マリオネットラインの整形治療まとめ|手術・注入・機器の効果比較

マリオネットラインの整形治療まとめ|手術・注入・機器の効果比較

鏡を見るたびに気になる口元の深い溝、いわゆるマリオネットライン。40代を過ぎたあたりから急に目立ち始め、実年齢以上に老けた印象を与えてしまうと感じている方は少なくありません。

マリオネットラインの治療にはフェイスリフト手術、糸リフト、ヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療、HIFUや高周波といった機器治療まで多彩な選択肢があります。それぞれ効果の持続期間やダウンタイムが異なるため、ご自身の状態や生活スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

この記事では20年以上の臨床経験をもとに、各治療法の効果と特徴をわかりやすく比較しながら解説します。治療選びで迷っている方の判断材料になれば幸いです。

目次

マリオネットラインが年々深くなる原因は脂肪の減少と皮膚のたるみにある

マリオネットラインが深くなる背景には、加齢による顔面の脂肪減少・皮膚のたるみ・筋肉の変化という3つの要因が複雑に絡み合っています。どれか1つだけが原因ではなく、複数の変化が重なることで口元に深い溝が刻まれていきます。

口角から顎へ伸びる溝は皮下脂肪の減少とたるみが招く

マリオネットラインとは、口角の外側から顎に向かって伸びる縦方向の溝を指します。医学的には「静的口唇下顎溝(static labiomandibular fold)」と呼ばれ、口元を操り人形のように見せてしまうことからこの名前がつきました。

加齢とともに頬の深層にある脂肪コンパートメント(脂肪のかたまり)が萎縮し、位置が下方へずれていきます。皮膚を内側から支える土台が痩せてしまうため、口角周辺の皮膚がたわんで溝が生まれるわけです。

40代以降に急速に深くなるマリオネットラインの特徴

20代から30代のうちは笑ったときだけ薄く線が出る程度でも、40代を境に無表情でもはっきり溝が見えるようになるケースが多いです。骨吸収も加わり、顎や頬骨周辺の骨が少しずつ痩せていくため、皮膚や脂肪を支える骨格そのものが縮小してしまいます。

また、コラーゲンやエラスチンといった真皮の線維成分が年間約1%ずつ減少するとされており、皮膚のハリと弾力が失われることもたるみを加速させる一因です。紫外線ダメージや喫煙習慣があると、この減少速度はさらに早まります。

マリオネットラインの原因と関連する加齢変化

変化の種類具体的な内容影響が出やすい年代
皮下脂肪の萎縮・下垂頬の脂肪が減り下方へ移動する30代後半〜
骨吸収上顎骨・下顎骨が痩せて支えが減る40代〜
真皮コラーゲンの減少皮膚のハリが低下しシワが固定する30代〜
表情筋の変化口角下制筋の過緊張で口角が下がる40代〜

表情筋の衰えと過緊張が口元の老け顔をつくっている

口角を下に引っ張る「口角下制筋(DAO)」という筋肉が過度に緊張すると、口角が常に下がった状態になりマリオネットラインがより目立ちます。さらに口輪筋の表層と深層の力のバランスが崩れることで、口周り全体のたるみ感が増してしまいます。

こうした筋肉のアンバランスは、マリオネットラインの治療を考える上でも見逃せないポイントです。フィラー注入だけでなくボトックスで筋肉の過緊張を和らげる複合アプローチが有効な場合もあります。

フェイスリフト手術ならマリオネットラインを根本から改善できる

フェイスリフト手術は、マリオネットラインに対してもっとも持続性の高い治療法です。皮膚とその下のSMAS(表在性筋膜)を引き上げて固定するため、注入治療や機器治療では得られない根本的な改善が期待できます。

SMAS法・ディーププレーン法の違いと選び方

現在のフェイスリフトは皮膚だけを引っ張る旧来の方法とは異なり、SMASと呼ばれる筋膜層を操作することで自然な仕上がりと長い持続性を両立させています。SMAS法にはプリケーション(折りたたみ縫合)、SMASフラップ(剥離挙上)、SMASエクトミー(切除)などのバリエーションがあり、それぞれ適応やダウンタイムが異なります。

ディーププレーン法はSMASのさらに深い層まで剥離して持ち上げるため、中顔面から下顔面にかけて大きなリフトアップ効果を得やすい手法です。ただし手術の難易度が上がるため、術者の経験と技術力が仕上がりに大きく影響します。

手術のダウンタイムとリスクを正しく把握しておく

フェイスリフト手術のダウンタイムは一般的に2〜3週間程度で、腫れや内出血が引くまでに時間がかかります。術後1か月ほどは顔のつっぱり感が残ることもありますが、3か月を過ぎると自然な表情に落ち着いていくのが通常の経過です。

リスクとしては血腫(術後の出血による腫れ)、感染、顔面神経の一時的な麻痺などが報告されています。ただし経験豊富な医師が行えば重篤な合併症の頻度は低く、あるシステマティックレビューでは85%以上の患者が手術結果に満足したと報告されています。

フェイスリフトが向いている人・向いていない人

フェイスリフトが適しているのは、中等度から重度のたるみがあり注入治療だけでは十分な改善が得られない方です。皮膚のたるみだけでなくジョールライン(頬のもたつき)やフェイスラインの崩れが気になるケースでは、手術による改善度が高いでしょう。

一方、軽度のマリオネットラインだけが気になる方や、長いダウンタイムを取れない方は注入治療や機器治療のほうが現実的な選択肢です。全身麻酔や静脈麻酔のリスクを避けたい方にも手術以外の方法をまずお勧めします。

フェイスリフト手術の種類と特徴

術式操作の深さ持続の目安
SMASプリケーションSMAS層を折りたたみ縫合5〜8年
SMASフラップSMAS層を剥離して挙上7〜10年
ディーププレーンSMAS深層まで剥離・挙上8〜12年
ミニリフト限定的なSMAS操作3〜5年

糸リフト(スレッドリフト)なら切らずにたるみを引き上げられる

糸リフトは体内で吸収される特殊な糸を皮下に挿入し、物理的にたるみを引き上げる施術です。メスを使わないため傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムも手術より短いという利点があります。近年は糸の素材や形状が進化し、効果の持続期間も延びてきました。

PDOやPLLAなど吸収糸の素材で効果に差が出る

糸リフトに使用される代表的な素材はPDO(ポリジオキサノン)、PLLA(ポリ-L-乳酸)、PCL(ポリカプロラクトン)の3種類です。PDOは体内で約6か月かけて吸収され、その過程でコラーゲン生成を促します。PLLAは吸収に約12〜18か月かかり、より長期的なコラーゲン誘導効果が見込めます。

糸にはコグ(棘状の突起)が付いたタイプとスムースタイプがあり、リフトアップ目的にはコグ付きの糸を使うのが一般的です。コグが周囲の組織に引っかかることで、たるんだ皮膚を物理的に持ち上げる仕組みになっています。

糸リフトの持続期間とメンテナンスの頻度

糸リフトの効果は施術直後がピークで、その後は糸の吸収とともに徐々にリフト効果が薄れていきます。一般的な持続期間はPDO糸で6〜12か月、PLLA糸で12〜18か月程度です。コラーゲン増生による肌質改善効果はもう少し長く続く場合もあります。

効果を維持したい場合は、半年から1年に1回のペースでメンテナンスの施術を受けるケースが多いです。フェイスリフト手術に比べると持続性は劣りますが、繰り返し施術できる手軽さが糸リフトの魅力といえるでしょう。

糸リフトで使われる代表的な素材

  • PDO(ポリジオキサノン):吸収期間が約6か月、コラーゲン生成を促進
  • PLLA(ポリ-L-乳酸):吸収に12〜18か月、長期的な組織リモデリングに期待
  • PCL(ポリカプロラクトン):吸収に約24か月、ゆるやかに効果が持続

糸リフトで起こりうる副作用への備え

糸リフトの副作用として多いのは、施術直後の引きつれ感やくぼみ(ディンプリング)、軽度の腫れと内出血です。多くは1〜2週間で自然に改善しますが、まれに糸の露出や感染が起こることもあります。

副作用のリスクを抑えるには、解剖学に精通した医師のもとで施術を受けることが大切です。施術前のカウンセリングで糸の種類・本数・挿入方向について十分に説明を受け、納得した上で治療に臨みましょう。

ヒアルロン酸注入はマリオネットラインを手軽に目立たなくしてくれる

ヒアルロン酸フィラーはマリオネットライン治療のなかでもっとも手軽な選択肢で、施術時間は15〜30分程度、直後からメイクが可能な場合も多い治療法です。溝を内側から持ち上げてボリュームを補うことで、口元の陰影を和らげます。

ヒアルロン酸フィラーが適している溝の深さと注入部位

ヒアルロン酸注入がとくに効果を発揮するのは、軽度から中等度のマリオネットラインです。溝に沿って直接注入するだけでなく、頬骨周辺や口角横の脂肪層にボリュームを補うことで間接的にマリオネットラインを浅くする手法も広く行われています。

深い層に注入する場合はカニューレ(先端が丸い管状の注入器具)を使うことで、血管を傷つけるリスクを抑えられます。口周りは顔面動脈が走行する領域でもあるため、解剖に詳しい医師による慎重な施術が求められます。

注入量やテクニックで仕上がりに差が出る

マリオネットラインへのヒアルロン酸注入量は片側0.5〜1.5mL程度が目安ですが、顔全体のバランスを見ながら調整する必要があります。溝だけにフィラーを詰め込むと不自然な膨らみが出てしまうため、周辺への少量の分散注入が自然な仕上がりの鍵です。

近年は柔軟性の高いヒアルロン酸製剤(XpresHAn Technologyなど)が登場し、表情の動きに合わせて自然に変形するフィラーも選べるようになりました。自然な表情を保ちながらシワを改善できる点で、多くの患者さんから高い満足度を得ています。

ヒアルロン酸注入の持続期間とやり直しができる安心感

ヒアルロン酸フィラーの効果は一般的に6〜18か月で徐々に吸収されて元に戻ります。製品の架橋度や注入する層の深さによって持続期間は変わりますが、永久に残るものではないため「まず試してみたい」という方にも向いています。

万が一仕上がりに納得がいかない場合は、ヒアルロニダーゼという分解酵素を注入することで短時間でフィラーを溶かすことが可能です。やり直しがきくという安心感は、ヒアルロン酸注入ならではのメリットでしょう。

ヒアルロン酸注入と他の注入治療の持続期間比較

注入治療の種類持続期間の目安特徴
ヒアルロン酸フィラー6〜18か月分解酵素で溶かせる
カルシウムハイドロキシアパタイト12〜18か月コラーゲン生成を促す
ポリ-L-乳酸(スカルプトラ)18〜24か月徐々にボリュームが出る
自家脂肪注入数年〜半永久定着率に個人差あり

ボトックスや脂肪注入でマリオネットライン周辺にアプローチする方法も見逃せない

マリオネットラインの治療はヒアルロン酸だけではありません。ボトックスで筋肉の動きを調整したり、自家脂肪を注入してボリュームを補ったりと、目的や状態に応じた組み合わせが効果的です。

口角下制筋へのボトックスで口元の印象が変わる

口角を下に引っ張る口角下制筋(DAO)にボトックスを少量注入すると、口角の下がりが緩和されて自然に口元が上向きになります。ボトックス単体でマリオネットラインそのものを消すことは難しいものの、ヒアルロン酸注入と併用することでフィラーの効果を最大限に引き出せます。

DAOへの注入量は片側2〜4単位と少量のため、不自然な表情になるリスクは低めです。ただし注入位置がずれると口元の左右差が出やすいため、経験豊富な医師に施術を任せるのが賢明です。

カルシウムハイドロキシアパタイト(CaHA)でコラーゲン生成を促す

CaHAは骨の成分に似た微粒子をジェル状にした製剤で、注入直後のボリューム補填に加えてコラーゲン生成を促す作用があります。ヒアルロン酸より硬めのテクスチャーで深い溝にもしっかりボリュームを出せるのが強みです。持続期間は12〜18か月程度といわれています。

マリオネットライン周辺で使われる注入治療の比較

治療法主な効果注意点
ボトックス(DAO注入)口角の下がりを緩和溝自体は埋まらない
CaHAボリューム補填+コラーゲン誘導分解酵素で溶かせない
自家脂肪注入自然なボリューム回復定着率に個人差あり

自家脂肪注入で自然なボリュームを長期間維持する

自家脂肪注入は、おなかや太ももなどから採取した自分自身の脂肪を精製し、顔に注入する方法です。自分の組織を使うためアレルギーリスクが極めて低く、定着した脂肪は半永久的に残ります。

ただし注入した脂肪のすべてが定着するわけではなく、一般的に30〜50%は吸収されてしまいます。そのため初回はやや多めに注入し、数か月後の状態を見て追加注入を検討するのが一般的な治療計画です。脂肪の採取に小さな切開が必要になるため、ダウンタイムはフィラー注入より長くなる傾向があります。

HIFU・高周波(RF)など機器治療で肌を内側から引き締める

メスも注射も使わずに肌の引き締めを目指せるのが機器治療の魅力です。HIFU(高密度焦点式超音波)や高周波(RF)は、熱エネルギーを真皮やSMAS層に届けてコラーゲンの再生を促し、肌のハリを取り戻します。

HIFUは超音波でSMAS層まで熱を届ける

HIFUは超音波エネルギーを皮膚の深部に焦点的に照射し、60〜70℃の熱凝固点を作ることでコラーゲンの収縮と再生を促す治療法です。照射深度を3mmと4.5mmに設定できるため、真皮層からSMAS層までアプローチできる点が特徴です。

施術時間は顔全体で30〜60分程度。施術直後はわずかな赤みやほてりが出ることがありますが、ダウンタイムはほぼなく当日からメイクが可能な場合がほとんどです。効果のピークは施術後2〜3か月で、9〜12か月ほど持続します。

高周波(RF)治療でコラーゲンを再生させる

高周波治療は電磁波の一種であるラジオ波を肌に照射し、真皮層を均一に加温することでコラーゲンのリモデリングを促す施術です。HIFUが点状に深い熱を届けるのに対して、RFは広い範囲を面状に温めるため、肌全体の質感改善にも効果が期待できます。

モノポーラ型やバイポーラ型などRF機器にはいくつかの種類があり、目的に応じて使い分けます。施術中に温かさを感じる程度でほとんど痛みはなく、施術後すぐに日常生活に戻れるのが大きな利点です。

機器治療だけで深いマリオネットラインはどこまで改善できるか

機器治療は軽度のたるみや浅いマリオネットラインには効果を実感しやすい一方、中等度以上の深い溝を劇的に改善するのは難しいのが現状です。あるレビューではHIFUによる皮膚のたるみ改善率は18〜30%程度と報告されており、手術やフィラー注入ほどの即効性は見込めません。

そのため、機器治療は単独よりもヒアルロン酸注入や糸リフトと組み合わせるコンビネーション治療として活用されるケースが増えています。たるみの予防やメンテナンス目的で定期的にHIFUやRFを受けるのも有効なアプローチです。

機器治療の代表的な種類

  • HIFU(高密度焦点式超音波):SMAS層まで到達し深部からリフトアップを狙う
  • モノポーラRF:広範囲を均一に加温し真皮全体のコラーゲン再生を促す
  • マイクロニードルRF:針を刺入して真皮に直接高周波を照射する

マリオネットラインの治療で後悔しないために効果と費用をしっかり比較する

治療法ごとにダウンタイムや持続期間、費用の目安は大きく異なります。自分のたるみの程度やライフスタイルに合った治療を選ぶためには、複数の選択肢を客観的に比較することが大切です。

治療法ごとのダウンタイム・持続期間・費用を一覧で整理

治療の選択で重視すべきなのは、効果の持続性・ダウンタイムの長さ・費用のバランスです。下の表は各治療法の大まかな目安をまとめたものですので、カウンセリング前の予備知識としてお役立てください。

マリオネットライン治療の比較一覧

治療法持続期間ダウンタイム
フェイスリフト手術5〜12年2〜3週間
糸リフト6〜18か月3〜7日
ヒアルロン酸注入6〜18か月ほぼなし〜数日
ボトックス3〜6か月ほぼなし
HIFU9〜12か月ほぼなし
高周波(RF)6〜12か月ほぼなし

複数の治療を組み合わせるコンビネーション治療も選択肢に入れる

近年はひとつの治療だけでなく、複数の施術を組み合わせる「コンビネーション治療」が注目されています。たとえばヒアルロン酸でボリュームを補いながらボトックスで筋肉の過緊張を和らげ、HIFUで肌全体を引き締めるといったマルチモーダルアプローチです。

単独治療では限界がある中等度のマリオネットラインでも、組み合わせることで相乗効果が得られるケースは珍しくありません。それぞれの治療が異なる仕組みで作用するため、仕上がりの満足度が高まりやすいのも利点です。

カウンセリングで医師に確認しておきたいこと

治療を受ける前のカウンセリングでは、自分のマリオネットラインの重症度と治療のゴールを医師と共有することが重要です。「どの程度の改善を目指すか」「ダウンタイムはどれくらい取れるか」「費用の上限はいくらか」を伝えることで、医師も適切な治療プランを提案しやすくなります。

また、使用する製剤や機器の種類、施術者の経験症例数、万が一のトラブル時の対応体制についても遠慮なく質問しましょう。信頼できるクリニックほど、こうした情報をオープンに教えてくれるものです。

よくある質問

マリオネットラインのヒアルロン酸注入は何回くらい繰り返す必要がありますか?

ヒアルロン酸フィラーは体内で徐々に吸収されるため、効果を維持するには定期的な再注入が必要です。一般的には6〜18か月に1回のペースで追加注入を行うケースが多いでしょう。

ただし、製品の種類や注入量、個人の代謝速度によって持続期間は変わります。初回の施術から数か月後に経過を確認し、医師と相談しながらメンテナンスの間隔を決めていくのが安心です。

マリオネットラインの糸リフトとフェイスリフト手術ではどちらが長持ちしますか?

フェイスリフト手術のほうが持続期間は長く、術式によっては5〜12年ほど効果が続きます。糸リフトは使用する糸の素材にもよりますが、6〜18か月程度で効果が薄れてくるのが一般的です。

持続期間だけを見ると手術が有利ですが、ダウンタイムの長さや費用、体への負担も含めて総合的に検討することが大切です。軽度のたるみであれば糸リフトを定期的に受けるほうが生活への影響が少ないかもしれません。

マリオネットラインにHIFU(ハイフ)を受けるとどの程度の改善が期待できますか?

HIFUは軽度のたるみに対しては引き締め効果を実感しやすく、皮膚のたるみ改善率は18〜30%程度と報告されています。施術後2〜3か月で効果がピークを迎え、9〜12か月程度持続するのが一般的な経過です。

ただし深く刻まれたマリオネットラインを劇的に浅くするのは難しいため、中等度以上の溝にはヒアルロン酸注入や糸リフトとの組み合わせが勧められることが多いでしょう。

マリオネットラインへのボトックス注入だけで溝を消すことはできますか?

ボトックス単独でマリオネットラインの溝そのものを消すのは難しいです。ボトックスの役割は口角下制筋の過緊張を緩和して口角の下がりを改善することにあり、溝を直接埋める作用はありません。

とはいえ、口角が上向きになるだけで印象はかなり変わります。ヒアルロン酸やCaHAなどのフィラーと組み合わせることで、溝のボリューム補填と筋肉の調整を同時に行い、より自然で満足度の高い仕上がりを目指せます。

マリオネットラインの治療で痛みが心配ですが、各施術の痛みの程度を教えてください

痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの施術では麻酔クリームや局所麻酔を使用するため、強い痛みを感じることはまれです。ヒアルロン酸製剤にはあらかじめ麻酔成分が含まれているタイプも多く、注入中の不快感は軽減されています。

糸リフトは局所麻酔下で行うため施術中の痛みは抑えられますが、術後に数日間の鈍痛や引きつれ感が残ることがあります。HIFUは照射時にチクチクとした熱感を感じる方が多いですが、出力を調整して対応できます。フェイスリフト手術は全身麻酔または静脈麻酔で行うため施術中の痛みはありませんが、術後の回復期に腫れや痛みが伴います。

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この記事を書いた人

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 Pono clinic院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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