脂肪注入の費用相場|CRF・コンデンスリッチの料金と選び方

目の下のクマ取りに脂肪注入を検討しているなら、費用相場をあらかじめ把握しておくと安心です。通常の脂肪注入で約20万〜35万円、CRF(コンデンスリッチファット)では約30万〜60万円が目安となります。

料金にこれだけ幅がある理由は、脂肪の精製方法や医師の技術、クリニックの立地などが大きく影響しているためです。「安ければいい」と価格だけで選ぶと、仕上がりや持続期間で後悔するケースも少なくありません。

この記事では、目の下への脂肪注入にかかる費用の内訳や、CRFが高額になる理由、失敗しにくいクリニック選びのポイントまで、20年以上の経験をもとに丁寧に解説していきます。

目次

目の下への脂肪注入にかかる費用は20万〜60万円が一般的な相場

目の下のクマ取りで脂肪注入を受ける場合、費用はおおむね20万〜60万円の範囲に収まります。この幅が大きい理由は、注入する脂肪の種類と精製方法によって工程数が異なり、それが料金に直結するからです。

通常の脂肪注入とCRFでは料金に2倍以上の開きが出ることもある

通常の脂肪注入は、おなかや太ももから吸引した脂肪を遠心分離にかけ、不純物を取り除いてからそのまま注入する方法です。費用は両目で20万〜35万円が相場といえるでしょう。

一方、CRF(コンデンスリッチファット)は遠心分離に加えて特殊なフィルタリング処理を行い、良質な脂肪細胞だけを凝縮して注入します。そのため両目で30万〜60万円とやや高めに設定されることが多いのです。

片目・両目で費用が変わるクリニックも珍しくない

「両目セット価格」を設定しているクリニックが大半ですが、片目だけの施術を受けたい方もいらっしゃいます。片目のみの場合、両目料金の6〜7割程度になるケースが多いでしょう。

クマの症状が左右で大きく異なる場合は片目のみの施術を提案されることもありますので、カウンセリング時に確認してみてください。

脂肪注入の種類と費用目安

脂肪注入の種類費用相場(両目)脂肪の精製度
通常の脂肪注入20万〜35万円標準的な遠心分離
CRF(コンデンスリッチ)30万〜60万円高濃度に凝縮
マイクロCRF40万〜70万円さらに微細化処理

費用の内訳に麻酔代や検査費用が含まれないケースに注意

クリニックによっては、施術費用とは別に初診料・血液検査代・麻酔代・術後の検診料などが加算される場合があります。ウェブサイトに掲載されている金額が「施術のみ」の料金なのか、「総額」なのかを必ず確認しましょう。

総額で見ると10万円以上の差がつくこともあり、見かけの安さだけで比較すると判断を誤ることがあります。

CRF(コンデンスリッチファット)の費用が通常より高い理由は脂肪の精製工程にある

CRFが通常の脂肪注入より高額になるのは、脂肪を凝縮する工程に専用の設備と時間が必要だからです。精製度が上がるほど生着率が高まる傾向があるため、長い目で見ればコストパフォーマンスに優れる選択ともいえます。

遠心分離と特殊なフィルタリングに手間と時間がかかる

通常の脂肪注入では遠心分離機にかけて不純物を除去すれば注入可能な状態になりますが、CRFの場合はさらに特別なフィルターを通して水分や老化した細胞、油分などを徹底的に取り除きます。この追加工程に約30〜60分ほど余計に時間がかかり、技術者の人件費も含めて料金に反映されるわけです。

脂肪の生着率が高いぶん長期的に見て経済的な面もある

通常の脂肪注入の生着率は30〜50%程度とされているのに対し、CRFでは50〜70%前後まで高まるといわれています。生着率が高ければ再注入の回数を減らせる可能性が生まれるため、トータルコストでは有利になることもあるでしょう。

ただし生着率は個人差が大きく、100%定着する施術ではない点はあらかじめ理解しておく必要があります。

医師の技術料が上乗せされるケースも多い

CRFやコンデンスリッチ脂肪注入は繊細な手技を求められるため、経験豊富な医師が担当する場合には指名料や技術料が加算されることがあります。費用だけを見ると負担が大きく感じられるかもしれませんが、仕上がりのクオリティに直結する部分でもあるため、安易なコストカットは避けたほうが賢明です。

通常の脂肪注入とCRFの違い

比較項目通常の脂肪注入CRF
精製方法遠心分離のみ遠心分離+フィルタリング
生着率の目安30〜50%50〜70%
施術時間約60〜90分約90〜120分
再注入の頻度やや多い傾向少なく済む傾向

目の下のクマ取り脂肪注入の料金がクリニックごとに大きく異なる背景

同じ「目の下への脂肪注入」でも、クリニック間で10万〜20万円以上の価格差が生じることは珍しくありません。自由診療である以上、料金設定の基準はクリニックごとに異なります。

都市部と地方ではテナント料や人件費の差が価格に反映される

東京や大阪の一等地にあるクリニックは、テナント料や人件費が高い分だけ施術料金も上がりがちです。一方で地方のクリニックは固定費を抑えやすく、同じ施術内容でも比較的リーズナブルな料金設定が可能になります。

ただし「安いから地方を選ぶ」という判断にはリスクもあります。通院の交通費や宿泊費を含めると、結果的にトータルコストが膨らむことも十分あり得るでしょう。

自由診療ゆえに価格設定はクリニックの裁量に委ねられている

脂肪注入は自由診療に該当し、国が定めた一律の料金表は存在しません。同じ施術名でも、使用する機器・脂肪の処理方法・アフターケアの範囲によって費用構成はまったく異なります。

費用に影響を与える主な要因

要因費用が上がる場合費用が下がる場合
立地都市部・駅近地方・郊外
脂肪の精製法CRF・マイクロCRF通常の遠心分離
医師の経験指名料あり指名なし

モニター価格やキャンペーンで相場より安くなる場合もある

症例写真の提供に同意する「モニター制度」を利用すれば、通常料金の30〜50%オフで施術を受けられるクリニックもあります。費用を抑えたい方にとっては有力な選択肢ですが、写真が公開される範囲や期間は事前にしっかり確認しておきましょう。

CRF・コンデンスリッチ脂肪注入で後悔しないクリニック選びのポイント

費用が高いからといって必ず満足できるわけではなく、逆に安さだけで選ぶと失敗するリスクが高まります。後悔しないためには、料金だけでなく医師の実績や術後のフォロー体制を総合的に判断することが大切です。

カウンセリングで脂肪の処理方法を具体的に確認する

「CRFを行います」と一口に言っても、実際の精製手順はクリニックによって微妙に異なります。カウンセリングの場で「どのような機器を使って、どの程度の遠心分離をかけるのか」「不純物の除去はどの工程で行うのか」を具体的に質問してみてください。

丁寧に説明してくれる医師であれば、施術への真剣さや技術力も信頼しやすくなります。

術後のアフターケア体制が整っているかは費用以上に大切

脂肪注入は術後の腫れや内出血が出やすい施術です。万が一しこりや左右差が気になった場合に、追加の処置や再診を受けられるかどうかは治療満足度に直結します。

アフターケアが充実しているクリニックは、多少費用が高くても総合的な安心感で勝ります。

「安いから」という理由だけでクリニックを決めると失敗しやすい

費用を比較すること自体はとても大切ですが、極端に安い料金には何らかの理由がある場合がほとんどです。たとえば脂肪の精製工程を簡略化していたり、経験の浅い医師が担当していたりすることも考えられます。

費用・医師の経歴・症例数・口コミを総合的に見て、納得できるクリニックを選ぶことが、失敗を防ぐ一番の近道です。

クリニック選びで確認したい項目

  • 脂肪の採取部位と精製方法の詳細な説明があるか
  • 目の下の脂肪注入の年間症例数はどの程度か
  • 術後のフォローアップ体制(再診の回数・費用)
  • 再注入が必要になった場合の料金設定

脂肪注入の費用を少しでも抑えたいなら知っておきたい節約のコツ

CRFを含む脂肪注入は自由診療のため、どうしても費用負担が大きくなりがちです。しかし制度や仕組みを賢く活用すれば、品質を落とさずに費用を抑えることも可能です。

モニター制度や症例モデルの募集を活用する

多くのクリニックでは、術前・術後の写真提供に同意したモニターに対して割引価格を適用しています。目元のみの写真で顔全体は出さない方針のクリニックも増えていますので、プライバシーが気になる方でも利用しやすいケースは多いでしょう。

複数のクリニックでカウンセリングを受けて見積もりを比較する

1か所だけで即決せず、少なくとも2〜3か所のクリニックでカウンセリングを受けて見積もりを取ることをおすすめします。同じCRFでも総額に数万〜十数万円の差が出ることは珍しくありません。

費用を抑える方法のメリットと注意点

方法メリット注意点
モニター制度の利用30〜50%の割引写真公開の範囲確認
複数クリニックの比較適正価格の把握時間と手間がかかる
医療ローンの活用月々の負担を軽減金利の確認が必要

医療ローンやクレジット分割に対応しているクリニックを選ぶ

まとまった金額を一度に用意するのが難しい場合、医療ローンやクレジットカードの分割払いに対応しているクリニックを選ぶ方法があります。月々1万〜2万円程度の支払いに抑えられるプランもあるため、無理のない範囲で施術を受けることが可能です。

ただし、分割手数料や金利が発生する場合もあるので、総支払額がいくらになるかは必ず事前に計算しておいてください。

目の下への脂肪注入は費用に見合うだけの効果を期待できる

脂肪注入は「自分自身の組織を使って目の下のクマやくぼみを改善する」という点で、他の治療法にはない大きなメリットがあります。費用は決して安くはありませんが、持続期間や自然な仕上がりを考慮すると、長期的にはコストに見合う治療法です。

ヒアルロン酸注入と比べて持続期間が格段に長い

目の下へのヒアルロン酸注入は1回あたり5万〜15万円程度ですが、効果の持続は半年〜1年ほどが一般的です。定期的に繰り返す必要があるため、数年単位で見るとトータルコストはかなり膨らみます。

脂肪注入であれば生着した脂肪は長期間維持されるため、1回の施術で数年以上の効果を実感できることも多いのです。

自分の脂肪を使うためアレルギーのリスクが低い

脂肪注入は自家組織を利用するため、ヒアルロン酸やその他の人工フィラーと比べてアレルギー反応や異物反応のリスクがきわめて低いといえます。「体内に異物を入れることに抵抗がある」という方にとって、大きな安心材料となるでしょう。

脂肪注入だけでは改善が難しいケースもある

色素沈着が主な原因のクマや、皮膚のたるみが強いケースでは、脂肪注入だけでは十分な改善が得られないこともあります。そうした場合はレーザー治療やたるみ取りの手術を併用する必要が出てくるかもしれません。

自分のクマがどのタイプに該当するかは、実際に医師の診察を受けてから判断するのが確実です。

脂肪注入が向いている方・向いていない方

  • くぼみ型のクマで目の下がへこんでいる方は脂肪注入の効果が出やすい
  • 目の下に影ができる「黒クマ」タイプにも脂肪注入は有効な選択肢となる
  • 色素沈着による「茶クマ」は脂肪注入だけでは改善しにくい
  • 皮膚のたるみが強い場合は、余った皮膚の切除も併せて検討する必要がある

脂肪注入の費用を比較するときに見落としがちな注意点

複数のクリニックを比較するとき、表示価格の「安さ」だけに目を奪われると、あとから予想外の追加費用に驚くことがあります。事前に確認すべきポイントを整理しておけば、不要なトラブルは未然に防げます。

表示価格に含まれている項目と含まれていない項目を確認する

クリニックのウェブサイトに書かれた金額が「施術のみ」なのか、それとも「麻酔・検査・術後ケアまで含んだ総額」なのかは、見落としやすいポイントです。表示の仕方が統一されていないため、単純な金額比較では実態をつかめません。

費用に含まれやすい項目と別途請求が多い項目

項目含まれやすい別途請求が多い
施術費
局所麻酔
静脈麻酔・全身麻酔
血液検査
術後検診(1回目)
術後検診(2回目以降)

追加施術や再注入が必要になったときの料金体系も事前に聞いておく

脂肪注入は生着率が100%ではないため、術後にボリュームが足りないと感じた場合は「タッチアップ」と呼ばれる再注入を行うケースがあります。この再注入が無料なのか、別途費用がかかるのかはクリニックごとに対応が分かれるため、カウンセリングの段階で必ず確認しておきましょう。

「総額」表示と「施術のみ」表示の違いを見落とさない

ウェブサイトに「CRF脂肪注入35万円〜」と書かれていても、それが総額なのか施術費のみなのかで実際の支払額は大きく変わります。カウンセリング時には「最終的な支払い総額」を書面で提示してもらうようにすれば、あとから「聞いていなかった」というトラブルを防ぐことができます。

複数のクリニックを比較する際は、すべて「総額ベース」でそろえてから検討することが、正確な比較への第一歩です。

よくある質問

目の下の脂肪注入(CRF)の効果はどのくらい持続しますか?

CRF(コンデンスリッチファット)で注入した脂肪のうち、生着した分は半永久的に維持されるといわれています。一般的に生着率は50〜70%程度とされており、術後3〜6か月で安定した状態に落ち着くことが多いでしょう。

ただし加齢に伴う骨格や皮膚の変化によって、見た目の印象は少しずつ変わっていきます。「一度受ければ一生そのまま」というわけではない点は理解しておくとよいかもしれません。

目の下への脂肪注入で起こりうるリスクや副作用にはどのようなものがありますか?

脂肪注入の代表的なリスクとしては、術後の腫れ・内出血・しこり・左右差などが挙げられます。腫れや内出血は通常1〜2週間で落ち着くことがほとんどです。

まれに注入した脂肪が定着せずにしこりとなるケースもありますが、経験豊富な医師が適切な量を注入すれば発生リスクは低く抑えられます。気になる症状が続く場合は、早めに担当医へ相談してください。

目の下のCRF脂肪注入はダウンタイムがどれくらいかかりますか?

CRF脂肪注入のダウンタイムは個人差がありますが、目安としては1〜2週間程度です。術後2〜3日は腫れが目立ちやすく、メイクでカバーできる程度に落ち着くまでに1週間前後かかるケースが一般的でしょう。

デスクワーク中心のお仕事であれば、術後3〜5日で復帰される方が多い印象です。接客業など人と対面するお仕事の方は、1週間程度のお休みを確保しておくと安心できるかもしれません。

目の下への脂肪注入で使う脂肪はどこから採取しますか?

脂肪の採取部位としてもっとも多いのは、おなか周り(下腹部)や太ももの内側です。これらの部位は脂肪細胞が豊富で採取しやすく、術後の傷も目立ちにくいという利点があります。

採取量は目の下への注入であれば少量で済むため、脂肪吸引のように体型が変わるほどの採取は行いません。どの部位から採取するかはカウンセリング時に医師と相談のうえ決定します。

目の下の脂肪注入とヒアルロン酸注入ではどちらが費用対効果に優れていますか?

短期的な費用だけを比べると、ヒアルロン酸注入のほうが1回あたりの負担は軽くなります。しかしヒアルロン酸は半年〜1年ほどで体内に吸収されるため、効果を維持するには定期的な再注入が必要です。

脂肪注入は初回の費用こそ高めですが、生着した脂肪は長期間維持されます。3年以上のスパンで考えた場合、脂肪注入のほうが総支払額を抑えられるケースも多いといえるでしょう。

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この症例の担当医・監修医

Dr.芝容平のアバター Dr.芝容平 ポノクリニック東京 院長

日本美容外科学会認定専門医

防衛医科大学校卒業後、皮膚科医として研鑽を積み、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得(〜2022年)。その後、大手美容外科にて院長や技術指導医を歴任し、多数の医師の指導にあたる。 「自分の家族や友人に勧められる、誠実で質の高い美容医療」を信条とし、2023年にPono clinicを開業。特にライフワークとする「切らないクマ治療(裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト)」や中顔面の若返り手術において、医学的根拠に基づいた高い技術力に定評がある。

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