クマ用コンシーラーの選び方と塗り方|色別カバーテクニック

クマ用のコンシーラーは、気になる色を和らげる色みと、頬になじむ明るさを分けて選び、暗く見える範囲へ薄く重ねるのが基本です。明るいベージュを塗って灰色に見えるときや、隠そうとして厚くなるときは、量を増やす前に色と塗る位置を見直す余地があります。

化粧で調整できるのは、塗っている間の色や光の見え方です。目元の段差まで埋めようとせず、普段の照明で顔全体になじむ仕上がりを目安に、使う色数や量を絞りましょう。

目次

コンシーラーで整えやすいクマの見え方

コンシーラーで整えやすいのは、目の下と周囲の肌の色の差です。色むらが和らいでも凹凸による影は残るため、厚塗りを避けるには、色を覆う目標と、形を変える期待を分けておきましょう。

周囲の頬となじむ明るさを目標にする

仕上がりは、クマだけを拡大して見るより、目の下から頬へ色が自然につながっているかで判断します。

暗い部分を白くするほど隠せるわけではなく、周囲より明るく浮けば、塗った範囲の輪郭が目につきやすくなります。

クマへの本人の不満と、目の周りと頬の明るさの差が関連した報告があります。肌そのものの色が濃い人と明るい人では、同じベージュを塗っても周囲との差が変わるため、商品の色名だけで仕上がりを決めるのは難しい面があります。

まず頬と目の下を一緒に鏡へ映し、色の境目がやわらいだところを仕上がりの目安にしましょう。左右で暗い範囲が違うなら、それぞれに合う量へ調整します。

段差の影には色を重ねすぎない

くぼみやふくらみが作る影は、表面へ色を重ねても立体そのものが変わらないため、照明の向きによって残ります。色と影が重なっている目元では、コンシーラーで色の差を小さくできても、すべての角度で均一に見せるには限界があります。

鏡の正面で目立たなくなったのに、顔の向きを変えると暗さが戻るときは、すぐに塗り足さず、横からも厚みを確かめるのが先です。ふくらみの上まで明るい色を広げると、その部分が光を拾って目につく仕上がりにもつながります。

色の薄さより塗膜の厚さが気になり始めたら、その日の追加は止める判断でよいでしょう。薄く残る影より、乾いて固まった化粧のほうが気になるなら、少しカバーを減らした仕上がりも選択肢です。

隠し切るより心地よく過ごせる仕上がりへ

何度も鏡を見て塗り直したくなるほど気になる日もあると思います。近くで見た小さな色むらを全部消そうとするより、会話する距離で気になりにくく、目元がつっぱらない仕上がりを選んでよいのです。

皮膚の色の変化や傷あとがある人では、化粧でカバーする方法を学んだ後に、生活の質が改善した報告があります。クマだけを調べた研究ではなく、特定の製品や色による効果を示す結果ではありません。

クマの色補正は肌の明るさも合わせる

明るい色で覆っても暗さが残るときは、明るさより先に色みの調整が必要かもしれません。補正色は少量から確かめ、その上に重ねる肌色は、仕上げたい頬の明るさへ寄せて選びます。

補色は出発点として少量で確かめる

補色とは、色の輪でおおむね反対側にある色の組み合わせで、メイクでは気になる色の偏りを和らげる発想として使います。

ただし、実際の肌では元の肌色や製品の透け方も影響するため、色の組み合わせだけで決めず、薄く塗った色で判断します。

色を補正する製品と、透けにくいカバー剤を組み合わせる方法は、外見の変化を化粧で目立たなくする技術でも用いられます。次の色は試す候補であり、特定の色がクマへどれだけ有効かを比較した臨床試験の順位ではありません。

塗った後も気になる見え方試す色の候補量を調整する目印
青みが透けるピーチ、オレンジ寄り赤みが残れば補正色を減らす
紫みが残る黄みを含むベージュ黄色く浮けば肌色へ近づける
茶色い暗さが透ける肌色に近いベージュ、黄みやピーチ寄り白っぽさより周囲とのなじみを優先
影のような暗さが残る周囲になじむ肌色角度で戻る影へ重ね続けない

青く見える範囲に試したピーチがなじむなら、その色のまま量を調整しましょう。茶色い暗さにも赤みや黄みの幅があるので、名前だけで1色へ固定せず、薄く塗った結果から絞るのが実用的です。

明度と色みを別々に比べる

明度は色の明るさで、色みは黄みや赤みといった違いを指します。肌色の選び方にはこの2つの軸があり、色みが合っていても明るすぎるベージュでは、目の下だけ白く見える仕上がりになります。

店頭で候補の違いを比べるときは、まず明るさを近づけてから、ピンク寄りと黄み寄りのどちらが頬へつながるかを見ましょう。同時に明るさも色みも大きく変えると、何が合わなかったのかを判断しにくくなるためです。

手の甲で確かめられるのは、おもに伸び方や硬さです。購入する色の判断には、衛生に配慮した試用ができる場合に、実際に使う目の下と周囲の肌のつながりを確認するほうが向いています。

灰色やオレンジに浮くときは色を戻す

灰色っぽく仕上がるときは、下の暗さが透けたまま明るい色を重ねていないかを確かめます。

白さをさらに足すより、肌色の明るさを下げるか、暗い範囲だけへ補正色を少量入れるほうがなじむ場合があります。

一方、オレンジの輪郭が見えるときは、補正色の量や範囲が大きすぎないかが確認点です。その上から大量のベージュで隠そうとすると厚みが増えるため、いったん余分な色を取り、薄い補正からやり直しましょう。

ピーチを混ぜた肌色など、1本でなじむ製品なら、補正用とカバー用を分けずに仕上げられます。色を増やすのは、肌色だけでは残る偏りがあり、少量の補正で仕上がりがよくなると確かめられたときです。

目元に合わせた質感と量の選び方

目元用は、薄く伸ばせるかと、表情を動かしても厚い膜が残らないかで選ぶと実用的です。容器がリキッド型かスティック型かだけでは硬さや乾き方が分からないので、実際に広げた感触も判断材料になります。

広い色むらには伸びやすさを優先する

広い範囲を薄く覆いたいなら、力を入れずに伸ばせる質感を選びましょう。狭い場所の色を集中的に隠したいなら、その位置にとどまりやすい質感で、少量でも下の色が透けにくい製品が候補です。

塗りたい範囲や状態試したい質感試用で確かめる点
広い範囲に淡い色むら薄く広がる柔らかい質感端が厚く残らずぼかせるか
狭い範囲に濃い色むら少量で色がのる質感点で置いても境目をなじませられるか
動くと細い線へたまる薄膜に伸ばしやすい質感表情を動かした後の線の目立ち方
乾いて表面がざらつく乾いた後もつっぱりにくい質感時間がたって粉っぽくならないか

柔らかければよれない、硬ければ隠れると一律に決められるものではありません。同じ形状でも配合や仕上がりが違うため、「高カバー」「しっとり」といった表示は候補を絞る手がかりとして扱います。

ツヤは強さより周囲とのつながりで選ぶ

ツヤは光が当たると明るく見える質感で、マットは光沢を抑えた質感です。肌の見た目には明度と光の広がり方が関わるため、同じ色でも光沢の強さが違うと、塗った範囲の目立ち方が変わります。

目の下だけ強く光る仕上がりでは、正面の鏡で暗さが薄れて見えても、横から見ると凹凸が目につく場合があります。頬のファンデーションがマットなら、目元にも光沢を抑えた製品を合わせるなど、隣の肌との差を小さくするのが判断の軸です。

光の広がりと印象の関係を調べた研究は、目の下へ塗る製品の優劣を直接比べたものではありません。細かい輝きのある製品を使うなら、室内灯だけでなく、日中の明るい場所でも塗った部分が浮かないか確かめましょう。

量は粒の大きさより覆えた範囲で決める

適量は製品の伸び方や隠したい面積で変わるため、全員に同じ粒の大きさを当てはめるより、薄く塗った後の見え方で決めます。

量を調整するときは、容器から出した量を全部使わず、少量から始めて足りない範囲にだけ足しましょう。

チップから直接広く塗ると、必要量を超えてのりやすい製品もあります。清潔な手の甲などへ少量取り、指や道具に薄く付けてから置くと、量を増やす前に色の変化を確かめられます。

塗った膜が見える、表情を動かすと線へ寄る、境目が盛り上がる状態は、いったん量を減らす目印です。色が少し残っていても、薄い層で頬へ自然につながれば、そこで仕上げてよいでしょう。

クマを薄く覆う塗り方

塗る順番は、使うファンデーションの形状に合わせ、最後に残った暗い範囲へ必要な色を置くのが基本です。厚みを抑えるために、目の下全体を同じ厚さで塗りつぶさず、境目へ向かって量を減らします。

下地は薄く整えてから重ねる

コンシーラーをのせる前は、目の下に下地や保湿料が厚く残っていない状態へ整えます。

指で軽く触れただけで滑るほど表面に残っているときは、その上へ重ねる前に、余分な部分を清潔なティッシュで軽く押さえる方法があります。

下地も色を補正するタイプなら、コンシーラー側の補正色を減らせるかを先に確かめます。両方で同じ色を濃く重ねると、暗さより下地の色が目立ち、後から肌色で覆う量が増えやすくなるためです。

ファンデーションの形状で順番を変える

リキッドやクリームのファンデーションは薄く塗ってから、残る暗さへコンシーラーを足すと必要量を絞れます。

一方、パウダーファンデーションを使うなら、基本はコンシーラーを先に置き、その上を粉で軽く押さえる順番です。

ベースメイクの組み合わせ基本の順番重ね方の注意
リキッド、クリーム型ファンデーション→コンシーラー残った色むらにだけ追加
パウダー型コンシーラー→ファンデーション上から横に滑らせず軽く押さえる
ファンデーションなし薄い下地→コンシーラー周囲の素肌と境目を合わせる

ただし、乾く速さや重ね方に指定がある製品では、その使い方を優先します。補正色をファンデーションの前に置く方法を選ぶなら、後から塗るときにこすって移動させないよう、少量ずつ重ねる必要があります。

暗い場所へ置いて端だけをぼかす

最初に色を置く場所は、隠したい暗さが残る範囲です。下まぶたの際から頬へ大きな逆三角形を描くように一律に塗るより、自分の暗い範囲に合わせて小さく置くほうが、不要な厚みを減らせます。

指や小さなブラシで置いたら、中心の色を広く動かさず、端を軽く押さえて境目をなじませます。目の中や粘膜に触れない位置で使い、皮膚を引っ張りながら何度も往復させる塗り方は避けてください。

次に、正面を向いた状態と軽く笑った状態を鏡で確かめ、線に集まった分だけを清潔な道具で取り除きます。色を追加するのは足りない場所だけで十分です。

最後の確認は、鏡を少し離したときの顔全体のまとまり。近くで薄く色が透けていても、頬へのつながりが自然なら、その量で終える判断ができます。

よれや粉っぽさは重ねる前に直せます

線にたまったり粉っぽくなったりした部分は、すぐ上から塗り足さず、残っている量を減らしてから整えましょう。外出先でも厚塗りを避けるために、崩れ方に合わせて直す場所を絞ります。

線へたまった色は余分な分を取る

笑った後に細い線へ色が集まるなら、まずその線に残る余分な分を清潔な指や小さなスポンジで軽く取り除きます。

たまった色の上から粉を増やすと、線に沿った厚い部分が残りやすく、かえって目立つ仕上がりにつながるためです。

朝から毎回同じ場所によれるときは、翌日にその範囲へ塗る量を減らすのが先です。暗さが強い場所と表情で折れる場所が重なるなら、カバー力を上げるより、薄くのばせる製品へ替えたほうが使いやすい場合があります。

粉っぽさには粉を追加しない

表面が粉っぽく見えるときは、粉を重ねて固定するより、厚く残った部分を少し取り除いて仕上げ直す方法が向いています。乾いた層の上から柔らかい製品を何度も足すと、むらになって広がる場合があるため、広範囲を混ぜ直さないのが基本です。

仕上げのパウダーを使うなら、コンシーラーの厚みを整えた後に、必要な場所へ少量だけ押さえます。さらさらにするまで目の下全体へ重ねる必要はなく、粉を付けない仕上がりで問題なく過ごせるなら省く選択もできます。

粉を減らしてもざらつきが目立つ日は、隠す範囲を小さくした仕上がりのほうが自然に見える場合があります。赤みやかゆみを伴う皮むけがあるときは、化粧で覆い続けず、その部分への使用を中止してください。

時間がたった後の暗さは崩れ方と分ける

朝より暗く見えたときは、色が取れたのか、塗った膜が暗く見えるようになったのかを分けて観察します。

リキッドファンデーションでは、皮脂が加わると膜が透けやすくなり、暗く見える現象が調べられています。

この結果は、目の下のコンシーラーがすべて同じ変化を起こすと示すものではありません。朝と違う照明の影響もあるため、可能なら同じ場所へ戻って仕上がりを確認してから直すほうが、余分な塗り足しを減らせます。

気になる崩れ方先に行う調整その後の判断
細い線に色が集まるたまった分を軽く取り除く不足する場所だけ薄く補う
白い粉やざらつきが目立つ粉の追加を止める厚い部分だけ整え直す
表面が滑って色が移る余分な油分を軽く押さえる薄く残る膜を確認して補う
全体が暗く見える同じ照明で見直す色落ちか色の変化かを確かめる

直す前に油分を押さえる場合も、清潔なティッシュを軽く当てる程度にとどめます。薄く残っている色まで全部拭き取ると補う面積が増えるため、気になる場所だけへ絞るのが扱いやすい方法です。

購入前と使用後に確かめたい仕上がり

購入時は塗った直後のカバー力に加えて、普段の照明と表情の動きに合うかを確かめると選びやすくなります。使い始めてからも、塗っている間の見え方と肌の反応を別々に見るのが判断の基本です。

店頭の照明だけで色を決めない

店頭ではよくなじんでも、自宅や屋外で目の下だけ明るく見えるときがあります。照明の色や光が当たる方向が変わると見え方も変わるため、可能なら購入前に、実際に過ごす場所に近い明るさで確認するのが役立ちます。

試用できるときは、普段と同じベースメイクに合わせ、目を開けた状態や軽く笑った状態でも見ます。共有のチップをそのまま目元へ当てず、清潔な道具で試せるかを店頭で確認すると、色と質感を落ち着いて比べやすくなります。

比べる日は変更する項目を絞る

使い始めは、色と量と下地を一度に替えず、気になる点に合わせて変更する項目を絞ると違いを追いやすくなります。

たとえば、白く浮くなら明るさ、よれるなら量というように、直したい見え方に近い項目から比べる方法です。

コンシーラーのカバーは塗った時点で見るもので、何週間も使えば塗る前のクマが薄くなるという評価ではありません。継続の判断には、必要な場面で仕上がりを保てるか、直す手間が負担にならないかを使えます。

使い心地が合わない製品は休む

使用後に赤みやかゆみが出た製品は、カバー力が気に入っていても使用を中止してください。メイク用品は、触れた物質への反応で炎症が起こる接触皮膚炎の原因になりうるため、刺激を我慢して使い続けるのは避ける必要があります。

目の下へ使えるかという表示と、肌に合うかは分けて確認が必要です。製品の使用部位や注意書きに従い、赤みやかゆみが続く場合は使用した製品を控えて、皮膚科で相談してください。

落とすときは製品に合う落とし方でなじませ、繰り返す強い摩擦は色素沈着などにつながりうるため、目の下を何度もこすらずに洗い流します。

よくある質問

クマを隠すにはオレンジのコンシーラーが必要ですか?

オレンジが必要かは、肌色のコンシーラーだけで残る色と、周囲の肌へのなじみ方で決まります。青みが透けるときの候補になりますが、少量のピーチや肌色だけでなじむなら、そのままで十分です。

試した色がオレンジに浮くなら、まず量を減らすか、色の鮮やかさを抑えた肌色寄りへ替える判断になります。暗さが残るからと足し続けず、補正色の輪郭が見えない程度へ調整しましょう。

目の下のコンシーラーはファンデーションなしでも使えますか?

ファンデーションなしでも使えます。周囲の素肌になじむ色を選び、隠したい範囲へ薄く置いて端をぼかすと、塗った部分だけが浮きにくくなります。

コンシーラーを重ねてもクマが残る日はどうすればよいですか?

重ねても残る日は、量を増やす前に、色が透けているのか、顔の角度で変わる影なのかを確認します。色の偏りなら補正色や明るさを見直せますが、段差の影を厚い化粧で埋めようとすると質感が目立ちやすくなります。

すでに塗膜が厚いなら、気になる部分を薄く整え直し、頬となじんだ時点で仕上げるのがよいでしょう。暗さが少し残っても、表情を動かしたときに自然なら、追加しない選択ができます。

目元用と書かれたコンシーラーでもかゆくなる場合はありますか?

目元用の製品でも、肌に合わずかゆみや赤みが出る場合があります。使える部位の表示は、すべての人に刺激やアレルギーが起きないという意味ではありません。

症状が出た製品は使用を中止し、他の化粧でその部分を覆い続けないでください。かゆみや赤みが続く場合は、製品名や使い始めた時期を控えて皮膚科で相談すると、原因を調べる手がかりになります。

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この症例の担当医・監修医

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 ポノクリニック東京 院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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