活動は特に慎重に再開しなければなりません。ジョギングや筋トレなどの運動は、術後1ヶ月は控えることを強くお勧めします。血圧が上がることで、落ち着きかけていた腫れが再燃することがあるからです。

飲酒も同様の理由で、少なくとも抜糸までは完全に禁酒し、その後も少量から様子を見てください。アルコールは血管を拡張させ、むくみを長時間停滞させるため、せっかくの回復を遅らせてしまうもったいない習慣になります。

お風呂も当分はシャワーで済ませ、湯船に浸かって体を温めすぎないようにしましょう。お顔の組織が新しい位置でしっかりと癒着するまでは、安静こそが最高のケアであることを忘れずに、健康的な生活習慣を維持することが大切です。

主な活動の制限解除の目安

活動名再開目安注意点
家事(軽いもの)術後3日〜下を向く動作を短時間にする
美容院術後2週間〜傷口を強くこすらないよう依頼
激しいスポーツ術後1ヶ月〜痛みや違和感があれば即中止

ダウンタイム中の過ごし方で仕上がりに差がつく注意ポイント

ミッドフェイスリフトの効果を最大化し、美しい仕上がりを維持するためには、術後の過ごし方にちょっとしたコツがあります。何気ない習慣が、傷跡の綺麗さや引き上げ効果の持続力に直結していることを意識してみましょう。

組織が安定するまでの数週間、お顔をどのように扱うかが将来の自分への投資になります。ここでは、忙しい毎日の中でも実践しやすい、回復を促進するための具体的なポイントをいくつかご紹介します。

顔に触れないことと表情の動きを最小限に抑える重要性

手術後の頬の組織は、内部で丁寧に縫い止められていますが、まだ完全に癒着しているわけではありません。無意識にお顔を触ったり、マッサージをして皮膚を動かしたりすることは、リフトアップの効果を弱める原因になります。

洗顔の際も、たっぷりの泡でお顔を包み込むように洗い、タオルで拭くときは軽く押さえるだけに留めてください。横にこするような刺激は、傷口の治りを遅らせ、内部の糸に負担をかけるため絶対に避けるべき行為です。

また、大きな口を開けて笑ったり、硬いものを無理に噛んだりすることも、術後数週間は控えめにしましょう。お顔の筋肉を過度に動かさない「おしとやかな生活」を心がけることで、組織が正しい位置でスムーズに定着してくれます。

塩分や水分を控えた食事管理でむくみをコントロールする

お顔の腫れを一日でも早く引かせるためには、体内の水分バランスを意識した食生活が欠かせません。塩分の多い食事は体内に水分を溜め込みやすく、特に皮膚の薄い目元や頬のむくみを顕著に悪化させる原因となります。

術後2週間は、味付けを薄くし、出汁や香辛料を活用した減塩メニューを心がけましょう。また、カリウムを多く含む食品(かぼちゃ、ほうれん草、バナナなど)を積極的に摂ることで、余分なナトリウムの排出を助けることができます。

この習慣を続けることで、翌朝のお顔の張りが目に見えて変わってくるはずです。栄養バランスの整った食事は、傷を治すためのタンパク質やビタミンの補給にもなり、内側からのスピーディーな回復を力強くサポートしてくれます。

紫外線対策を徹底して傷跡の色素沈着を防ぐ工夫

手術後のデリケートなお肌にとって、太陽光(紫外線)は最大の敵と言っても過言ではありません。術後の傷跡や内出血の箇所に強い光が当たると、そのまま茶色く色が残ってしまう色素沈着を引き起こすリスクがあります。

抜糸前のデリケートな時期は、日焼け止めを塗ることができないため、外出時はつばの広い帽子や日傘を活用して、物理的に光を遮断しましょう。マスクも紫外線を防ぐ助けになりますが、黒や濃い色のものの方が遮断率は高まります。

抜糸が終わった後は、低刺激の日焼け止めを毎日欠かさず使用してください。曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、油断は禁物です。徹底したUVケアを続けることが、数年後も手術の跡が分からないほどの綺麗な肌を保つ秘訣です。

美しい仕上がりを守るためのチェックリスト

  • 就寝時は必ず仰向けになり、頬を枕に押し付けないようにしてください
  • 洗顔料は刺激の少ないものを選び、ぬるま湯で優しくすすいでください
  • スマートフォンを見る際は、目の高さまで持ち上げて下向き姿勢を避けましょう
  • 水分補給はこまめに行い、一度に大量に飲むのは控えるようにしてください

痛みや内出血を最小限に抑えるためのセルフケアとクリニック選び

ダウンタイム中の苦痛を最小限にするためには、術後のセルフケアはもちろんのこと、手術を受ける前の準備も重要です。痛みや内出血をコントロールすることは、単に楽に過ごすためだけでなく、合併症を防ぐ意味でも大きな意義があります。

適切な薬剤の使用や、万が一の際のサポート体制が整っているクリニックを選ぶことで、精神的な安心感が格段に変わります。信頼できるパートナー(医師)と共に、理想的な回復プロセスを歩んでいきましょう。

処方された痛み止めを適切に使用してストレスを溜めない

術後の痛みは我慢すれば良いというものではありません。痛みによるストレスは血圧を上昇させ、それが新たな腫れや内出血を誘発するという悪循環を招くことがあります。処方された薬は、指示通りに服用することが大切です。

最近では、数日間持続するタイプの局所麻酔薬や、炎症を強力に抑える内服薬を併用するクリニックも増えています。術前にどのような痛み対策が行われるかを確認し、痛みの不安をあらかじめ解消しておくことが大切です。

もし薬を飲んでも治まらないような強い痛みを感じた場合は、遠慮なくクリニックに連絡しましょう。適切なアドバイスを受けることで、心理的な動揺を防ぎ、落ち着いて回復に専念できる環境を維持することができます。

内出血の広がりを和らげる漢方薬やサプリメントの活用方法

美容外科の分野では、術後の腫れや内出血を早く引かせるための補助療法として、漢方薬が注目されています。特に「五苓散」などは体内の水はけを良くする働きがあり、多くのクリニックで術後に処方されています。

また、亜鉛やビタミンCなどのサプリメントも、組織の修復を助ける上で有効です。これらは手術の前から摂取しておくことで、体が傷を治す準備を整えることができます。ただし、血液をサラサラにする成分を含むものは逆効果になることもあります。

どのようなサプリメントが自分に適しているか、または現在飲んでいるものが手術に影響しないか、カウンセリング時に必ず医師に相談してください。専門的な知見に基づいたアドバイスを取り入れることが、回復への近道となります。

カウンセリングで術後のサポート体制をしっかりと確認する

どんなに技術の高い医師であっても、術後の経過には個人差があります。そのため、ダウンタイム中の不安やトラブルに対して、どの程度迅速に対応してくれるかは、クリニック選びの決定的な判断基準になります。

「術後の検診は何度あるか」「夜間に緊急連絡ができるか」「追加の処置が必要になった場合の費用はどうなるか」といった点を確認しておきましょう。これらを明確に答えてくれるクリニックは、術後のケアを重視している証拠です。

親身になって話を聞いてくれるスタッフや医師がいる環境であれば、ダウンタイムという少し孤独で不安な時期も、前向きに乗り越えることができます。心の安らぎこそが、細胞の活性化を促す最高のエッセンスとなるはずです。

痛みを和らげ安心を得るための準備

  • 術前に家の中を片付け、数日間動かなくても良い環境を作っておきましょう
  • 保冷剤は予備を多めに用意し、いつでも交換できるように冷やしておいてください
  • クリニックの連絡先を、スマートフォンのすぐ見れる場所に登録しておきましょう
  • 術後の経過を自撮りして記録すると、日々の改善を客観的に実感できます

クマ取り治療と同時にミッドフェイスリフトを行うメリットと注意点

目の下のクマやたるみが気になってクリニックを訪れる方の多くが、同時に頬の低さやたるみの改善も希望されます。ミッドフェイスリフトは単独でも素晴らしい手術ですが、クマ取り治療と組み合わせることで真の真価を発揮します。

お顔をパーツごとに考えるのではなく、中顔面全体のバランスを整えるという視点を持つことで、より自然で若々しい印象を手に入れることが可能です。ここでは、セット治療におけるメリットと、知っておくべき変化についてお話しします。

顔全体のバランスが整い一度のダウンタイムで済む合理性

目の下のクマだけを平らにしても、その下の頬(ミッドフェイス)が垂れていると、どこか不自然な印象が残ってしまうことがあります。両者を同時に処置することで、目の下から頬にかけての滑らかな曲線が復活します。

また、大きなメリットとして「ダウンタイムが一度で済む」という合理性が挙げられます。どんなに手軽な手術であっても、日常生活への制限は発生します。別々に手術を受けるよりも、一度にまとめて回復期間を過ごす方が、トータルの負担は軽くなります。

「いつかやるなら、一度にやってしまいたい」というお声は非常に多く、実際、セット治療を受けられた方の満足度は非常に高い傾向にあります。一度の勇気で、お顔全体の時計の針を大きく戻すことができる、非常にコストパフォーマンスの良い選択と言えます。

腫れの範囲が広がる可能性とケアの優先順位

一方で、複数の処置を同時に行うと、それだけお肌への刺激も増えます。目の下の脱脂や脂肪注入を併用した場合、腫れは目元から頬、そして口元へと広範囲に及ぶことが予想されます。単独の手術よりも、見た目のインパクトは強くなるでしょう。

この場合、ケアの優先順位は「最もデリケートな部位」である目元に置くのが基本です。目の周りの皮膚は非常に薄いため、冷やしすぎやこすりすぎに細心の注意を払う必要があります。頬の広範囲な腫れは、時間が解決してくれるのをじっくり待ちましょう。

術後1週間は、誰が見ても「手術した後の顔」という状態になる可能性が高いため、休暇期間は通常よりも数日長めに設定しておくと安心です。自分を労わる時間を十分に確保することが、複数施術を成功させるための鉄則となります。

自分にとって本当に必要な組み合わせを見極める相談のコツ

全ての組み合わせが全ての人に最適というわけではありません。お顔の骨格や脂肪の付き方によっては、ミッドフェイスリフトだけでも十分な効果が得られる場合もあれば、注入治療をメインにした方が良い場合もあります。

カウンセリングでは、「どこが一番気になっているか」を伝えた上で、医師に全体のバランスを見てもらいましょう。予算やダウンタイムの許容範囲も包み隠さず話すことで、あなたにとって無理のない、最適なプランが提案されます。

納得いくまでシミュレーションを重ね、将来的な変化も見据えた選択をしてください。自分にぴったりの治療プランが決まった瞬間から、ダウンタイムへの不安は「新しい自分に出会うための期待」へと変わっていくはずです。

セット治療を受ける際の心構え

  • 術後1週間の見た目の変化は大きいとあらかじめ覚悟しておきましょう
  • 複数の処置を行うことで、術後の診察回数が増える場合があるか確認してください
  • サプリメントや漢方薬など、併用できるサポートアイテムを積極的に活用しましょう

よくある質問

ミッドフェイスリフトを受けた後、いつからコンタクトレンズを装着できますか?

術後は目の周りも大きく腫れるため、抜糸が終わるまでの約1週間はレンズの使用を控えていただくのが安全です。

装着の際にまぶたを強く引っ張る動作が傷口に負担をかけたり、炎症を悪化させたりする恐れがあるため、期間中はメガネで過ごすことをお勧めします。

ミッドフェイスリフトの手術後に頬のしびれや感覚が鈍くなることはありますか?

手術で組織を剥離する際に知覚神経が一時的に刺激を受けるため、頬や唇の周りにしびれや違和感を感じることは珍しくありません。

これらは術後の正常な経過であり、神経が回復するにつれて数ヶ月かけて徐々に自然な感覚に戻っていきます。ほとんどの場合、半年ほどで完全に気にならなくなりますのでご安心ください。

ミッドフェイスリフトの腫れを少しでも早く引かせるために、自宅でマッサージをしても良いですか?

術後1ヶ月以内は、自己判断でのマッサージは絶対に避けてください。

引き上げた組織がまだ新しい位置に固定されていない時期に圧力を加えると、内部の糸が外れたり組織がズレたりして、仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があります。

腫れ対策には冷却や安静、低塩分の食事を優先し、組織の自然な癒着を待つことが重要です。

ミッドフェイスリフト後に激しい運動を再開できるのはいつ頃からですか?

ジョギングや筋トレ、ヨガなどの激しい運動は、術後1ヶ月を過ぎてから徐々に再開するようにしてください。

運動によって血圧が上がると、一度落ち着いた腫れがぶり返したり、内出血が長引いたりする原因になります。

まずは軽いウォーキングから始め、お顔に響くような感覚や痛みがないかを確認しながら段階的に負荷を戻していくのが安全です。

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この記事を書いた人

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 Pono clinic院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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