青クマの治し方5選|今日からできるセルフケアまとめ

朝の鏡に映る目の下の青み、なんとかしたいと思っていませんか。青クマは血行不良が主な原因であり、日常の習慣を少し見直すだけで目立ちにくくなる可能性があります。

この記事では、温めケアやツボ押し、睡眠・食事・運動といった5つのセルフケアを中心に、医療ライターの視点から青クマの仕組みとケア方法をわかりやすくお伝えします。今日から自宅で試せる方法ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

そもそも青クマとは?茶クマ・黒クマとの見分け方を押さえよう

青クマとは、目の下の皮膚を通して毛細血管の色が透けて見えている状態を指します。茶クマや黒クマとは原因が異なるため、正しく見分けることがケアの第一歩になるでしょう。

青クマの正体は目の下の血行不良による「透け感」

目の周りの皮膚は約0.5mmと非常に薄く、体の中でもっとも血管が透けやすい場所です。血流が滞ると、酸素を失った暗い色の血液が皮膚を通して青紫色に見えるようになります。

寝不足の翌朝やパソコン作業のあとに青クマが濃くなるのは、まさに血行不良が原因です。逆に言えば、血行を改善すれば薄くなりやすいタイプでもあります。

青クマ・茶クマ・黒クマを簡単に見分けるセルフチェック

目の下の皮膚を指で軽く横に引っ張ってみてください。色が薄くなるなら青クマ、変わらないなら茶クマ(色素沈着)の可能性が高いといえます。上を向いたときに影が薄くなる場合は、たるみが原因の黒クマかもしれません。

このセルフチェックはあくまで目安であり、複数のタイプが重なっているケースも珍しくありません。気になる方は医療機関で診てもらうと安心です。

クマのタイプ別特徴

タイプ主な原因セルフチェック
青クマ血行不良皮膚を引くと薄くなる
茶クマ色素沈着皮膚を引いても変わらない
黒クマたるみ・くぼみ上を向くと薄くなる

青クマが出やすい人に共通する体質と生活パターン

色白で皮膚が薄い方、冷え性の方は青クマが出やすい傾向にあります。デスクワークで長時間同じ姿勢をとる方や、慢性的な睡眠不足の方も注意が必要でしょう。

遺伝的に目の下の皮膚が薄い場合はセルフケアだけで完全に消すのが難しいこともありますが、血行を促すケアで「薄くする」ことは十分に期待できます。

青クマの治し方の基本|血行促進がカギになる

青クマを目立たなくするための基本は、目の周りの血行を良くすることです。高価な化粧品や特別な道具がなくても、日々の工夫で血流は改善できます。

なぜ血行不良が起こると青クマが濃くなるのか

血液中のヘモグロビンは酸素と結びつくと鮮やかな赤色になりますが、酸素を手放すと暗い青紫色に変わります。目の下の血流が停滞すると、この暗い色の血液が皮膚を通して見えるようになり、青クマとして認識されるわけです。

冷えやストレス、長時間の画面作業などで目の周りの毛細血管が収縮すると、血流はさらに悪化します。つまり、血管を拡げて血液をスムーズに流すことが青クマ改善のカギになります。

セルフケアで青クマを薄くする際に守りたい注意点

目の周りの皮膚はデリケートなので、力を入れてマッサージすると色素沈着を起こし、茶クマを併発してしまうことがあります。ゴシゴシこするのは絶対に避けてください。

また、即効性を求めすぎないことも大切です。血行を促すセルフケアは、1〜2週間ほど続けることで変化を実感しやすくなります。焦らず毎日の習慣として取り入れましょう。

セルフケアだけでは改善しにくいケースもある

皮膚の厚みや血管の位置は個人差が大きく、セルフケアを続けても思うような変化が得られない場合があります。そうしたときは、無理に自己判断を続けるよりも医療機関に相談するのが賢明です。

とくに青クマと茶クマ、黒クマが複合的に現れている場合は、医師の診察で正確なタイプを見極めてもらうことで、より効率的なケアにつながるでしょう。

青クマのセルフケアで気をつけたいポイント

やりがちなNG正しいケア理由
強くこするやさしく触れる色素沈着の予防
1回で効果を判断2週間は継続血行改善には時間が必要
熱すぎる温度40℃前後やけど・乾燥の防止

青クマの治し方1|ホットタオルで目元をじんわり温める

温めケアは、もっとも手軽で即効性を感じやすい青クマのセルフケアです。ホットタオルを目元にのせるだけで、滞っていた血流がじわっと動き出します。

ホットタオルの作り方と適温の目安

濡らしたタオルを軽く絞り、電子レンジで30〜40秒ほど温めれば完成です。温度の目安は40℃前後で、肌にのせたときに「気持ちいい」と感じる程度が適温になります。

熱すぎるタオルは目の周りの薄い皮膚にダメージを与えてしまうため、手の甲で温度を確かめてから使ってください。

温めケアの効果を高める「温冷交互法」とは

ホットタオルで2〜3分温めたあと、冷たいタオルや保冷剤を薄い布で包んだもので1分ほど冷やす方法です。温める→冷やすを2〜3セット繰り返すと、血管の拡張と収縮が交互に起こり、ポンプのように血液が押し流されます。

温冷交互法の手順

手順内容時間
温めるホットタオルを目元にのせる2〜3分
冷やす冷タオルまたは保冷剤を当てる約1分
繰り返す上記を2〜3セット合計10分前後

温めケアを毎日続けるためのちょっとしたコツ

朝のスキンケア前やお風呂上がりなど、既存の習慣とセットにすると忘れにくくなります。使い捨てのホットアイマスクを常備しておくのも手軽で続けやすい方法です。

テレビを見ながら、音楽を聴きながらでもできるので、リラックスタイムとして楽しむ気持ちで取り組むと長続きしやすいでしょう。

青クマの治し方2|目の周りのツボ押しで血流を促す

目の周りには血行を促すツボが集中しており、指の腹でやさしく刺激するだけで青クマのケアに役立ちます。道具も費用もかからないので、仕事の合間にも取り入れやすい方法です。

青クマ改善に役立つ代表的な3つのツボ

目頭のやや上にある「晴明(せいめい)」、眉頭の内側にある「攅竹(さんちく)」、目尻の外側のくぼみにある「太陽(たいよう)」が代表的なツボです。いずれも指の腹で円を描くようにやさしく5〜10秒ほど押すと、目の周りがほんのり温かくなるのを感じられます。

ツボ押しの正しいやり方と力加減のポイント

使う指は中指か薬指がベストです。この2本は力が入りにくいため、繊細な目の周りを傷つけるリスクを減らせます。「痛気持ちいい」と感じる程度の力加減で、決してグリグリと押し込まないようにしましょう。

爪が長い方は指の腹が使いにくいので、綿棒の先を使うか、事前に爪を整えてから行ってください。

デスクワーク中にできる30秒ツボ押し習慣

パソコン作業の合間に、晴明・攅竹・太陽の3点を順番に5秒ずつ押すだけで、約30秒で完了します。1時間に1回のペースで行うと、目の周りの血流が滞りにくくなり、青クマの予防にもつながります。

ツボ押しのあとに軽く目を閉じて10秒ほど休むと、目の疲れもやわらぎます。眼精疲労と青クマの両方をケアできる一石二鳥の習慣です。

ツボ押しで青クマケアを続けるヒント

タイミングツボ回数
起床時晴明→攅竹→太陽各5〜10秒×2セット
仕事の合間晴明→攅竹→太陽各5秒×1セット
就寝前攅竹→太陽各10秒×2セット

青クマの治し方3|質の高い睡眠で目元の血流を立て直す

睡眠の質を上げることは、青クマの改善だけでなく肌全体のコンディションを整えるうえでも非常に大切です。眠っている間に全身の血行が促され、目の下の血流も回復します。

睡眠不足が青クマを悪化させる仕組み

睡眠中は副交感神経が優位になり、全身の血管がゆるんで血流が促されます。ところが睡眠時間が短かったり眠りが浅かったりすると、交感神経が優位なままとなり、毛細血管が収縮した状態が続きます。

その結果、目の下に暗い血液がうっ滞しやすくなり、青クマが濃く現れるのです。寝不足の翌朝にクマが目立つ経験がある方は多いのではないでしょうか。

青クマを遠ざける「眠りの質を上げる」夜のルーティン

就寝の1時間前にはスマートフォンやパソコンの画面を見るのをやめ、間接照明の中で過ごすようにしましょう。ブルーライトはメラトニン(睡眠を促すホルモン)の分泌を抑えてしまうため、寝つきの悪さにつながります。

睡眠の質を高める夜の習慣

  • 就寝1時間前にスマホ・PCをオフにする
  • 38〜40℃のぬるめの湯船に10〜15分浸かる
  • 寝室の温度を18〜22℃に保つ
  • カフェインは午後3時以降控える

枕の高さと寝姿勢が目元のむくみに影響する

枕が低すぎると頭部に血液が集まりやすく、目の周りがむくんで青クマが目立ちやすくなります。逆に高すぎると首に負担がかかり、血流が悪化するケースもあるでしょう。

仰向けで寝たときに、目線がやや下を向く程度の高さが理想的です。自分に合った枕を選ぶことも、地味ながら青クマ対策のひとつになります。

青クマの治し方4|食事と栄養素で内側からめぐりを良くする

体の外側からのケアだけでなく、食事で内側から血行を促すことも青クマの改善には欠かせません。毎日の食卓に「血流を助ける栄養素」を意識して取り入れてみてください。

青クマ対策に摂りたいビタミンと鉄分

ビタミンEには血管を拡張して血流を促す働きがあり、アーモンドやアボカド、かぼちゃなどに多く含まれます。また、鉄分が不足すると血液中の酸素運搬能力が落ち、暗い色の血液が増えて青クマが濃くなりがちです。

レバーやほうれん草、小松菜などの鉄分豊富な食品は、ビタミンCを含む食材(ブロッコリー、キウイなど)と一緒に摂ると吸収率が上がります。

体を温める食材で血行を底上げする

しょうが、にんにく、ねぎ、唐辛子といった体を内側から温める食材は、末端の毛細血管まで血液を届けやすくしてくれます。冷え性が気になる方は、朝にしょうが入りの白湯を飲む習慣から始めてみるのも良いでしょう。

反対に、冷たい飲み物や生野菜ばかりの食事は体を冷やしやすいため、温かい調理法を意識するだけでも違いを感じられるかもしれません。

食生活の見直しは「完璧」を目指さなくていい

栄養バランスの偏りを一気に正そうとすると、ストレスになり長続きしません。まずは「鉄分を含むおかずを1品増やす」「温かいスープを毎日飲む」など、小さな変化から始めてみてください。

無理なく続けられる範囲で食事を整えることが、青クマだけでなく肌全体の調子を底上げする近道です。

青クマ対策におすすめの栄養素と食材

栄養素主な食材期待できる働き
ビタミンEアーモンド、アボカド血管拡張・血流促進
鉄分レバー、ほうれん草酸素運搬能力の維持
ビタミンCキウイ、ブロッコリー鉄分の吸収を助ける
しょうが成分しょうが、ねぎ末端の血行を促す

青クマの治し方5|軽い運動と目元エクササイズで血流アップ

適度な運動は全身の血行を促し、目の下の青クマにも良い影響を与えます。激しいトレーニングは不要で、日常の中に軽い運動を取り入れるだけで十分です。

ウォーキングやストレッチが青クマに効く理由

ウォーキングや軽いストレッチといった有酸素運動は、心拍数をほどよく上げて全身に酸素豊かな血液を送り届けます。デスクワークで凝り固まった肩や首の筋肉がほぐれると、頭部への血流も改善しやすくなります。

取り入れやすい運動の例

  • 1日20分のウォーキング
  • 朝晩5分の首・肩まわりストレッチ
  • 階段を使う、一駅分歩くなどの日常動作の工夫

座ったままできる目元エクササイズの具体的なやり方

目をギュッと5秒間閉じたあと、パッと大きく見開く動きを5回繰り返すだけで、目の周りの筋肉(眼輪筋)が刺激され、血行が促されます。力を入れすぎるとシワの原因になるので、「やさしくギュッ」を心がけてください。

もうひとつおすすめなのが、目を閉じた状態で眼球を上下左右にゆっくり動かす「アイロール」です。各方向に5秒ずつキープすると、目の奥の筋肉までしっかりほぐれます。

運動習慣がない人でも続けやすい「ながらケア」のすすめ

運動のためにまとまった時間を作るのが難しい方は、「ながらケア」から始めてみてはいかがでしょう。テレビを見ながらの足踏み、歯磨きしながらのかかと上げ、通勤電車の中でのつま先立ちなど、日常動作に運動を組み込む方法はたくさんあります。

目元エクササイズも、パソコンの画面を切り替えるタイミングや信号待ちの間にさっとできるものばかりです。「わざわざやる」のではなく「ついでにやる」感覚で取り入れると、習慣化しやすくなります。

よくある質問

青クマはセルフケアだけで完全に消すことができる?

青クマの原因である血行不良は、温めケアやツボ押し、睡眠改善などのセルフケアで軽減できるケースが多くあります。ただし、皮膚の薄さや血管の位置には個人差があり、セルフケアだけでは満足のいく結果にならないこともあります。

2週間ほど継続しても変化が感じられない場合は、医療機関で相談してみると良いでしょう。自分のクマのタイプを正確に把握することが、改善への近道になります。

青クマと茶クマが両方あるときのケア方法は?

青クマと茶クマが併発している場合は、それぞれ別のアプローチが必要です。青クマには血行促進のケアが有効ですが、茶クマは色素沈着が原因なので、摩擦を避けながらビタミンC配合の化粧品でケアするのが一般的です。

2つのタイプが混在していると、自己判断では見分けが難しいことがあります。まずは皮膚科や美容医療の専門医に診てもらい、適切なケアの方針を立てるのが確実です。

青クマのセルフケアはどのくらいの期間で効果を実感できる?

個人差はありますが、温めケアやツボ押しといった血行促進系のセルフケアは、早い方で数日、一般的には1〜2週間ほど続けると変化を感じやすくなります。睡眠や食事の見直しは、体全体のめぐりが整うまでにもう少し時間がかかるかもしれません。

大切なのは、短期間で結果が出なくても焦らず続けることです。日々のケアの積み重ねが、目元の血行を安定させる土台になります。

青クマにコンシーラーを使うときの色選びのコツは?

青クマをカバーするには、青の補色にあたるオレンジ系のコンシーラーが効果的です。肌よりやや暗めのオレンジを青クマの部分に薄くのせたあと、自分の肌色に近いコンシーラーを重ねると、自然に仕上がります。

厚塗りはヨレや乾燥の原因になるため、少量を指の腹でやさしくなじませるのがポイントです。メイクでカバーしつつ、根本的なセルフケアも並行して続けると、素肌の状態も徐々に整っていくでしょう。

青クマは年齢とともに悪化しやすいのか?

加齢とともに目の周りの皮膚はさらに薄くなり、コラーゲンの減少でハリも失われていきます。そのため、若い頃よりも血管が透けやすくなり、青クマが目立ちやすくなる傾向があります。

さらに、加齢による筋力低下やたるみが加わると、黒クマの要素も重なって複合的なクマになるケースも珍しくありません。年齢を重ねるほど、日頃からの血行促進ケアやバランスの良い食事、十分な睡眠が大切になってきます。

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この記事を書いた人

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 Pono clinic院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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