ハムラ法の費用に含まれるもの・含まれないもの一覧

ハムラ法の支払い総額は、手術代に含まれる麻酔・薬・術後診察の範囲で変わります。表示価格を見て予算内だと思っても、静脈麻酔や検査が別料金なら、その分を足した金額が必要です。

比較の出発点は、両目・税込の手術代に、受けるために必要な費用がどこまで含まれているかをそろえる作業です。追加施術と術後の負担も分けておくと、契約時の支払いだけでなく通院まで含めて予算を立てられます。

目次

ハムラ法の表示価格は含まれる項目で変わる

同じ手術名でも、表示額に含まれる範囲は院ごとに違います。局所麻酔だけを含む料金と、静脈麻酔から術後の薬まで含む料金は、付帯費用をそろえてから比較する必要があります。

手術代と周辺費用の境界

ハムラ法は、目の下の脂肪を移してふくらみとその下の段差を整える手術で、手術そのものの料金と前後に必要な費用を分けて読むと内訳を追いやすくなります。

表示に「麻酔込み」とあっても、局所麻酔だけなのか、静脈麻酔まで含むのかで意味が変わります。薬も最初の処方だけか追加処方までかを分けると、手術後の支出を判断しやすくなります。

「手術代」「麻酔代」「術後費用」の3つに線を引き、含まれる項目を見積書に対応させましょう。

含まれる項目を一覧で照合

国内の公開料金には、局所麻酔を含めて鎮静を別料金にする表示と、薬・抜糸・再診まで包括する表示があります。鎮静とは、不安や緊張を和らげて眠気をもたらす薬の使用です。

費目表示価格に含む例別途確認する範囲
局所麻酔・点眼麻酔手術代に含む麻酔の種類が明記されているか
静脈麻酔・笑気麻酔包括料金に含む例あり追加料金と使用の条件
内服薬・目薬術後の薬代を含む例あり初回処方と追加処方の区別
抜糸・再診術後の診察まで含む例あり対象となる診察と期間
テープ・氷嚢ケア用品を含む例あり支給品と別途購入品の区別

この一覧は含まれる項目の例で、実際の範囲は院ごとに異なります。とくに「アフターケア込み」は、診察だけか薬や処置までかを言葉で確かめる余地があります。

通常価格の幅だけでは総額が決まらない

2026年9月時点で国内に公開されている通常価格は、両目・税込で裏ハムラが約29万〜60万円、表ハムラが約37万〜65万円の幅です。麻酔などを含める条件は統一されていないため、支払い総額はこの幅とは分けて確認する必要があります。

比較でそろえるのは、両目の手術、予定する麻酔、必要な検査まで含めた額です。料金の幅の中に収まっているかより、自分が受ける内容を足したあとにいくらになるかが判断材料になります。

追加で請求される費用の目安

別料金の候補には麻酔のほか、血液検査や執刀医の指名料があります。少数の院で見られる料金は全体の相場とせず、同じ項目が自分の見積書にもあるかを確認する目安にとどめます。

検査料・指名料・初診料の表示例

検査料や指名料は、手術代の外に記載されると見落としやすい費目です。以下は2026年9月時点の公開料金に見られる例で、加算の有無は患者さんごとの条件で変わります。

項目公開料金に見られる額確かめる条件
血液検査一部で約1.1万円検査が必要となる条件と請求時期
医師の指名・指導医の執刀一部で手術代の10%または1.1万〜2.2万円希望する担当者での確定額
初診一部で3,000円施術を受けた場合の返金の有無

初診料には、いったん支払って施術を受けると返金される例もあります。受診時の持ち出し額と、最終的に負担する額を分けて記録しておくと、支払いの二重計上を防げます。

必要な検査は手術前に確定させる

見積書に検査の行がなければ、不要と判断されたのか、まだ金額が入っていないのかを確かめる必要があります。必要性が未確定の費目は、金額が決まる時期も含めて書き添えてもらうと予算を残せます。

また、手術の前に支払う検査料が、手術当日の請求額にも含まれていないかを確認すると、実際に準備する額が整理できます。検査日と手術日が別なら、それぞれの交通費も支出になります。

金額の空欄は「含む」「別途」「未定」のどれかに直してもらいましょう。

担当医を決めた後の金額を見る

指名料がある院では、希望する担当医が決まる前の表示額と、担当医を指定した見積額を区別します。一定額を足す方式と手術代の一定割合を足す方式では、同じ手術名でも上乗せの計算が違います。

割合で請求されるなら、どの金額を基準に計算するかも確認の対象です。追加施術を含めた額に掛かるのかなど、計算の対象を明確にすると最終額を見通しやすくなります。

担当者の変更があったときの料金の扱いも、契約時に書面で確認できる形にしておくと安心です。

麻酔を変えるとハムラ法の総額はいくら増える?

局所麻酔を含む手術代に対し、静脈麻酔や笑気麻酔を別途とする表示では約2.2万〜5.5万円が追加される例があります。どちらの方法でも同じ額になるとは限らず、予定する方法での見積もりが必要です。

局所麻酔と鎮静を分けて読む

局所麻酔は手術する部分の痛みを抑える方法で、点眼麻酔は目の表面に用いる麻酔です。静脈麻酔と表記されるものには、点滴から薬を入れて眠気や鎮静を得る方法があります。

笑気麻酔はガスを吸って不安を和らげる方法です。これらは名称だけで置き換えられるものではなく、局所麻酔との組み合わせや当日の管理まで含めて説明を受ける対象になります。

まぶたの手術の鎮静には複数の方法があり、薬の種類や投与法によって術中の状態や術後の痛みが変わりうると報告されています。追加額だけから麻酔の内容を推測するのは避けたいところです。

麻酔込みでも種類を確かめる

費用を比べるときは、「麻酔あり・なし」ではなく、希望する手術で予定される方法が料金に入っているかをそろえます。包括料金の中に静脈麻酔が入っているなら、その料金内で計上済みです。

料金の記載総額への反映質問する内容
局所麻酔のみを含む鎮静を使うなら別途の可能性静脈麻酔・笑気麻酔の個別料金
鎮静が別料金約2.2万〜5.5万円の例自分に予定する方法での金額
静脈麻酔まで含む含まれる麻酔代は重ねて足さない薬の投与と術後の観察を含む範囲

「希望すれば追加」と「この手術では使用が前提」は、必要な予算が変わる分かれ目。選べる麻酔の範囲と、変更した場合の額を同じ見積書で確認しましょう。

麻酔の選択は費用だけで決めない

痛みへの不安が強いと、追加額を見て我慢すべきか迷うかもしれません。不安の程度を伝えたうえで、手術内容に合う方法と費用を一緒に説明してもらえます。

持病や使用中の薬は麻酔の判断に関わるため、申告した内容を踏まえた見積もりが必要です。見積額を下げるために薬の情報を省いたり、必要と説明された管理を自己判断で外したりしないでください。

帰宅時の付き添いや移動方法に指定があれば、その準備も予算に関係します。予定する麻酔での帰宅条件を先に確かめると、送迎を頼むかどうかも決めやすくなります。

裏ハムラと表ハムラで異なる術後の費目

皮膚側に傷ができるかどうかで、抜糸や傷のケア用品を確認する必要性が変わります。裏ハムラも目の裏側から行う手術なので、皮膚の傷がないという理由だけで術後費用をゼロにはできません。

表ハムラは抜糸の扱いを確認

表ハムラは下まつげの下の皮膚側から操作する方法で、皮膚を縫った糸の抜糸が術後予定に入ります。皮膚側から行う下まぶたの手術では、縫合後に抜糸を行う流れが報告されています。

費用として確認するのは、抜糸そのものと同日の診察が含まれるかです。来院が必要な日を先に聞いておくと、処置の料金に加えて仕事の調整や移動の負担も見積もれます。

抜糸の予定日は縫い方や経過に応じて説明を受け、仕事の都合だけで変更しないようにします。

裏ハムラにも診察や目薬の確認が必要

裏ハムラは結膜という下まぶたの裏側の粘膜から操作し、目の下と頬の境目の段差を整える方法です。皮膚側の抜糸がない計画でも、目の状態を診る再診や処方が費用に含まれるかは別に確認します。

結膜のむくみは、白目がぶよぶよと腫れる状態で、下まぶたの手術後に起こりやすいとされています。多くは一時的ですが、目薬などから状態に応じて対処するため、初回処方だけでは済まない経過も想定する必要があります。

追加の目薬や予定外の診察を受けた場合の扱いは、通常の術後診察と分けて聞いておくと明確になります。

傷の用品と追加処方は別々に照合

ケア用品は「薬代込み」という表記だけでは含む範囲が読み取れず、渡される品名と追加購入の条件を確かめます。術式名だけで一律に必要な用品を決めず、実際に予定される処置を基準にします。

術後の費目確認したい対象見積書に残す内容
皮膚の抜糸皮膚側を縫う計画抜糸料と同日の診察料
傷のテープ・軟膏皮膚側の傷をケアする計画支給される用品と追加分
目薬・内服薬処方を受ける計画初回処方と追加処方の扱い
経過の診察表・裏のいずれも含まれる診察の範囲

追加処方が必要かは経過で決まるため、最初から回数を確定できない費用もあります。その部分は無料と見込まず、請求が発生する条件を残しておくと対応できます。

追加施術は目的ごとに分けて選ぶ

同時に提案された施術は、ハムラ法の基本料金に含まれるとは限りません。脂肪の移動で整える段差と、それだけでは残る皮膚のゆるみや量の不足を分け、何を目的に費用が加わるかを確認します。

組織を移して整える範囲を先に確認

今ある脂肪を移す計画でどの段差を整えるのかが分かると、追加施術で補う部位を区別できます。脂肪注入は不足する量を補う処置であり、ハムラ法で脂肪を移す操作と同じ費目とは限りません。

皮膚のゆるみが残る部分への皮膚切除など、目の下の状態によって組み合わせる処置が変わります。ふくらみだけか、皮膚のゆるみや段差もあるかに応じて処置を選ぶという整理は、下まぶたの手術に関する総説でも示されています。

処置を増やすほど希望に近づくとは限らないため、追加しない場合に何が残る見込みなのかも説明を受ける対象です。

脂肪注入や皮膚切除を独立した行にする

「ハムラ法一式」に追加施術がまとめられていると、必要とされる理由も費用への影響も分かりにくくなります。各処置を分けた金額と、同時に受けた場合の合計を並べてもらうと判断しやすくなります。

  • 追加する部位と目的 … 脂肪の移動だけで残る段差・皮膚の余り・量の不足など
  • 追加しない場合の見込み … 残る症状と手術計画への影響
  • 料金に含む範囲 … 処置代のほか麻酔や術後用品が変わるか

見た目の希望を満たすための提案と、予定した手術を行うために必要と説明される処置は、優先順位が異なります。

同時施術の加算額だけで判断しない

同時併用の処置には約5.5万〜10万円を加算する公開例がありますが、この幅を脂肪注入や皮膚切除の一律の料金として使うことはできません。処置名と対象部位が同じかを確認して初めて、自分の追加額として扱えます。

追加した場合の総額には、処置代以外の費目が変わるかも反映させます。併用に伴う麻酔や術後診察の変更があれば、手術代の差だけを見たときより支出が増える可能性があります。

受ける範囲が決まる前に総額だけを確定させず、目的に納得できた処置ごとの内訳を残しましょう。

術後の通院と休みに備える

手術後に必要な予算には、再診料や薬代以外の負担も含まれます。交通費や休業による収入の変化も別枠で見込むと、支払い後に通院をためらう状況を避けやすくなります。

予定された診察と移動費を見込む

経結膜から行う下まぶたの手術では、術後数か月にわたり複数回の診察を行う報告があります。これは特定の施設の予定であり、自分の通院回数は受ける手術と経過に応じて確認が必要です。

再診料が含まれていても、往復の移動や必要な宿泊は別の支出です。診察日の候補を手術前に聞き、予定される来院分と経過に応じて増える分を分けて予算に入れます。

  • 予定された来院 … 抜糸や経過診察の日程と往復の交通費
  • 日常生活の調整 … 仕事を休む際の収入への影響や送迎の手配
  • 経過に応じた受診 … 予定外の来院時の連絡先と費用の扱い

遠方から通う場合は、交通費の節約より先に、予定外の変化が出たときに診察を受けられる経路を確保する必要があります。

休む日数と有料のケアを決める前に

経結膜の下まぶたの手術では、腫れや内出血の多くが1〜2週で引くという報告があります。併用処置を含む研究であり、ハムラ法を受けた全員がその期間で人前に出られるという約束にはなりません。

人と対面する仕事か、外見の変化があっても働ける仕事かで、必要な休みの取り方は変わります。目立つ腫れが残った場合に予定を動かせるかまで含めて、勤務の調整を検討します。

また、腫れや内出血への補助的なケアには、効果が確かめられたものとそうでないものがあります。有料の薬や用品の追加は、処方として必要なのか、希望に応じて選ぶものなのかを確認したうえで判断します。

予定外の変化は料金確認を待たずに連絡

腫れが長引く、左右差が気になる、まぶたが外側へめくれるといった変化は、予定の診察日まで待ってよいか手術先に相談してください。まぶたがめくれる状態は外反といい、目の表面の乾燥などにつながるため診察が必要です。

急な強い痛みや見え方の異常があるときは、費用の返答を待たず、直ちに手術先へ連絡して受診してください。連絡がつかなければ、眼科の救急診療を受けられる医療機関に相談する必要があります。

術後の注意事項と異常時の連絡先は、手術の説明とともに書面で受け取る情報です。まぶたの手術の術後管理に関する解説でも、警告となる変化を伝え、早く見つけて対処する意義が述べられています。

ハムラ法の見積書は契約前に確認しましょう

両目か片目か、税込か、何が一式に入るかを明記した見積書なら、表示価格との差をたどれます。未確定の費目が残っている場合は、その理由と確定する時期まで確認してから契約を判断します。

両目・税込・一式の中身をそろえる

広告や料金ページと見積書を比べる際は、施術名だけでなく対象となる目の範囲を一致させます。両目のつもりで読んでいた表示が片目の金額なら、そのまま予算の基準にはできません。

確認する行書面に必要な内容曖昧な記載の例
施術名と範囲表・裏の別と両目・片目ハムラ法のみ
税込総額税を含めた支払い額税の扱いが不明
手術一式麻酔・検査・薬などの内訳一式のみで詳細なし
追加施術処置名ごとの額と含む範囲追加分を合算した額だけ
術後の費用予定の診察と追加処方の扱いアフターケア込みのみ

支払い済みの初診料や検査料があれば、総額の内訳と当日支払う残額を区別します。見積書の合計と今後必要なお金が一致するとは限らないためです。

表示額との差を項目ごとに質問

表示より高い見積もりを渡されたら、「どの項目が追加され、その項目は受けるために必要ですか」と聞くと差額の理由を整理できます。単に総額を下げられるかと尋ねるより、受ける内容と金額の対応が明確になります。

たとえば、麻酔が増えたのか、希望した担当医の料金が入ったのかで、判断する内容は変わります。説明を聞いて計画が変わったら、口頭の差額だけで済ませず修正した見積書を受け取ります。

内容に未確認の点が残るときは、その場で契約を決めず、説明と書面がそろってから判断して構いません。

確定額と経過次第の負担を分ける

予算は、契約時に確定する支払いと、術後の経過に応じて増える可能性のある負担に分けると管理しやすくなります。確定額には手術代に加え、予定される麻酔・検査・選択した追加施術を含めます。

一方、追加処方や予定外の診察は、必要性も回数も事前には決めきれない部分です。一律の金額を当てはめるより、請求される条件と連絡方法を確認しておくほうが、実際の経過に沿って対応できます。

見積書で含む範囲を確定し、通院と休みに伴う負担を別に書き出すところまでが、無理のない支払い計画の準備になります。

よくある質問

ハムラ法の表示価格に麻酔代は含まれますか?

局所麻酔だけを含む表示と、静脈麻酔まで含む表示があります。「麻酔込み」という言葉だけで判断せず、予定される麻酔の名称と追加料金の有無を見積書で照合しましょう。

血液検査代の記載がなければ、支払いは不要ですか?

手術代に含まれるのか、検査の必要性がまだ決まっていないのかで意味が違うため、記載がないだけでは支払い不要とは判断できません。

必要な検査と費用が確定する時期を尋ね、別途支払う項目があれば、支払い済みの分も含めた総額を書面に残すと予算を立てられます。

裏ハムラなら術後の薬代や再診料はかかりませんか?

裏ハムラでも、薬代や再診料が手術代に含まれるかは院によって違います。皮膚の抜糸がない計画でも、目の状態を確認する診察や目薬などの処方は必要に応じて行われます。

通常の術後診察に含まれる範囲と、追加処方を受けた場合の扱いを分けて確認すると、想定外の請求が生じる条件を把握できます。

追加施術を勧められたら、その場で決める必要がありますか?

その場で決める必要はありません。ハムラ法で整える部分と追加施術で補う部分を分けてもらい、追加しない場合の見込みも聞いてから判断できます。

施術ごとの料金と麻酔などの変更分が分かる見積書を受け取り、目的と総額の両方に納得できた範囲で契約を検討しましょう。

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この症例の担当医・監修医

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 ポノクリニック東京 院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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