メイクで顔の重心を上げるテクニック|チーク・ハイライト・アイメイク

顔の重心が下がる原因の多くは、加齢によるたるみや骨格変化です。頬の脂肪が下方に移動し、こめかみがくぼみ、目尻や眉尻が下がることで、顔全体の「重さ」が下半分に集中するようになります。
チーク・ハイライト・アイメイクを適切に組み合わせることで、この重心を上方向に引き上げ、若々しく引き締まった印象に近づけることができます。各パーツのメイクが一方向に向かって機能するよう整えることが、若見えメイクの核心です。
本記事では、顔の重心が下がるしくみを医学的な視点から整理したうえで、チークの入れ位置・ハイライトの使い方・アイメイクの引き上げテクニック・眉の描き方など、重心アップに直結するメイクの技術を具体的に解説します。
顔の重心が下がると老け顔になるしくみ
顔の重心が下がる主な原因は、加齢によるたるみと骨格の変化です。若い頃は頬やこめかみ周りに骨・脂肪・筋肉のボリュームがあり、顔の上半分が充実した状態を保っています。しかし年齢を重ねるにつれてこのバランスが変化し、顔の「重さ」が下半分に集中するようになります。
加齢でたるみが増えると重心が下がる理由
顔のたるみは、皮膚の弾力低下・表情筋の衰え・顔面の脂肪の位置移動によって起こります。若い頃は頬の高い位置に分布していた脂肪が、加齢とともに重力に引き寄せられるように下方へ移動します。皮下脂肪が頬から顎周りに落ちていくと、フェイスラインがぼやけ、鼻の横から口角にかけての深いたるみ(ほうれい線)が目立つようになります。
頬骨上部のふっくら感が失われ、こめかみがくぼんでいくと、顔全体の「重さ」は下半分に集中します。この状態が視覚的な重心の低下であり、疲れて見える・老けて見えるという印象の直接的な原因になります。皮膚の土台となるコラーゲンやエラスチンが減少することで肌の支持力が落ち、皮膚が垂れ下がりやすい環境が整っていきます。
顔の輪郭の変化が「重く見える」印象をつくる
加齢変化は骨格レベルでも起こります。顔面の骨は年齢とともに少しずつ萎縮し、頬骨や眼窩(目のまわりの骨)の後退が顔の立体感を減少させます。骨格が縮小した分、皮膚が余って垂れ下がりやすくなり、輪郭のぼやけにつながります。
顔の下半分(顎周り・頬下部)に皮膚と脂肪が集中した状態は、物理的にも視覚的にも「重く」見えます。脳は顔の上部のボリューム不足を「加齢のサイン」として無意識に読み取るため、こうした顔立ちを老け顔と感じるのです。顔の上半分を充実させることが、若見え印象に直結します。
見た目年齢と顔の重心の深いつながり
顔の明暗コントラスト(顔のパーツと周囲の皮膚との色みの差)は、見た目年齢と強く結びついています。Porcheron ら(2013年)は、顔のコントラストが年齢とともに低下し、コントラストが高い顔ほど若く見えることを報告しています。これは顔の上半分のコントラストを高めることが、そのまま若見えにつながることを意味します。
眼元・眉・頬の上部に光と影を意識的に演出することが、重心アップと若見えを同時に実現する鍵です。メイクでこのコントラストを操作することで、加齢変化の視覚的な影響を補正することができます。
顔の加齢変化と視覚的重心への影響
| 加齢変化の部位 | 主な変化の内容 | 視覚的重心への影響 |
|---|---|---|
| 頬・こめかみ | 脂肪が下方移動し、上部がくぼむ | 顔の上半分のボリュームが失われ、重心が下がる |
| 目元・眉 | まぶたが垂れ、眉が下がる | 目と眉の距離が縮まり、顔が暗く重たく見える |
| 皮膚の弾力 | コラーゲン減少で皮膚が垂れ下がる | 顎周りに皮膚が集まり、輪郭がぼやける |
| 顔面の骨格 | 骨の萎縮で立体感が減少する | 皮膚が余り、顔全体が「下がった」印象になる |
チークを入れる位置で顔の重心アップが決まる
チークを頬の中央や下に入れていると、顔の重心はむしろ下がります。正しい位置に入れることではじめて、顔全体を引き上げる効果が生まれます。
| チークの入れ位置 | 与える印象 | 重心への効果 |
|---|---|---|
| 頬骨頂部〜こめかみへ斜め上 | 頬が高く見え、顔が引き締まる | 重心が上がり、若々しく見える |
| 頬の中央(水平) | 可愛らしいが平面的になりやすい | 重心の変化はほとんどない |
| 頬の下部・頬骨より下 | 顔が疲れて見え、垂れた印象になる | 重心がさらに下がってしまう |
頬骨の高い位置に入れるチークが持ち上げ効果を生む
チークが顔の重心を引き上げるためには、頬骨の最も高い場所(頬骨頂部)かその直上に入れる必要があります。具体的には、黒目の下あたりからこめかみに向けて斜め上に伸ばすように入れます。Jones ら(2016年)は、頬の赤みが健康的な印象の判断において重要な視覚的手がかりになることを示しており、チークの適切な使用は単なる色づけではなく、健康感と若見えを演出する機能を持っています。
チークを頬骨の高い位置からこめかみに向けて斜め上に伸ばすと、顔の上半分に明るいゾーンが形成され、視線が自然と顔の上部へ誘導されます。ぼかしを丁寧に行えば、頬骨上部の立体感を補い、たるみで失われたボリュームを視覚的に回復させる効果があります。
顔の形によってチークの入れ方は変えるべきか?
顔の形によってチークの方向性を調整することは有効です。丸顔の場合は横に広がる印象を抑えるため、チークをより斜め上方向に縦長に入れることでシャープさが出ます。面長の場合は横方向に少し広げて入れることで顔幅が補正され、顔の縦長感が和らぎます。いずれの場合も、頬骨より下にチークが落ちないように意識することが鉄則です。
頬骨の下にチークが入ると、顔の重さが下方向に引き下げられ、重心アップとは逆効果になります。加齢で頬がたるんでいる場合はとくに、チークの位置を意識的に高く設定してください。形の補正よりも「上方向への誘導」を最優先に考えることが、重心アップメイクにおけるチークの使い方の原則です。
40代以降に似合うチークの色と質感
40代以降の肌には、発色がやわらかく肌になじみやすいチークが適しています。鮮やかなピンクや真っ赤なチークは、加齢で増えたくすみやしわとのコントラストが目立ち、不自然に見えやすくなります。コーラルやローズ系の温かみのある色が、くすみがちな肌に自然に溶け込みます。
質感はパウダーよりクリームタイプが肌のたるみの上からでも自然な仕上がりになりやすく、ふんわりとした立体感を演出できます。クリームチークは塗りすぎると厚塗り感が出やすいため、指や小さめのブラシで薄く重ねながらぼかすことが仕上がりの差を生む肝心な点です。ぼかしを丁寧に行えば、まるで内側から血色が滲み出るような自然な若見え感が得られます。
ハイライトは顔の「上半分」に光を集める道具
ハイライトの本来の力は、光の反射によって顔の特定部位を前面に押し出すことにあります。正しい位置に使えば骨格を立体的に見せ、顔の重心を上方に引き上げる大きな力を持っています。
ハイライトはどこに入れるのが正解か?
ハイライトを頬の中央の平らな部分や鼻先だけに入れていると、顔の縦方向の立体感は出ても、重心の引き上げ効果には結びつきません。Arai と Nittono(2022年)の研究では、メイクアップが顔の視覚的魅力を神経反応レベルでも高めることが示されており、ハイライトによる光の演出が顔全体の評価を底上げする可能性を示唆しています。重心を上げるためのハイライトは、額の中央・Cゾーン(こめかみから頬骨上部にかけての弧状エリア)・こめかみの3か所を意識することが基本です。
ハイライトの入れ位置と視覚的な効果
| 入れる位置 | 視覚的な効果 | 重心への影響 |
|---|---|---|
| 額の中央 | おでこが広く高く見える | 顔の上部にボリュームが生まれ、重心が上がる |
| Cゾーン(こめかみ〜頬骨上部) | こめかみのくぼみが補われ、立体感が生まれる | 顔の上半分が明るく、重心が大きく上方向に移動する |
| こめかみ | 加齢でくぼんだ部分が補正される | 顔の横幅・奥行き感が増し、重心安定効果がある |
Cゾーンとこめかみへのハイライトが引き上げ効果を生む
Cゾーンとは、こめかみから眼の下・頬骨の上部を通る弓状のラインのことです。ここにハイライトを入れると、顔の上部にボリューム感と光が生まれ、顔全体の重心が視覚的に上に移動します。Etcoff ら(2011年)は、顔のパーツと周囲の皮膚のコントラスト(輝度差)が顔の知覚に大きな影響を与えると報告しており、ハイライトによる光の集中がこのコントラスト効果を活用した技術であることがわかります。
こめかみへのハイライトは、加齢でくぼみやすい部分を光で補う効果があります。こめかみがくぼんでいると頭部全体が萎縮したような印象になりますが、ここに光を足すと顔の上半分のボリューム感が回復し、若い頃の顔立ちに近づけることができます。
年代別・肌の質感に合わせたハイライトの選び方
40代以降で乾燥傾向にある肌には、パールや光沢感が強すぎるハイライトは小じわを悪目立ちさせることがあります。細かいパールを配合したしっとりタイプか、液状のリキッドハイライトを少量なじませる方法が、肌への密着感が高く自然なツヤを演出できます。
50代・60代では、光の拡散効果があるシルバーパールよりも、温かみのあるゴールドやシャンパンパールの方が肌なじみがよく老け感が出にくい傾向があります。指や薄めのブラシで丁寧に押さえるようになじませ、つけすぎを防ぐことで仕上がりに大きな差が出ます。
アイメイクで目元を引き上げると若見えが加速する
「アイメイクは目だけの話」と考えていると、顔全体のバランスを変えるチャンスを見逃します。目元の方向性を上向きに設定するだけで、顔全体の重心が引き上げられ、驚くほど若々しい印象に変わります。目元のメイクは顔の重心に直結する最重要ポイントの一つです。
アイライナーで描く上向きラインの引き方
アイライナーは目のシルエットを形成する最も影響力の大きいアイテムです。40代以降は目尻が下がりやすくなるため、ライナーで「目尻を上げる」ラインを意識することが重心アップの核心になります。具体的には、目尻の3分の1あたりから少し上向きにラインを引き、ほんのわずかに跳ね上げるように仕上げます。
目尻を下向きや水平に引くと、疲れた印象や下がり目に見えて顔の重心も下がります。Matsushita ら(2015年)の研究では、アイライナーとマスカラが目の大きさを最大6%(面積換算で13%)拡大する視覚効果をもたらすと報告されており、アイライナーの引き方が顔全体のパーツバランスに与える影響の大きさが示されています。ペンシル・ジェル・リキッドのいずれも、最終的に目尻が上向きになるよう意識して引くことが最も重要です。
アイシャドウの明暗テクニックで目元に立体感を出す
アイシャドウは単に色をのせるものではなく、明暗のグラデーションで目元に立体感をつくるツールです。まぶたの折れ目より上のくぼみ部分を暗い色で引き締め、まぶた中央から下を明るい色でぼかすことで、まぶたに奥行きが生まれます。上まぶたの目頭・中央・目尻の3点にそれぞれ適した色を配置することで、より自然な立体感が出ます。
目の下のアイシャドウは下まぶたの外側3分の1に細く入れると、目尻が引き上がって見え、重心の上向き効果が出ます。
アイシャドウの基本的な色の使い分け
- ベースカラー(明るい肌色・淡いピンクやアイボリー):まぶた全体に薄くのせて肌の色むらを補正し、グラデーションの土台をつくる。小じわへの密着性が高いプライマーを兼ねるものが40代以降に向く。
- ミドルカラー(くすみのないブラウンや落ち着いたローズ):まぶたの折れ目から目尻にかけてのせ、目の彫りを演出する。赤みがかった色は腫れぼったく見えやすいため、イエロー・オレンジ系のブラウンが使いやすい。
- シェーディングカラー(濃いブラウンや締め色):目の際と折れ目のくぼみ部分に細く入れ、目のふちを引き締める。広げすぎると目が小さく見えるため、あくまでポイントで使う。
- ハイライトカラー(パールや光沢のある淡い色):目頭と眉骨の下にのせて、目元を広く明るく見せる。ここにだけ入れても重心アップ効果があり、疲れ目や暗い目元を即座に補正できる。
複数の色を重ねるときは境界線をぼかすことが大切です。境界線がはっきりしていると作り込みすぎた印象になり、加齢変化を目立たせてしまう場合があります。
マスカラで目を開かせ、重心を高く見せる効果
まつ毛は顔の重心と直結する部位です。上向きにしっかりカールしたまつ毛は、目元を高い位置に見せる視覚的な錨の役割を果たします。まつ毛カーラーで根元・中間・毛先と3段階に分けてカールをつけてからマスカラを塗ることで、目そのものが上方向に開いたように見え、顔全体の印象が変わります。
Batres ら(2023年)は、顔のパーツに施されたメイクが肌の均一感の知覚にまで影響を与えることを示しており、アイメイクが顔全体の印象評価を底上げする可能性を示しています。下まつ毛のマスカラは軽くつける程度にとどめ、上まつ毛の存在感を際立たせることで、目元が上方向に強調されます。
眉の描き方ひとつで顔全体の重心バランスが変わる
眉の位置が数ミリ変わるだけで、顔の印象は大きく違って見えます。眉は顔全体の縦方向のバランスを決定する基準線として機能し、加齢による眉の下がりを補正するだけで、若々しさが格段に増します。眉は顔の重心と最も直接的につながったパーツの一つです。
眉の位置と形が顔の重心に直結する理由
眉は目の上に位置し、顔全体の縦方向のバランスを決定する基準線として機能します。眉が低い位置にあると目と眉の距離が縮まり、顔全体が「重たく、暗い」印象になります。一方、眉が適切な高さに設定されると、額が広く見え、顔上部にボリューム感が生まれ、重心が上方向に移動します。
加齢によって眉が下がる傾向にあることを意識して、眉の描き方で積極的に補正していくことが重心アップメイクの要となります。
眉尻の高さを調整すると顔が引き締まる
眉には「眉頭」「アーチ(山)」「眉尻」という3つの構成要素があります。このうち眉尻の高さが顔の重心に最も大きな影響を与えます。眉尻を眉頭より高い位置に描くと、目から眉にかけてのラインが上方向に向かい、目元全体が引き上がって見えます。
逆に眉尻が眉頭より低いと、顔が下方向に引き下げられたような印象になり、顔の重心が下がります。Russell ら(2019年)は、中年以降の女性がメイクをすると有意に若く見えることを報告しており、眉の形状補正はその効果に大きく寄与する要素の一つと考えられます。40代以降で眉尻が薄くなったり下がってきた場合は、眉尻を少し上の位置に描き足すだけで、顔全体の引き上げ感が出ます。
40代から変化する眉に対応した整え方と描き方
40代を過ぎると眉毛は本数が減り、色も薄くなる傾向があります。毛の流れが乱れたり、本来の眉の位置よりも下に生えてくる毛が目立つようになることもあります。整える際は眉の下ラインから生えるはみ出し毛を取り除き、全体の形を整えることが基本ですが、上のラインは必要以上に整えすぎないよう注意します。眉が細くなりすぎると年齢が出やすくなります。
描き足す際は、細いペンシルで毛1本1本を描き加えるような感覚で、自然な仕上がりを目指します。Porcheron ら(2017年)の研究では、顔のコントラストが年齢知覚の文化横断的な手がかりであることが示されており、眉とその周囲のコントラストを高めることが見た目の若さの演出に有効です。
眉のお悩みと対処法
| 眉のお悩み | 主な原因 | 具体的な対処法 |
|---|---|---|
| 眉が下がって見える | 眉尻が低い、または眉下の毛が残っている | 眉尻を眉頭と同じかやや高い位置に描き直す。眉下のはみ出し毛を処理する。 |
| 眉が薄くなってきた | 加齢による毛量減少、色素の薄化 | 細ペンシルで1本1本を描き足し、最後にパウダーで仕上げて自然なボリュームを出す。 |
| 眉の形が決まらない | 骨格変化で基準になる骨格ラインが変わった | 眉頭を鼻翼の延長線上、眉山を黒目の外端の上、眉尻を口角と目尻の延長線上を目安に描く。 |
| 眉が左右非対称になる | 利き手によるブレや、顔の非対称 | 眉テンプレートを活用するか、少し距離をおいて正面から鏡を確認しながら描く。 |
チーク・ハイライト・アイメイクを組み合わせた若見えメイクの完成形
各パーツのメイクが整ってはじめて、重心アップメイクは完成します。チーク・ハイライト・アイメイク・眉のそれぞれの効果が相互に作用することで、単一のアイテムだけでは出せない若見え効果が生まれます。
ベースメイクで土台を整えてから重心アップを狙う
重心アップメイクを最大限活かすには、ベースメイクによる下地の整えが欠かせません。肌のくすみや色むらを均一に補正してから各パーツのメイクを乗せることで、チークやハイライトの色が均一に発色し、ぼかしやすくなります。Etcoff ら(2011年)は、肌の均一性が顔の印象評価に関わることを報告しており、ベースメイクでの肌均一化が全体の仕上がりに直接影響します。
40代以降はくすみが目立つため、明るさを補正するコンシーラーや色補正下地を使って肌のトーンを整えてからメイクを始めることが土台づくりの基本です。均一な肌の上にハイライトやチークを重ねることで光の効果が最大限に発揮され、顔全体の重心引き上げ効果も底上げされます。
重心アップメイクを仕上げる順番と組み立て方
重心アップメイクには推奨される仕上げ順があります。顔全体のトーンを整えるベースメイクから始めて、眉でフレームをつくり、アイメイクで目元の方向性を決め、チークで頬に高さを出し、最後にハイライトで光を加える流れが自然です。この順番で行うことで後から修正が必要になる手間が省け、全体のバランスを見ながら仕上げることができます。
重心アップメイクの仕上げ順
- スキンケア・下地:保湿後、明るさ補正効果のある下地を丁寧に伸ばし、肌トーンを均一に整える。ここでくすみを飛ばすことがすべての土台となる。
- ファンデーション・コンシーラー:肌の色むら・シミ・クマを補正し、均一な肌面を作る。薄づきに仕上げ、厚塗り感が出ないようにする。
- 眉:眉尻を高め・細ペンシルで自然に描き足し、顔のフレームを上方向に設定する。左右のバランスを確認しながら仕上げる。
- アイシャドウ:明暗グラデーションで目元に立体感をつくる。目頭ハイライトと目尻シェーディングで目の開きを上方向に誘導する。
- アイライナー:目尻を上向きに引き、目のシルエットを引き上げる。目尻の跳ね上げは小さく自然に。
- マスカラ:まつ毛カーラーで根元から3段階でカールをつけてからマスカラを塗り、目を上方向に開かせる。
- チーク:頬骨頂部からこめかみに向けて斜め上に入れ、顔の上半分に血色と高さを出す。
- ハイライト:Cゾーン・こめかみ・額の中央に光を集め、顔上部のボリューム感を演出して仕上げる。
中顔面を短縮するシェーディングとの組み合わせ
重心アップメイクをさらに強化するには、シェーディング(陰影)との組み合わせが有効です。中顔面(鼻の下から口元にかけてのゾーン)が長いと、顔全体の重さが下方向に集中して見えます。鼻の下から口元にかけてシェーディングを入れることで、この部分を視覚的に短縮でき、相対的に顔の上半分が強調されます。
Jones ら(2015年)は、コスメティクスが顔の生物学的な美の要因をFacial Contrastの観点から変化させることを示しており、シェーディングとハイライトを組み合わせた陰影の演出が顔全体のプロポーション補正に有効です。フェイスラインへのシェーディングと合わせることで輪郭も引き締まり、重心アップの効果がより際立ちます。
よくある質問
- チークで顔の重心を上げるにはどこに入れるのが効果的ですか?
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頬骨の最も高い部分(黒目の下あたり)から斜め上、こめかみに向けて入れることが効果的です。頬骨の頂点より上にチークを置くことで視線が顔の上部に集まり、重心が引き上がります。
頬の中央や下方向に入れると逆に顔の重心が下がってしまうため、チークの位置は常に頬骨より上を意識してください。ぼかす際もこめかみ方向へ向けて、仕上げに顔の上方向への流れを意識することが大切です。
- ハイライトを使ったメイクで顔の重心を引き上げるコツは何ですか?
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ハイライトはCゾーン(こめかみから頬骨上部にかけての弧状ライン)とこめかみに入れることが最も効果的です。この位置に光を集めることで、加齢でくぼんだこめかみが補われ、顔の上半分にボリューム感が生まれます。
ハイライトを量多く重ねすぎると白浮きするため、指やブラシで薄く丁寧に重ねることが大切です。50代・60代ではシルバーパールより温かみのあるゴールドやシャンパンパール系が肌なじみよく仕上がります。
- アイメイクで顔の重心を上げるために特に有効なテクニックは?
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アイライナーを目尻から上向きに引き、ほんのわずかに跳ね上げるラインにすることが、最も直接的な重心引き上げ効果をもたらします。加えて、まつ毛カーラーで根元からしっかりカールをつけてからマスカラを塗ることで、目そのものが上方向に開いて見え、顔全体の印象が変わります。
アイシャドウはまぶたの折れ目より上の部分を暗い色で引き締め、まぶた中央を明るい色でぼかすことで立体感が生まれます。目頭の下ラインに細くシャドウを入れるよりも、目尻側を細く入れる方が目尻が上がって見えるため、重心アップ効果が高くなります。
- 重心を上げるメイクは加齢による顔の変化にも対応できますか?
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加齢による顔の変化への対応こそが、重心アップメイクの本来の目的の一つです。Russell ら(2019年)の研究が示すように、40代以降の女性がメイクをすると有意に若く見える効果が確認されています。たるみで下がった頬、くぼんだこめかみ、下がった眉など、加齢変化に対してそれぞれのメイクテクニックが補正的に機能します。
重要なのは各アイテムの量や位置が年齢とともに変化する顔立ちに合わせて調整されているかどうかです。若い頃のメイクをそのまま続けると逆効果になる場合もあるため、定期的に全体のバランスを確認しながら微調整していくことが大切です。
- チーク・ハイライト・アイメイクを組み合わせて若見えするためのポイントは?
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3つのメイクを組み合わせる際のポイントは、それぞれのアイテムが「上方向への引き上げ」という共通の目的に向かって機能しているかを確認することです。チークは頬骨の上・ハイライトはCゾーンとこめかみ・アイメイクは目尻の上向きラインと上カールまつ毛という方向性を全体で統一します。
Porcheron ら(2013年)の研究では、顔のコントラストが高いほど若く見える傾向があることが示されており、3つのメイクが協調して顔の上半分のコントラストを高めることが若見えの核心です。全体を引いた目線で見たときに「顔の上半分が明るく、軽く見えるか」を確認することが、重心アップメイク完成の最終チェックになります。
参考文献
Arai, T., & Nittono, H. (2022). Cosmetic makeup enhances facial attractiveness and affective neural responses. PLOS ONE, 17(8), e0272923. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0272923
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Etcoff, N. L., Stock, S., Haley, L. E., Vickery, S. A., & House, D. M. (2011). Cosmetics as a feature of the extended human phenotype: Modulation of the perception of biologically important facial signals. PLOS ONE, 6(10), e25656. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0025656
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