バッカルファット除去

バッカルファット除去とは

バッカルファットは、こめかみから頬骨の裏に位置する脂肪です。口の中から吸える、咬んでしまう脂肪というとわかりやすいです。
顔の丸みを形成し、年齢とともにたるみやすいという特徴があります。

バッカルファットが下垂すると、ほうれい線やマリオネットラインと呼ばれる口横の縦のシワが目立つようになり、いわゆるブルドッグ顔と言われる状態を引き起こします。見た目年齢をぐっと引き上げる原因になるため注意が必要です。また、バッカルファットが多いと、顔が丸く見え、シャープなフェイスラインを作りにくいだけでなく、顔だけ太っているような印象を与えることもあります。

バッカルファット除去とは

バッカルファット除去とは、口腔内から脂肪を取り除く手術のことです。

口腔内からアプローチを行うため、傷跡が目立ちにくくダウンタイムが少なく済むメリットがあります。傷口の縫合には自然に溶ける糸を使用するため、抜糸の必要もありません。

また、脂肪細胞そのものを除去するため効果は永久的です。

バッカルファット除去の注意点

バッカルファットの除去にはいくつかの注意点があります。
バッカルファット除去を受けて後悔している方も実は少なくありません。よくある失敗例を紹介します。

①頬がこけた

バッカルファット除去の失敗で一番多い失敗例は頬がこけてしまったというケースです。
バッカルファット除去の適応がなかったにも関わらず除去してしまったり、バッカルファットを取りすぎてしまうことで頬がこけてしまいます。
バッカルファットは脂肪吸引とは異なり、除去する脂肪量の微調整が困難な症例が多いです。より慎重にバッカルファット除去の適応があるか判断する必要があります。

②左右差が生じた

頬のこけに加え、輪郭が左右非対称になってしまうケースがあります。
バッカルファット除去後仕上がりをイメージして除去しなかったことに加え、バッカルファットを取り過ぎてしまったり、不必要な除去をしてしまったことが原因です。
もともと、皮膚のたるみや脂肪量は、輪郭の差によって左右差があるものです。バッカルファットを除去することで、この左右差が明確になってしまう場合があります。

③効果がない

まず、バッカルファットはこめかみから頬骨の裏に位置する脂肪であり、部分的にバッカルファットのみを除去してもフェイスライン自体は変化しません。
必要に応じては、バッカルファットに加えてお顔の脂肪吸引が必要な場合もあります。 事前に、担当医と仕上がりを念入りにすり合わせましょう。

バッカルファット除去の施術方法

バッカルファット除去は、口腔内よりバッカルファットを引っ張り出し除去します。施術の流れを詳しく解説いたします。

施術のステップ

カウンセリング

医師との相談で、施術の適応や期待できる効果について話し合います。

麻酔

施術中の痛みを軽減するために、局所麻酔を使用します。笑気麻酔や静脈麻酔を使用しリラックスした状態で施術を行います。まれに、麻酔から目覚めた後に気分が悪くなる場合があります。気分が優れない場合は、すぐにお知らせください。

切開

口の内側、奥歯のから小さな切開を行います。傷は5㎜位です。

脂肪の除去

バッカルファットを慎重に取り除きます。

縫合

切開部分を縫合し、手術を終了します。縫合には自然に溶ける糸を使用するため抜糸の必要はありません。

バッカルファット除去のメリット

• 小顔効果：ダイエットでは落とせない頬の脂肪が減らせるため、小顔に見える
• 若返り効果：頬のたるみが軽減され、若々しい印象を与えられる
• 傷跡が目立たない：口腔内からのアプローチで、外見には手術痕が残らない
• 半永久的な効果：脂肪細胞そのものを除去するため効果が半永久的

バッカルファット除去のダウンタイム

バッカルファット除去の完成の目安は半年程度です。口腔内の粘膜は回復が早いため、バッカルファット除去は比較的ダウンタイムが短い特徴があります。詳しくご紹介いたします。

施術翌日

痛みや腫れ、内出血が出現しますが時間経過とともに和らいでいきます。痛み止めをお渡ししますので、そちらを内服して経過を診てください。内出血は2週間程継続する場合が多いです。

施術3日目

痛みは落ち着いてきます。腫れやむくみが目立つ場合がありますが、2週間ほどで落ち着きます。完全にむくみが治るまでは1か月ほどかかります。

施術7日目

施術後の口腔内の違和感はほとんど軽快します。口腔内の傷口の硬さは徐々に和らぎ、完全にやわらかくなるまでは半年ほどかかります。
傷口を縫っている糸は溶ける糸を使用しているため、抜糸の必要はありません。1か月経過しても糸が気になる場合は、抜糸することも可能ですのでご連絡ください。

当院のバッカルファット除去のこだわり

バッカルファット除去は、担当医師の技術やセンスが大きく問われる施術でもあります。当院のバッカルファット除去のこだわりを3つご紹介いたします。

取る量を患者さんに合わせて調整

当院では、患者様一人ひとりの顔のバランスや希望を考慮し、バッカルファットの除去量を最適に調整します。バッカルファットは除去する量の見極めが、仕上がりを大きく左右させる施術です。過剰なバッカルファットの除去を避け、自然で美しい仕上がりを追求しています。

どの部分のバッカルファットを取るか患者様に合わせて微調整

患者様の顔の特徴や希望する結果に応じて、バッカルファットのどの部分を除去するかを細かく調整します。バッカルファットを取る位置を見極めることで、頬のこけ感や凹み、左右差のリスクを最小にします。

どの部分のバッカルファットを取るか患者様に合わせて微調整することで、より効果的で個々の美しさを引き出す施術が可能です。

最小限の麻酔で直後から腫れの少ない丁寧な施術

当院では、最小限の麻酔を使用し、術後の腫れを抑えることに重点を置いています。丁寧な施術で必要以上の手術操作を減らし、術中の侵襲を最小限にしています。

その結果、術後のダウンタイムを可能な限り短くすることが可能です。当院では、患者様が早く日常生活に戻れるよう配慮した施術を行っています。

バッカルファット除去と他の施術との比較

脂肪除去の処置はそれぞれ異なる部位に働きかけるため、自分の顔の悩みに合った施術を選ぶことが重要です。医師と相談して、自分に最適な施術を見つけましょう。

ジョールファット除去との比較

ジョールファットは口元付近の皮下脂肪です。バッカルファットに比べ、より口元に近い脂肪で顔の下半分に影響を与えます。
ジョールファットに厚みが増すと、ほうれい線やマリオネットラインが目立ち、ブルドック顔のような印象になります。

ジョールファットを除去するメリットは、口元がすっきり見え、若々しい印象を得られることです。一方で、ジョールファットを除去することで、かえって口元のたるみが強くなり、老け顔の原因になってしまう可能性もあります。

メーラーファット除去との比較

メーラーファットは頬骨付近の皮下脂肪です。バッカルファットとは異なり、顔の上部分に影響を与えます。
メーラーファットが多いと頬骨が強調され、男性的な印象になったり、ほうれい線が強調され、老けて見えるケースがあります。

メーラーファットを除去するメリットは、ほうれい線の改善や頬骨の出っ張り感が緩和されることです。しかし、メーラーファットを取りすぎてしまうと、かえって老け顔の原因となってしまうことがあります。

頬の位置は、ある程度高さを保った方が若く見えます。よって過剰な脂肪を人並みに減らすことは可能ですが、年齢を重ねた方はもちろん、若い方でもメーラーファットの除去は慎重に検討すべきです。

当院は新宿駅南口から徒歩4分の完全個室制